無類のチョコレート好きの私。あまり賛同を得られないのですが、チョコレートの中でもミントチョコレートが大好きなんです。
好きじゃない人は知らないと思いますが、ミントチョコレートの旬は夏!夏にいろいろなミントチョコレートが発売されるのです。
旬?のミントチョコレートを買い集めて、自宅で大切に保存したい! でも夏だし、常温は無理だよね…と思ったら、やっぱり冷凍保存かしら?と考えるのがフツーですよね。
でも…大好きなミントチョコレート、少しでも美味しい状態で冷凍したい!
いつもみたいに冷凍庫に放り込むだけでいいのか…
急に不安になって、わざわざ元パティシエの友人に聞いてみました。
チョコレートの冷凍保存はどうしても風味を損なってしまう…
まず言われた一言目はこれ。まあ、それもそうですよね。友人曰く、「もともと冷凍保存を前提に作られていないものですから。」いや…わかってるって。
でもね、私の場合は期間限定の味を取っておきたいし、超高級チョコレートを冷凍保存したいわけでもない。それにバレンタインデーに恐ろしいほどチョコレートをもらう羨ましいイケメンも、きっとチョコレート本来の味を100%そのまま冷凍保存したいわけでもないし、なんとなく無理かな…とは思ってるんです。
「わかった。じゃー、できるだけ味を落とさないで冷凍する方法を教えて。」程度でいいんです。
なので、冷凍保存はタイムマシーンみたいに時の流れを止める的なイメージですが、チョコレートのお味はどうしても落ちてしまうのを前提に冷凍保存しましょう!
チョコレートの冷凍保存で気をつける最大の敵は?
「一番気をつけないといけないのは『結露』なんだよね。」と言われたのですが、チョコレートの結露って…どういうこと?
常温のチョコレートを急に冷凍庫に入れた場合、チョコレートが急激な温度変化に驚いて、脂肪分を浮き上がらせてしまうらしいのです。友人は素人の私にわかりやすいように、「びっくりして」という言葉を使いましたが、これにはチョコレート作る時の工程に原因があるよう。
この温度変化でチョコレートの表面に脂肪が固まってしまう現象を『ファットブルーム』というそうです。
そういわれると、たまにチョコレートの表面が白くなって、見た目も舌触りがすごく悪いチョコレートってありますよね。
私は気にしないで食べてしまいますが、確かにあれは味が落ちている。
正しいチョコレートの冷凍保存
ファットブルームを避けつつ、チョコレートを冷凍保存するのには…
- チョコレートをアルミホイルに包む。(アルミホイルは熱伝導率が高いので、周りの温度にチョコレートが馴染みやすくしてくれるそう。)
- フリーザーバッグに入れて、空気をしっかり抜いて口を閉じる。(空気の中の水分が結露の水分になるので、しっかり抜きましょう。)
- そして、まずは冷凍庫に入れて温度をゆっくり下げて、1時間後に冷凍庫に移動させる。
常温のチョコレートを冷蔵から冷凍に移動する、ちょっとした手間で美味しさをキープするポイントです。
冷凍保存したチョコレートはどうやって解凍する?
よし、完璧!と思ったら、「もうひとつだけいい?」と友人。大好きなチョコレートを美味しく食べるためなら。
「解凍して食べる時なんだけどね…」そう、解凍する時にも結露の危険が迫るのです。ちょっと考えれば、解凍も急激な温度変化ですよね。
- フリーザーバッグに入れたまま、冷蔵庫にチョコレートを移動、1日置く。
- 常温の室内に移して、30分以上経ってからフリーザーバッグから取り出して食べる。
先ほどとは逆、冷凍→冷蔵→室温で結露を避けます。目の前にチョコレートがある、お預け状態。
解凍の際には、ファットブルームと同じような現象で「シュガーブルーム」というのが起こる危険があるそうです。表面にできた水滴(結露)がチョコレートを溶かしてしまって、水分が蒸発した後に、砂糖が再結晶した白い斑点が残るのを「シュガーブルーム」なんですって。うん、これも見たことありますね。気にしないで食べてしまうガサツな私ですが。
さて…正しい冷凍保存がわかったから、ミントチョコレートまとめ買いにいきます!
まとめ
いかがでしたか? 他の食品より、あきらかに腐りにくいチョコレートだから、結構乱雑に扱ってましたが、こんなちょっとした手間である程度おいしさをキープできるんですね!
まとめると…
- チョコレートの冷凍保存は、どうしても風味を損ねてしまう
- それでも冷凍保存したい人は『結露』に注意
- チョコレートを冷凍保存する時には、アルミホイル包みでフリーザーバッグにいれて空気を抜く
- 常温→冷蔵庫→冷凍庫の順で、ファットブルームを回避
- 食べる前には、冷凍庫→冷蔵庫→常温でシュガーブルームを回避
私的には、期間限定のチョコレートを上手に保存できるなんて嬉しいです。みなさんもまとめ買いしてみますか?