帽子のマナー。とりあえず最低限知っておくべきポイントまとめ

先日、姪とお葬式に行く機会があったのですが、そこでまた難しいことを聞かれました。

「あの人は帽子脱がなくていいの?お部屋の中に入ったら、帽子は脱ぎなさいって言ってたよね。」

姪が言っている帽子とは、女性がお葬式の場で被る帽子「トーク帽」のことです。

「女性が被る帽子はファッションの一部だから、脱がなくてもいいの。」というと、「おかしいよ、一緒にご飯に行った時、麦わら帽子は脱げっていったよね…パパが脱ぐのはわかるけど、なんであの時は脱げって言ったの?」「麦わら帽子だからダメなの?」と疑問が泉のようにわいてきます。

そうなってくると、だんだん私も自信を持って答えられなくなってくることも多いのが事実。

というわけで、ここで帽子のマナーについておさらいしてみます。

基本の帽子のマナーは?

マナーというのは、時代とともに変化していることもあります。ましてや帽子となると、日本と欧米では違いもあります。「カジュアルとフォーマルで違う」とか「男性と女性で違う」とか、本当にわかりにくい。

一般的に日本で言われる帽子のマナーはどういう感じでしょうか。

■男性→玄関、室内では帽子をとる。人、特に目上の方と挨拶する時には帽子をとるのがマナー。

■女性→ファッションの一部なので、麦わら帽子以外はかぶっててもOK。でも、目上の個人宅に伺う時には、玄関先で帽子をとるのが一般的なマナー。

…というところでしょうか。

 

年代で、どういわれて育ったかには差がありますよね。最近ではカジュアルなオシャレ系の帽子であれば、男性でもかぶったままでいる人も見かえないこともないです。カジュアルな場所に限った話ですが。

また、カジュアルでも畳の和室であれば、帽子をかぶっているのは、なんだか違和感がありますよね。

ただ、やっぱり正式な場とかちゃんとしたレストラン、または年上の人や目上の人、先生と呼ばれる人やお医者さんの前では、帽子は惰性も女性もとっていることが多いように見受けます。

帽子のマナー。もちろん例外もある

病気の治療中で、帽子をかぶったまま生活する人も多くいます。そういう方は、どこでも脱がなくても違和感があまりないような帽子のスタイルを選んでいるます。

マナーだけではくくり切れないケースもあるのが現実ですね。

トーク帽について

姪が指摘した、お葬式の時に女性が被る黒のレースやリボンがついた小さめの帽子「トーク帽」は、確かに式中もとる必要がない帽子です。

もともとは欧米の正式なファッションですが、最近では日本でも、有名人の人が参列した時のシーンなどで被っているのを目にします。

このトーク帽には、正式なマナーがあります。

実は、遺族・親族の正式な装いであり、参列する人がかぶる帽子ではないのです。そして、被るならば、黒い手袋とセットで身につけるのが基本なのです。

私はこのトーク帽の基本、全く知りませんでした。

マナーは相手を不快にさせないこと

こう考えると、性別や場所、会う相手、状況などで、帽子のマナーはかなり変わるように感じます。

明確に「こうです!」とは言いにくいところ。

男性でも女性でも帽子をファッションとして自分のスタイルに取り入れている人もいますが、マナーとして考えるならば、いつでも自分を突き通すのはちがうのかな?という感じですね。

  • フォーマルなレストランやホテルでは、帽子はぬぐ
  • カジュアルレストランやファミレス、居酒屋などでは、本人の判断次第
  • 畳の部屋や日本旅館など、雰囲気の合わない場所でも、本人の判断次第
  • 目上の方と会う場合には、帽子はぬぐのが無難

“本人の判断次第”は、自分がどうのよりも周りの人に嫌な思いをさせないかどうかが判断基準になるのではないでしょうか?

まとめ

結局はケースバイケースです。ファッションとして帽子をかぶる時には、万が一を考えて、脱いでも崩れない髪型にするのが無難かも知れません。

まとめると…

・帽子の基本のマナー

■男性→玄関、室内では帽子をとる。人、特に目上の方と挨拶する時には帽子をとるのがマナー。

■女性→ファッションの一部なので、麦わら帽子以外はかぶっててもOK。でも、目上の個人宅に伺う時には、玄関先で帽子をとるのが一般的なマナー。

・カジュアルな場所かどうかや会う相手、周りに居合わせる人のことを考えて、そのつど自分がどうするか決めるのが一番

マナー違反のファッションは、それ自体がステキでも、周りからみると全くオシャレではなくなってしまいます。マナーにも気をつけてファッションを楽しみましょう。

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