冬の必須アイテムのカイロは危険!?低温火傷があなたを襲う!?

日本の冬の外での必須アイテムの3種の神器といえば、「マスク」「マフラー」「カイロ」ではないでしょうか。

地球温暖化とはいっても、冬は寒い!ですからね。

日本の冬の寒さを苦手とする方も数多くいるはずです。

その中の1人が自分でもあり、最低でも先ほどの3種の神器がなければ外出なんてもってのほかと思ってさえいます。

中でもカイロは必須アイテム中のアイテムで、これがなければ、外出さえできません。

しかし、この暖かさを確保するための便利グッズでもあるカイロが使い方によっては超危険なのです。

カイロで火傷をするのか? カイロによる低温火傷はどんな症状なのか?

冬の必須アイテムのカイロですが、毎日の通勤や通学の時に腰やお腹といった所に貼り付けている方が多いのではないでしょうか。

自分も腰が悪いために、冬場は特に毎日カイロを腰に貼り付けています。

カイロで火傷!?そんなのあり得ない!と思っている方も多いとおもいますが、実はカイロでも火傷をする人がかなりの人数に上るのはご存じでしょうか。

カイロの基本的な温度は44~50度程度の温度になっているのですが、実はこの温度が火傷を引き起こす原因となっているのです。

普通の火傷の場合には、熱湯や直火によって皮膚がただれてしまい、非常に熱くて痛く感じます。

しかし、カイロでの火傷は、普通に火傷をするよりも、深刻なダメージを体に与えてしまう可能性があるのです。

それが「低温火傷」と呼ばれるものになります。

低温火傷は普通の火傷とは違って、体へのダメージが直接感じ取れる感覚が鈍いのです。

実は火傷を負っているにも関わらず、気が付いた時には、カイロの低温火傷によって体に深刻なダメージを与えかねません。

カイロによる低温火傷の症状

1. 低温火傷の症状が軽度の場合

軽い症状なのですが、カイロを貼った場所の皮膚がヒリヒリした痛みを伴って、皮膚が若干赤みを帯びている状態です。

2. 低温火傷の症状が中度の場合

基本的には皮膚表面に水ぶくれが発生しますが、低温火傷を起こしている部分が皮膚の表面に近いか近くないかで症状も違ってきます。

低温火傷を起こしている部分が皮膚表面に近い時は、強い痛みを訴えたり皮膚表面に赤みが出たりします。

皮膚表面から遠い場合には、痛みを感じることがなく、皮膚表面が赤みを帯びたり、ムラサキ色から白色になるのです。

3. 低温火傷の症状が重度の場合

一番最悪な状況と考えてください。

低温火傷の一番恐ろしいのは皮膚の奥底で壊死が進行してしまうのです。

こうなると、病院での治療が必須になり、完治するにも最低2週間はかかってしまいます。

質の悪いことに、この段階でも痛みを伴う事がなく皮膚の色が黒や褐色、白色に変化するだけなのです。

この3つの内のどれかに当てはまることがあるようであれば、カイロを使用することをやめて、病院に駆け込んでください。

カイロによって低温火傷をしてしまった場合対処方法はあるのか!?

カイロによる低温火傷の恐ろしさを、何となくわかっていただけたでしょうか。

もし、自分がカイロによって低温火傷を起こしてしまった場合に対処法があるのか?と不安になってしまいますよね。

先ほども紹介しましたが、基本的には症状が重くなるほど痛みを伴わなくなるために、皮膚がヒリヒリする段階で処置することが一番望ましいのですが、水ぶくれができた段階までなら自宅で応急処置をしてから病院に行く事がベストです。

カイロによって低温火傷を起こしてしまった場合にやっていい事、悪い事

やっていい事

・流水を火傷した部分にあてる

 火傷の基本の対処法になります。

 ただし、流水で20分以上患部を冷やすことが重要になるのです。

 また中度の場合に、水ぶくれができて服が脱げない場合には、水ぶくれを潰さないようにしながら流水をかけ続けましょう。

やってはいけない事

・冷却スプレーや熱さまシートは使用しない

 一見冷却スプレーや熱さまシートなら患部を直接冷やすことが出来ると考えがちになりますが、両方ともに皮膚の表面のみを短時間だけ冷やすことができるだけで、内部にある熱を含んだ部分を冷やすことができません。

 冷却スプレーや熱さまシートを使用するなら、確実に流水で患部を冷やす方が効果的です。

・水ぶくれは破らないで!

 どうしても水ぶくれが気になって破ってしまう方もいますが、これは、完全にやめてください。

 水ぶくれを破ってしまうと皮膚内部が直接表面に露出してしまうために感染症を引き起こしてしまう可能性が高くなるためです。

・自己判断や民間療法は止めましょう

 市販薬で火傷の塗り薬などが販売されていますが、基本的には低温火傷向けには考えられていないので、使用する場合には医者に相談してからにしましょう。

 また、民間療法でアロエが火傷に効くや油を塗るといい・味噌を塗れば体が冷えるなどといわれていますが、あくまでも民間療法であって科学的根拠が乏しいために自己判断で行う事は止めてください。

 感染症が考えられるためです。

カイロによって低温火傷になってしまった場合には、家庭で出来る対処法は、ただ1

つ流水を使って患部を冷やすことになります。

後は病院にいって治療をうけることを確実におこなってください。

ちなみに、

病院は軽度~中度であれば皮膚科

中度~重度であれば、外科

に行く事がいいでしょう。

カイロで低温火傷を負わないようにするための、火傷の防止方法とは!?

カイロによる低温火傷に対する家庭での応急処置方法や、やってはいけない事がわかったと思います。

ここまで紹介した中でも、まだ自分は大丈夫なんて思っていたら大間違いです。

カイロによる低温火傷になる時間は意外と早いのです。

44度=2~3時間

46度=30分~1時間

50度=2~3分

でカイロによる低温火傷が発症する可能性があるのです。

満員電車などにのっている時にカイロを貼っている個所は意外と高温になりやすいために低温火傷を起こす可能性が高くなることを覚えておきましょう。

カイロによる低温火傷にならないための火傷防止方法

1. 肌に直接カイロを貼り付けない

こんな方はなかなかいないかと思いますが、あまりの寒さのために直接肌にある方もいるかもしれませんが、これだけは確実にやめましょう。

せめて肌着の上からカイロを貼り付けるだけでも、低温火傷になる可能性は低くなります。

2. カイロを同じ個所に貼り続けない

誰もが陥りやすいです。

毎日同じ個所に貼り続けると、どうしても低温火傷になってしまう可能性が高くなってしまうのです。

同じ個所に貼りたい気持ちはわかりますが、毎日カイロを貼る場合には、昨日とは違う場所に貼り付けることで、低温火傷を回避することができます。

3. 寝る時にカイロをつけて寝ない

意外とやりがちなのが、カイロを貼ったまま寝てしまう事です。

自分もやってしまいますが、腰が暖かいと感じてしまうのでついやってしまいます。

これは、危険な使用方法で、カイロ自体の熱量は減っていても、布団による温かさでカイロの熱源が下がらなくなってしまう可能性があるのです。

寝る時には、いくら朝からつけているカイロでも肌着から剥がしてから就寝することで、低温火傷を防止することが出来ます。

この3点は意外とついついやってしまいがちになってしまいますから、気が付いた段階でカイロを外したり、違う部分に貼り付けたりするなどを行うのがいいでしょうね。

まとめ

冬の必須アイテムのカイロは危険!?低温火傷があなたを襲う!?について紹介してきました。

・カイロでも火傷を起こすことがある

・低温火傷を起こしてしまった場合には普通の火傷に比べて重症化しやすい

・カイロによる低温火傷を起こしてしまった場合には流水で20分以上患部を冷やす

・カイロによる低温火傷を起こさない防止策は、肌に直接貼らない、同じ個所に毎日貼らない、寝る時にはカイロを外してから寝る

などという事がわかりました。

カイロは冬の必需品ですが、家にある日常品だけに使い方は意外と気にしていない場合が多いです。

カイロによる低温火傷を起こしてからでは遅いので、低温火傷のことを常に念頭に置きながら使用することをお薦めします。

正しい使い方をしていれば、低温火傷を負わずに、毎日ぬくぬくとした温かさを味わえるのですからね。

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