炊飯器についている「保温」モード。
朝炊いたご飯をしばらく保温モードで放置しておくことって結構ありますが、これって例えば朝から晩まで放置しても腐らないんでしょうか?
時間があれば、冷蔵庫に入れたり、冷凍庫に入れたりしたいものですが、朝はその時間がなかなかとれないというあなた。
炊飯器でご飯を保温できたら…という悩みにお答えします!
▼今回お伝えしたいポイント
- 炊飯器でご飯を長時間保温しても腐らないの?
- 腐らないのは何時間まで?
- 炊飯器で長時間保温しても腐らない理由は?
- 保温モードでおいしくたべられるのは何時間まで?
- 保温モードに適しているご飯、適していないご飯はあるの?
炊飯器の保温モードで腐らないのは何時間まで?
とても便利な炊飯器の保温モード。
炊きあがったご飯を保温する際、何時間までなら腐らないんでしょうか?
★保温できるのは、大体12時間~24時間まで
炊飯器のメーカーにもよりますが、大体どこの炊飯器もこれぐらいの時間の間が目安です。
<炊飯器メーカー・商品による保温時間(例)>
・象印 IH炊飯ジャー:最長30時間
・タイガー マイコン炊飯ジャー:目安24時間程度まで
最近売られている炊飯器には「通常保温」と「つやつや保温」といったように、二つの保温モードを選べるものが多いです。
通常保温では12時間程度であっても、つやつや保温のような機能を使うと24時間をこえる保温ができるものも増えているようですね。
保温モードで腐らない理由は?
でも考えてみたら、
・夏場の暑いときに、食べ物などを放置していたら、腐る。
・温度が高くなると腐るので、腐りそうなものは冷凍庫や冷蔵庫など温度の低いところで保存しないといけない。
と思ってたんですが…保温モードって、その名の通り温度が高い状態でキープしておくのに、どうして腐らないんでしょうか。
不思議ですね。
これを考えるヒントが、炊飯器の「保温」の時の炊飯器の中の温度設定。
炊飯器の保温モードって、中は大体何度ぐらいになっていると思いますか?
40度?50度?
ものにもよりますが、正解は「大体70度ぐらい」。この温度がキーポイント。
★温度が70度以上であれば、腐らない!
ものが腐るかどうかは、この温度が境になっているんですね。
腐敗の原因になる細菌は、60度以上では繁殖することができません。
つまり、この炊飯器の保温での「70度」設定がミソになっているわけです。
少し整理してみますね。
<食べ物が腐る条件>
・60度以下なら…腐る!
→普段20度~30度のところにものを置いておくと腐るのは60度に達していないから。
・60度をこえると…腐らない!
→炊飯器の保温モードで腐らないのは、温度が高いといっても60度を超えているから。
ということなんです。
ですので、一般的に70度に設定されている炊飯器の保温モードではそう簡単にご飯が腐ることはありません。ご安心くださいね。
保温しておいしく食べられるのは何時間まで?
ちなみに…炊飯器の保温モードが進化していることはたしかですが、やっぱりおいしく食べるなら、冷蔵保存・冷凍保存がベストとのこと。
それでも冷蔵や冷凍の手間は省きたいけれど、できるだけおいしく食べたい!という方のために、保温してもおいしくたべられる時間をお教えします。
★美味しく食べられるのは、保温後大体5~6時間まで
もちろん、これも炊飯器のメーカーや機能にもよりますが、本当においしく食べられるのは目安これぐらい。
そもそも保温することで出来立てに比べておいしさは落ちてしまうので、もし可能なら、
- ごはんを炊いたら出来立てですぐ食べる
- 余ったら、冷蔵か冷凍保存する
このポイントを守っておいしくたべたいものですね。
炊飯器での保温に適さないのは?
最後に、保温モードに適していないものも一部あるようなので、あわせて書いておきます。
・白米・すしめしなど→保温OK
・玄米・雑穀米など→保温OK、ただし保温できる時間は短め
・炊き込みご飯・おこわ・おかゆなど→保温に適さない
「炊き込みご飯を作って、保温モードで放置していたら、糸をひいていた」とかよく聞きますが、そもそも保温モードに適していないとのこと。注意が必要ですね。
まとめ
①炊飯器で腐らせずに保温できる時間は以外と長い。
…12~24時間ぐらい
②炊飯器で保温しても腐らない理由は、温度にあり。
…70度以上なので、腐ることがない
③保温しても美味しく食べられるのは、5~6時間までが目安
…なるべくおいしく食べたい場合はこの時間を守って
④保温に適しているもの、適していないものがある。
…炊き込みご飯などは保温向きではないのでご注意を
なお、炊飯器によってもちろん保温の上限時間などはちがうので、この機会におうちの炊飯器の取扱説明書などで確認してみてくださいね。
以上、炊飯器での保温モードで腐らないのか?というギモンにお答えしました。
忙しい毎日、たまには保温モードにたよっても大丈夫。ということで、ぜひトライしてみてください。