お正月のおせちに欠かせない紅白なます。これを見ると思い出すものがあります。赤道近くの南の島に10年ほど住んでいた私。島には在住日本人も多く、友人たちと常夏の年越しはカウントダウン花火を見ながら過ごすのが定番でした。
限られた食材でおせちを真似て作ってたんですが、紅白なますに使う大根がいいものが手に入りにくいし、日本からの輸入食材で高いので、青パパイヤと人参で紅白なますを作っていました。
戸建てであれば、どの家の庭にも立派なパパイヤの木があり、よくご近所からパパイヤをもらっていました。島に住んでいる間、パパイヤはもらうフルーツで買うフルーツではなかった。パパイヤの木は結構高い木で、実も高いところになるので、それを取るのも楽しかったものです。一人がはしごに上り、実の付け根を刃物で切ります。下でタオルや大きい布を広げて、キャッチしていました。
でも、やっぱり一番おいしいパパイヤは、完熟したのをしっかり冷やしてそのまま食べるのがいいんですよね。
そんな話をしながら、「たまには、パパイヤが食べたい!」なんていってたら、お歳暮にいただきました。
最近はスーパーでも、たまに見かけるようになったパパイヤ。おいしく食べていますか?
パパイヤの食べごろって?
表面にハリと艶があり、ずっしりと重いものがおいしいパパイヤです。
パパイヤの食べごろは、触感で見極めます。触感は、肩のあたりに弾力があるくらいがちょうどいい。硬ければまだ早いし、ぐにゃっと柔らかければ熟しすぎです。
本来、パパイヤはカットしなければ香りが弱いフルーツです。香りが出てきている場合は、熟しすぎていることが多いので、香りよりも触感を重視してくださいね。
見た目の色に関してですが、日本で手に入るパパイヤは、全体的に黄色またはオレンジ色になっているのが食べごろのものが多いですね。色だけに頼っていると、熟しすぎてしまう場合が多いので気をつけましょう。
まだ緑の部分があるような未熟なパパイヤをもらった時には、「追熟」させなければいけません。
数日間、涼しいところに置いておきます。冷蔵庫の中に入れてしまうと、低温すぎて熟する過程がストップしてしまいます。20度くらいのところで、保湿のため紙袋に入れるか新聞紙でくるんで、そのまま放置すると、全体的に熟して色も変化してきますよ。
触感で熟したと感じたら、冷蔵庫に入れます。冷えたら、なるべく早めに食べましょう。冷蔵庫に入れれば、それ以上熟しませんが、3日以内くらいに食べるのがおいしいと思います。
パパイヤはデリケートなフルーツなので、傷やへこみがあるところが下にこないように置くのがベターです。傷から傷みが広がってしまうともったいないですよね。
余談ですが…もし海外でパパイヤを購入する時、「時間が経ってから食べたいから、緑一色のものにして熟すのを待とう!」という方もいるかも知れませんが、緑一色のパパイヤは、熟す前に腐ってしまう可能性がとても高いんです。
理由はわかりませんが、経験からのお話です。青いパパイヤは、フルーツとしてではなく、青いまま料理して食べる野菜のパパイヤです。
パパイヤをおいしく食べる!
黄色またはオレンジ色のフルーツとしてのパパイヤは、やっぱり一番のオススメな食べ方は、カットしてそのまま食べる!です。
- 縦に半分に切って、軸とその付け根を少し切り落とします。
- 種をスプーンなどでかき出します。
- 皮をむきます。
- リンゴのように縦にきってもいいし、ダイスに切っても食べやすいですよ。
マンゴーと同じように、皮は剥かずに、実に亀の甲羅のように切り込みを入れて、皮からひっくり返して食べる人もいます。そして、マンゴーのように、ちょっとレモン汁を絞って食べるのもオススメですよ。熟しすぎていると、マンゴーのようなカットは難しいので、気をつけて。
パパイヤが苦い時はどうする?
まれに、触感も色からしてもちゃんと熟しているパパイヤなのに、食べた時に苦味を感じるものがあります。
これは、早いうちに収穫して木から離した状態で熟させたからなんですね。日本で出回っているパパイヤは、早熟なまま収穫して輸入されてきているものが多いので、こういうこともあります。
苦味の原因は、パパイヤの酵素「パパイン」や「ポリフェノール」。食べても害はありません。
この苦味を絶対に味わいたくないのであれば、国産のパパイヤを買ってみるしかありません。
パパイヤが緑なのであれば、それはフルーツとしてではなく、野菜として収穫されたパパイヤ。
皮を剥いて細切りにし、タイ料理のソムタムに、沖縄料理のように豚肉やソーセージ、鰹節と一緒に炒めてもおいしいですよ。ただし、青パパイヤは、肌が弱い人は手がかゆくなるかも知れないので、剥いた後にはしっかり手を洗ってくださいね。
まとめ
まだまだメジャーとは言えないフルーツ、パパイヤ。だからこそ、食べごろはいつ? と悩みますよね。
- パパイヤの食べごろは、色ももちろんですが、触感で判断! 香りは強すぎる=熟しすぎなので気をつけましょう!
- 一番のオススメは、そのまま生でいただく!
- 青パパイヤはお料理に。
食べる機会が少ないパパイヤだから、おいしくいただきましょう!