毎日必死に勉強しても、なかなか「これでよしっ!」とは思えない不安な日々が続く受験。
そんな時には、合格祈願にいく方も少なくないはず。まさに「苦しいときの神頼み」ですね。
また、ご両親・親族の方が気を使ってくれて、合格祈願のお守りを送ってくれることも多いはずです。
そして、無事に受験が終わってしまえば、合格祈願したことをすっかり忘れてしまう…。
私は、初めて合格祈願に行った時には、「お礼参り」という言葉さえ知りませんでした。
一緒に合格祈願に行っってくれたおじいちゃんに「受験が終わったら、ちゃんとお礼参りに来ないとダメだぞ。」と言われて、その言葉を知りました。
お礼参りは何のため?どうしたらいいの?お礼参りに行かないとどうなるの?
今回は、初めて「お礼参り」の言葉を知った時に私が思った疑問とその答えをご紹介します。
合格祈願のお礼参りは何のため?
「お礼参り」は、読んで字のごとく、苦しい時に頼み事をした神様に「お礼」をしに「参る」こと。
神様にお礼?と思う方もいるかも知れませんが、こう考えてみてください。
日常生活の中で、他人に何か協力してもらったり、何かをもらったりした時、あなたはお礼を言いませんか?
そうですよね。神様にだって、お願いの後に感謝の気持ちを伝えることは大切なんです。
よく考えてみると、神社の春祭りでは豊作を願って、秋祭りでは、そのお礼の気持ちを祭りであらわしていますよね?
私もそうですが、普段の生活には神様へのお願いとお礼は習慣としてあるんですが…忘れがちなんですよね。
合格祈願のお礼参りはどうしたらいいの?
お礼参りは、1年以内にいくのがいいとされています。
合格祈願をした神社で神様にお礼をするのが一番。
感謝の気持ちを伝えるお礼参りなので、特別なことはありません。合格祈願の時にしたように、手水舎で清めて、お賽銭を入れて、二礼二拍、受験が無事に終わった報告と感謝の気持ちを伝えて、一礼。
ただ、受験生にとって、その合格の意味が大きいのであれば、お賽銭以上の特別なものを感謝と一緒に納めたいと思うかも知れません。私の場合、合格祈願ではありませんでしたが、お礼参りの際に一度、奉納(品物を神社に納める)をしたことがあります。
その時、宮司さんも「大切なのは気持ちですから」とおっしゃっていました。
では、奉納はどうしたらいいのでしょう?
合格祈願のお礼参りに限らず、神社への奉納といえば「御神酒」を持っていくのが一般的でしょう。
気持ちが一番なので、大きさや数はなんでもいいです。お賽銭箱横の奉納台に置くのであればワンカップでもいいですし、一升瓶で持っていくのであれば、のしをかけて「御神酒」か「御神前」として社務所でお渡しするのがベターかと思います。
ちなみに、私にお礼参りの言葉を 教えてくれたおじいちゃんのスタイルは、一升瓶と甘いお菓子でしたよ。
お菓子には「御神前」と書かれたのしをかけていました。「神様は甘いものが好きだからね。」とよくおじいちゃんが言っていましたが、きっと宮司さんがお好きだったのだと思います。
もしくは、要はなんでもいい、ということをおじいちゃんは言っていたのかも知れません。
「お礼参りなんだから、いつもより多めのお賽銭を!」という方は、「初穂料」として紅白の蝶結びののし袋で社務所にお渡しするか、賽銭箱に入れるという奉納もあります。
お礼参りはどうしたらいいのか、さらに悩ましい方もいるはずです。
旅行や出張の際に、遠方の神社で合格祈願をした方や、難関の学校や資格の受験であればあるほど、なおさら遠方でも有名な学問の神様の神社を選んだ方。
まずは、合格祈願をした神社と同じ神様を祀っている神社が近くにないか調べてみてください。
もしあれば、その神社に行くのもいいでしょう。郵送で奉納する方法もあります。有名な大きな学問の神社であれば、郵送で合格御礼の絵馬を奉納できる神社もあります。
でも、忘れないでください、一番大切なのは感謝の気持ちですよ。
お礼参りに行かないとどうなるの?!
お礼参りは、あなたの神様に対する気持ちの問題です。「お礼参りにいかないと、○×みたいな悪いことがありますっ!」というものはありません。
しかし、しかしですよ…
例えば、会社でAさんがあなたへのお誕生日プレゼントを机に置いてくれました。
その日、あなたは忙しく、外回りもあり、お礼の言葉をAさんに伝えるチャンスがありませんでした。
次の日から数日間出張で、結局Aさんにお礼を伝えるのを忘れてしまいました。
その数か月後のクリスマス。
Aさんは小さなクリスマスプレゼントをみんなの机に置いてくれましたが、あなたの机には何もありませんでした。
この時あなたは、「あー…この前、ちゃんとお礼していなかったな…」と思い出しました。
Aさんはたまたま置き忘れたのかも知れないし、あなたが出張だと勘違いして置いていなかったのかも知れません。でも、あなたの中では、お礼をしていなかったから、こんなちょっとした寂しいことが起こったんだな。と…。
お礼参りにいかなければ、こんな感じで「あ…もしかして、このアンラッキーは…あの時、お礼参りに行かなかったからかも…」とか、「今回も神様にお願いしたのに、かなわなかった。これって…あの時の…」というのは、あるかも知れません。
まとめ
お礼参りという言葉さえ知らなかった 私が実践する、合格祈願のお礼参りのススメは、簡単に言うと…
- お礼参りとは、感謝の気持ちを神様に伝える
- お礼参りは合格発表から1年以内に、合格祈願をした神社で報告と感謝の参拝
場合により、奉納
- お礼参りに行く行かないは、気持ちの問題
お礼参りというとなんだか構えてしまっていた方も、これでだいぶ気軽に神社にいけますよ。
神様はおおらかですから、まずは気持ちを大切に。