さつまいもの芽は食べられる?意外と簡単にできる芽の取り方

我が家は大の炭水化物好き。お米だけでなく、根菜類も大好きです。

もちろん、じゃがいもやさつまいももストックしています。

とは言え、ストックしすぎることもしばしば。先日はスーパーの特売で買ったさつまいもから芽が出て、しっかり葉っぱまで育ってしまったので、葉っぱをダイニングにお花と一緒に飾っていました。

遊びに来た友人が「これ、なんの葉?」と珍しがるので、「これだよ。」と、その葉っぱが出てしまったさつまいものスイートポテトを出しました。

「え? 芽がでたさつまいもって、毒があるから食べちゃダメでしょ?」と。

いえいえ。それはじゃがいもですよ。

みなさん、芽がでてしまったさつまいも、まさか捨てていませんよね?

さつまいもは芽が出ても大丈夫

ジャガイモは、芽にソラニンという毒があり、それを大量に摂取すると神経系に中毒症状がでます。頭痛、腹痛や嘔吐などを起こすのです。

さつまいもの芽には、このソラニンや他の毒性の成分は含まれていないので、芽が出ても食べられるんですよ。それどころか、昔はさつまいものつるも葉っぱも食べていたのです。

芽が出たさつまいもも安心して食べられます。

ちなみに、さつまいもの茎はきんぴらにしたり、ガーリックやオイスターソース炒めがオススメです。葉っぱは、茎と同じように炒め物やおひたしにしてもいけますよ。

さつまいもの賞味期限と保存方法

さつまいもは常温で1~3か月間は、おいしいまま保存できると言われています。

20℃を超えると芽が出てしまうので、13~16℃くらいで保存できるとよりいいでしょう。

「暑いから、冷蔵庫に入れちゃおう!」と思う人もいるかも知れませんが、さつまいもは意外とセンシティブな野菜で、冷蔵庫では低温障害を起こしてしまうのでおすすめしません。

ジャガイモなどもそうですが、でんぷん質が多い野菜は冷蔵庫での保存に向いていないと覚えておきましょう。

また、水に非常に弱く、湿気にも注意が必要。適度な室温で多湿を避けて保存してあげるのがベター。新聞紙で包んで、風通しのいい暗めのところなんかが最適ですね。

一度水洗いしてしまったさつまいもは、1~2日以内に食べてしまいましょう。

どうしても冷凍保存したい場合には、下茹でしたり蒸したり下ごしらえをしてからであれば、冷凍で1か月ほどの保存が可能です。

芽が出たさつまいもの味は?

芽が出るには、さつまいもの中に蓄えられたでんぷん質を使ってしまっている状態になります。なので、どうしても味は若干落ちてしまいます。甘みが少なくなりがちです。

焼き芋や天ぷらなどストレートにさつまいもの味を楽しむ料理ではなく、スイートポテトやはちみつレモン煮、サラダや大学いもなど味を足すお料理につかうのがいいですよ。

さつまいもの芽の取り方

ジャガイモの芽は、みなさんしっかり中の方まで取ってしまいますよね。それは、毒素のソラニンがあるからです。

さつまいものは毒素がないので、芽はとらないでもOKなんですよ。ただ、あまり大きな芽だと、お料理しても変な食感が残ってしまいます。

気になる方は、手で目の部分を取ってしまうか、ジャガイモほど中の方まで掘り出さない感じで、包丁でこそげ取ってあげれば十分です。

また、芽の数が多い時には、お料理の方法を工夫して一口大に切って使うのもいいですよ。赤ちゃんに食べさせてあげる時には食感も大切なので、蒸して裏ごしすれば、芽の部分をまとめて取り除けます。

ジャガイモみたいにがっつり芽を取らなくていいのは楽ですね。

芽が出て育ってしまったら、栽培するのもアリ

市販されているさつまいもは消毒処理をされていますが、それが気にならなければ栽培してみるのも楽しいですよ。

茎が30cmくらいになるまでは、そのままにしておいてください。20℃以上の温度の方が育ちやすいです。

30cmを超えた元気な茎を切り取り、プランターなどに斜めに植えてみてください。寒さに弱いので、春以降に試してみるのがオススメ。肥料はいらず、水は枯れない程度の少量でOKです。

あまり多いと、茎ばかり育ってさつまいもが育ちません。プランターでのさつまいも栽培はコドモも喜びますよ。

土を触るのが嫌であれば、水耕栽培の観葉植物としても、なかなかステキな葉っぱです。その際には、茎に少しさつまいもの実を残して切り取り、水につけておきましょう。

小さなうちはお皿でも十分ですし、大きくなれば花瓶でも大丈夫です。水は毎日かえてあげましょう。

結構な勢いで育つので、見ているのも楽しですよ。

まとめ

今まで芽が出たさつまいもを捨ててしまっていた人、少なくないですよね。

次からは、おいしく料理して食べてしまいましょう!

まとめると…

■さつまいもの芽には毒性がないので、芽が出ても食べられる

ただし、ちょっと味は落ちるかも。(特に甘み)

■さつまいもの保存は、新聞紙にくるんで風通しのいい暗い場所で。

発芽は20℃以降なので、保存の適温は13~16℃。水気厳禁。

■冷凍保存したい場合には、焼く・蒸すなどの下ごしらえをしてから約1か月はOK。

■さつまいもの芽は、食感がいやであれば取る程度でOK。ジャガイモのように毒素がないので、中まで取らなくてもよし。

芽が出ても大丈夫だし、保存方法がわかれば、旬のお安いさつまいもをまとめ買いするのもいいですよね。

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