ドアなどに不注意で指を挟んでしまうことってよくありますよね。
でも症状などから適切な対処方法で結構判断が変わってきます。
重症になると、迂闊に判断するのは大変危険です。
今回はそんな症状と対処法を傷のレベル別に紹介していきたいと思います。
まず確認してほしいこと
指を挟んでしまったらまず確認してほしいことは
- 指は正常に動かせるか
- 指の動きが変、全く動かないなど異変があるか
この二つです。
上記が当てはまった場合、神経や骨にダメージを受けている可能性があります。
まずはこの確認から始めましょう。
冷静に対処することが大事です。
軽度:腫れが引かない場合
まずはアイシングをしましょう。方法はいくつかあります。
- 氷水の入った容器に手を突っ込む
- 氷や冷たいペットボトルなどを患部に当てる
これを5~30分続けてください。
もしこれで腫れが引かない場合は病院へ受診することをおすすめします。
中度:出血が見られる場合
出血がある場合はとりあえず清潔なハンカチやガーゼなどを当てがい、傷の止血をします。
血流を止めるため、心臓より高い位置に患部を上げるのがポイントです。
1分ほど様子を見てまだ止血できていなかったら、時間勝負になります。
すぐに病院に受診するか、最悪救急車を呼ぶのもありです。
病院に行く際は患部の根元の部分を押さえて受診してください。
中度:内出血している場合
指先の内出血というと主に血豆ができるとおもいますが、これも一旦アイシングで様子を見てください。
もし10分程度経って血豆が赤黒く変色している場合は、大切な血管を損傷している可能性があるので、濡れたタオルで傷口を押さえつつ止血するために患部の指の根元を締め付けて病院へ受診してください。
重度:爪がはがれる
爪の形が変、爪の周辺からの出血が見られる場合は爪がはがれてしまっている可能性があります。
そのまま放置してしまうと雑菌が入ってしまい、膿んだり化膿してしまうことも。
痛いとは思いますが、爪の形をなるべく元の形に押さえつけて、ビニール袋などで保護してください。病院に受診することをおすすめします。
重度:指切断
子供にありがちなのですが、指を挟んだ際に指が切断されてしまうこともあります。
この場合どのケースよりも早い対応が求められますので、まずは腕(ひじから先)を強く縛り、棒などで縛り上げて完全に血流を絶ってください。
次に止血→ビニール袋で保護→アイシングの順番で、すぐに病院に受診してください。
切断された指はサランラップや清潔なビニール袋に入れて、たっぷりの氷水で保管して一緒に病院に持って行ってください。もちろん緊急事態なので救急車です。
どこの科に受診すればいいの?
救急車を使わなかった場合、自分で診察申請を出さなければならないのですが、これらはすべて整形外科になります。ほかの科にいっても対応してもらえるのは稀で、結局どこかの整形外科を紹介されることになるので、もしかかりつけの整形外科がなかった場合は重症でなくても救急車を呼ぶことをお勧めします。
大げさとおもわれるかもしれませんが、指は生活するうえでとても重要な部位です。
なので、大げさかな?とおもってもここは大事を取って救急車を使いましょう。
骨折やひび、脱臼などの見分け方は?
指を挟んだだけだし…と、症状が出ていてもよくわからないまま放置してしまうパターンも多いです。
しかし、重症の場合放置してしまうと後で治療が大変になってしまったり、悪化してしまうパターンも。
そういう場合のために、患部の状況の見分け方を知っておきましょう。
■脱臼
脱臼している場合は、指の関節部分が変形して痛みとともに腫れ、皮膚の変色を起こします。
脱臼の場合はそこまで急がなくても大丈夫ですが、固定してなるべく早めに病院を受診しましょう。
■ひび
骨にひびが入っている場合、程度によっては指を動かせます。
判断のポイントとしては、痛み、指が紫色に腫れあがる、という二点です。
これを放置すると危ない理由としては、ひびは骨折ほど生活に支障をきたさないために気付かれにくく、
多くの人がそのまま放置してしまう、無理やり動かしてしまうことにあります。
動かしてしまうとひびの間にどんどん隙間ができて、修復するのに時間がかかってしまうので、
上記の症状が見られた場合患部を固定して、なるべく早く病院へ受診してください。
■骨折
骨折していると、激痛が数週間続き、患部は紫色に腫れあがります。
何かにちょっと触れるだけで激痛が走る場合は骨折を疑ってください。
患部を固定して、病院でレントゲンなどを撮ってもらって適切な処置が必要です。
紫色に腫れあがっていたら、迷わず病院へ受診しましょう。
まとめ
「指を挟む」というのは日常で起こり得る事故のなかでは最も身近なものではないでしょうか。
私も血豆ぐらいならはそのまま放置していれば治ると思っていましたが、万が一大事な神経や血管を傷つけてしまっていた場合取り返しのつかない事になってしまうという危機感を覚えました。
大切なのは迅速な応急処置と素早い受診です。
勝手に治るだろうと思っても、一応病院に行ったほうがいいということを頭に入れておいてください。
小さな怪我でも大事に至ることもあるということをしっかり把握して、適切な対処方法をとってくださいね!