大きな土鍋に昆布を入れて出汁を取り、しょうゆやみそでスープを味付けして、ごぼうのすり身を練りこんだ鶏団子と、白菜、ネギ、春菊、それからしめじやしいたけのきのこ、あとは焼き豆腐を入れてくつくつと煮込んで作る寄せ鍋は、私の大好きな鍋料理です。
ごぼうのすり身を練りこんだ鶏団子がこだわりです！
冷え込む日には小さめの土鍋でひとり鍋をすることもありますし、大きなお鍋で作って家族や友達と楽しむこともあります。
スーパーのカット野菜コーナーにも「寄せ鍋用」があるくらいですから、寄せ鍋はどこの家庭でも馴染みのあるポピュラーな鍋料理ではないでしょうか。
最近、寒い日が続いて、うちでも鍋料理をよく作りましたが、ほとんどが寄せ鍋です。
でも、寄せ鍋の具材がマンネリ化してしまっているんです！
ついつい決まった具材で寄せ鍋を作ってしまうのですが、寄せ鍋でおいしく食べられる具材って、何があるんでしょうか？
そこで今回は、寄せ鍋の具材についてご紹介していきます。
そもそも寄せ鍋とは？
江戸時代になると庶民的な町家でも、座敷に七輪を置いて鍋を食べるようになりました。
スープを入れた鍋で魚介類や野菜を煮込んで作った鍋料理は、全国で食べられるようになり、地方によってスープの味付けや具材が異なる郷土鍋となったのが寄せ鍋のルーツです。
その土地でとれる旬の食材をおいしくいただく寄せ鍋に、決まった具材はないんです！
コンビニやスーパーでも寄せ鍋セットが売られていますし、料理店や居酒屋でも寄せ鍋を出しているので、何となく寄せ鍋の具材に決まった食材をイメージしてしまうかもしれませんが、好きなものを入れて食べていいんです。
寄せ鍋の具材におすすめな野菜
寄せ鍋に入れる野菜といえば、白菜、春菊、長ネギ、しめじやしいたけなどのきのこではないでしょうか。
でも、寄せ鍋と相性のいい野菜はまだまだあるんです！
まずはお鍋のシーズンに旬をむかえる「せり」です。仙台の郷土料理に「せり鍋」があるとおり、せりは寄せ鍋との相性が抜群です。
春の七草にも数えられるせりは、シャキシャキとした歯ごたえと、香りの強さが特徴です。クセのつよい野菜ですが、鍋に入れると春菊とはまた違った味が楽しめるのでおすすめです。
香味野菜でもうひとつおすすめしたいのが、パクチーです。最近ではスーパーでも手軽にパクチーが入手できますよね。
エスニック料理では、お肉やお魚の臭みをとるのにも活用されているので、お肉やお魚を使った寄せ鍋に入れるとおいしいです。独特の味わいで好き嫌いも分かれるパクチーですが、普段からエスニック料理を食べていたらクセになること間違いなしです。
クタクタに煮てしまうとおいしくないので、さっと火を通すくらいでお鍋から取り出しましょう。
女性におすすめしたいのは、レタスとトマトです。
レタスのシャキシャキとした歯ごたえと、さっぱりとした味わいは、こってりとした具材のお鍋に入れると相性がとてもいいですし、トマトは西洋では鶏肉との煮込み料理にも多用されているので、鶏肉を使った寄せ鍋におすすめです。
スーパーでパクチーが見切り品で安くなっていたので、パクチーに牛肉とエビ、もやしとミニトマトを入れて、ベトナムのフォーをイメージした寄せ鍋を作ってみました！
スープもしょうゆをナンプラーにチェンジしてエスニック風にすると、いつもの寄せ鍋とは一味違って楽しめました！
寄せ鍋の具材におすすめなお肉・魚介類
寄せ鍋の主役は、やはりお肉と魚介類ではないでしょうか？
お肉だったら全国的にもポピュラーな鶏肉、東日本では豚肉、西日本では牛肉が寄せ鍋で親しまれているのではないでしょうか。
魚介類ではタラや鮭、えびあたりが定番ですよね。
でも、お肉も魚介類も、寄せ鍋に入れておいしい食材がまだまだあったんです！
お肉でお試しいただきたいのが、中華と洋食を代表して名乗りを上げた「餃子」と「ロールキャベツ」です。
餃子は寄せ鍋に入れると、水餃子風にいただくことができます。皮はもっちりプリプリで、豚ひき肉のあんがジューシーでたまりません。ロールキャベツも、キャベツの甘さと豚ひき肉のあんに寄せ鍋のスープが浸み込んでおいしいんです！
ソーセージも寄せ鍋に入れると、皮がパリッとして、スープにも味が出るのでおすすめです。
魚介類だと、お鍋のシーズンとともに旬をむかえるブリがおすすめです。
寄せ鍋でブリはちょっと意外かもしれませんが、家庭でも定番のブリ大根にあるように、煮込み料理には最適なんです。ブリの出汁が出るので、締めの雑炊が格別です！
まとめ
- 寄せ鍋に決まった具材はありません！好きなものを入れましょう。
- 野菜だと、せり、パクチーの香味野菜、女性向けのレタスやトマトがおすすめです。
- お肉だと、餃子、ロールキャベツ、ソーセージ。
- 魚介類だと冬にかけて旬をむかえるブリがおすすめです。
いかがでしたか？寄せ鍋の具材にルールはありません。
あなたも、いつもとはちょっと違った具材で、寄せ鍋を楽しんでみてください！
