十五夜が満月は誤解!?いまさら聞けないお月見の常識をご紹介!

「ママ、今日のお月様の方がまんまるだよ!」なんて、お月見が終わった2日後、うちの子が言い出したことがあります。

十五夜は満月と思い込んでいた私は、「えーそうかなー?」なんて誤魔化しつつ、あわててスマホで調べてびっくり、実は十五夜は完璧な満月じゃないこともあるようなんです。

今回はその理由やお月見の由来など、十五夜の実は…という部分をシェアしていきたいと思います。

1.お月見について

十五夜とは一年のうちで最も空が澄み渡り、月が美しく見えるという日に、お酒や料理を楽しみながら月を眺める行事を言います。

十五夜にお月見をするようになったのは、平安時代からで、当時の貴族が中国の風習を取り入れて始めたものです。

すごく歴史があるんですね!

庶民の間でも江戸時代に普及し、作物の収穫の時期が近いこともあって実りに感謝する意味も持つようになりました。

またお月見は十五夜だけではなく、十三夜、東日本を中心に地域によっては十日夜にも行われる場合があり、全てをあわせて三月見と呼びます。

特に十三夜は十五夜の次に美しいと言われ、また昔は片方だけしかお月見をしないことは縁起が悪いとされていたそうですよ。

平安貴族は、飲み会好きだったんですかね…?

準備も大変ですし、うちは十五夜だけでいいやと思いました。

2.お月見の団子の数は決まっている?

実は調べていく中でびっくりしたことがあります。

それはお月見のお団子の数が決まっているということ!

十五夜にちなんで15個のお団子と、里芋等の芋類を一緒にお供えするんですね。

一応5個や、その年の満月の数など諸説あるようですが、一番スタンダードなのは15個になります。

お団子を、あれば三方という台かお皿の上に白い紙を引いた上にピラミッド型になるように盛り付けていきます。

この時15個だと上が2つになるのですが、お月見は神事なので正面から見て縦2つになるようにしましょう。

これまで意識したことはありませんでしたが、来年からはお団子の大きさを調整して、15個にしたいと思います。

3.満月の時期

満月の時期がいつか、意識したことはありますか?

新月から三日月、上弦の月から満月になりまた三日月になって新月に戻る周期は29.5日なんです。

なので29日から30日で満月の日がやってくるということですね。

実は昔はこの月の満ち欠けで暦を作っていたんですよ。

旧暦と言って29.5日という周期に合わせて、二十九日の小の月と、三十日の大の月を組み合わせて一年としていました。

これでは新暦とずれてしまうことになるので、何年かに1回閏月をとって調整していました。

一年が13ヶ月の月があったんですね!

新暦に慣れた私たち現代人からすると不思議な感じですが、このように新暦と旧暦にずれが生じるため、十五夜の日付は毎年違うんですよ。

4.十五夜は満月になるとは限らない?

では本当に十五夜は満月とは限らないのでしょうか?

先ほどの月の満ち欠けの周期にその理由が隠れています。

旧暦では毎月15日は原則として満月になります。

ですが月の満ち欠けの周期が約29.5日なので、新月から満月までが14日〜16日と前後にずれてしまうんです。

このため、十五夜が満月にならないことがあるんですよ。

ですが空気が澄んで美しい月が見られることには変わりはないので、こういった行事は大切にしていきたいものですよね。

まとめ:

1.十五夜のお月見が日本で始まったのは平安時代で、他に十三夜や十日夜もある。

2.月見団子の数は15個や5個、その年に見られる満月の数だけなど、地方や風習によって決まった数がある。

3.月の満ち欠けは29.5日周期なので、29日から30日で満月の日がやってくる。

4.旧暦は月の満ち欠けを元にしているが、新月から満月までが14日〜16日と幅があるため、旧暦で15日の十五夜が満月になるとは限らない。

始めは気のせいだと半信半疑でしたが、本当に満月とは限らないというのは驚きでした。

もう子供達も大きくなってきたので、あまりお月見も喜ばなくなってしまいましたが、改めて由来や豆知識の話をしながらできる限りはやっていこうと思います。

みなさんも、ぜひ平安貴族気分で雅で楽しいお月見をお過ごしくださいね。

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