微熱が続いたので、市販の風邪薬を飲んで、熱が下がるのを待つことにしました。
裏起毛素材の暖かいパジャマで防寒対策もばっちり整えて寝ようとしたのですが……
咳が止まらない!
電気を消してベットに横になってすぐ、咳が出始めて止まらなくなってしまったのです。
まるでしゃっくりのように、止まらない咳……とても寝ることなんてできません!
しかたがないので、一度ベットから出て、深夜番組を見ながら温かいホットミルクを飲んで、ちょっと落ち着いてからまた寝ることにしました。
ところが……また咳が止まらない!
そもそも、風邪の症状と言えば微熱の体のダルさくらいで、日中は咳なんてまったく出ていなかったのに、どうして夜中になって咳が出てくるのでしょうか。
あなたも、夜中に咳が止まらなくなって、眠ることもできずに困っていませんか?
そこで今回は、夜中の咳の原因と対処法についてご紹介します。
夜中に突然やってくる咳の原因とは?
人間が咳をするのは、体に進入してきた異物を出すための防御反応なんです。風邪を引いた時に咳が出るのも、体に進入してきたウイルスを出すためです。食べ物が喉に詰まって咳こんでしまうのも同じです。
では、どうして夜になると咳が出てしまうのでしょう。
これには自律神経が大きく関係しているのです。
自律神経には、体を興奮させる「交感神経」とリラックスした状態の「副交感神経」の2種類があります。
交感神経が活発になるのは日中で、副交感神経は睡眠中に働くため、夜に活発になる傾向があります。
ベットに入り横になると、体がリラックスモードに入って副交感神経が活発に働き、副交感神経が活発になると、気管や気道が狭くなり、過敏になってしまいます。
すると体の防御反応も活発になり、ウイルスや細菌を体外に排出するために、咳をするようになるのですが、気管や気道が狭くなっているのでうまく排出することができずに咳が続いてしまうのです。
さらにあおむけの態勢で寝てしまうと、鼻水が喉に流れ込み、気管や気道を刺激することで咳が出ることもあります。
夜中になると忍び足で近づいてくる「咳」。ちゃんと理由があったんですね。
咳が夜中に止まらない時の対処法
人間に備わった防御反応と、自律神経の機能とはいえ、夜中に咳が止まらなくなってしまうと、眠れなくてとてもつらいですよね。
そこで、夜中に止まらなくなってしまった咳の対処法をご紹介します。
加湿を
まずは「加湿」です。
気道が乾燥すると、咳が出やすくなってしまいます。
おうちに加湿器があったら、50~60%の湿度になるように設定しましょう。
もしも加湿器がないなら、部屋にお湯をはった洗面器を置くか、濡らしたタオルを干したりして室内の湿度を上げるようにしましょう。
最近では、乾燥を防いでくれるタイプのマスクもあるので、マスクをして眠るのも効果的です。
首元を温める
そして、首元もしっかりと温めましょう。
もこもこのくつした、毛糸の腹巻……首元を忘れていませんか?
喉を温めると血液の循環がよくなります。血液の循環がよくなることによって、炎症を抑える働きが活発になり、咳が収まってくるのです。
ネックウォーマーやタートルネックで首を温めることを心がけてください。
はちみつを使った飲み物が効果的
咳を止めたい時におすすめなのが、はちみつを使った飲み物です。
はちみつにはグルコン酸という殺菌作用を持つ物質が含まれています。なのではちみつを飲むことによって、のどのウイルスを殺菌し、咳を抑えてくれるのです。
はちみつと一緒に殺菌作用があるしょうがを飲むと、さらに効果が期待できます。
風邪のシーズンになるとドラックストアではちみつやしょうがののど飴がずらりと並ぶのも、あちみつとしょうがに殺菌作用があったからなんです。
なるほど……ホットミルクでは喉が温まっただけで、ベットに戻ってすぐに咳が出てしまったわけですね。
さっそく私も実践してみることにしました。
寝る前に温かいしょうがはちみつドリンクを飲み、薄手のタートルネックのニットを着て、市販の濡れマスクで喉をしっかり防御し、加湿器をセット、ベットに入りました。
すると、前の日のように激しい咳に襲われることはなく、軽い咳が何度が出てくらいで、気づくと寝付いていました。
朝起きても、喉がしっかりとうるおっていて、前の日のように咳をしすぎたせいで声が枯れていることもなくてよかったです!
まとめ
- 咳は体の防御反応。さらに自律神経の働きで、夜になると副交感神経が発達、気道が狭まるのも咳の原因に!
- 夜の咳を防ぐには、室内と喉元の乾燥を防ぎ、首元をしっかりと温めること。
- 加湿器がなければ、お湯をはった洗面器を置くか、濡らしたタオルを干しましょう。
- 殺菌作用があるはちみつやしょうがをホットドリンクにして飲むのも効果的です。
夜中に咳がひどくなってしまう理由がわかったら、対処方法もわかってくるものです。
あなたも夜になって咳が出る前に対処して、気持ちのいい朝を迎えましょう!