鶏胸肉をドリップなしで冷凍する時のコツは?!+上手に保存する5つ方法

お肉を買ったら、発泡スチロールのトレーを取り払って、ラップに包んで冷凍庫にポイ。

それが私のセオリーでした。

でも、鶏胸肉にはそれが通用しなかった……。

実は、鶏胸肉は、お肉の中でも最難関と言える、ホームフリージングに不向きなお肉だったのです。

同じ失敗をした方は多いはず。鶏胸肉の冷凍保存のやり方を、まとめました。

解凍したら、ビショビショ。

冷凍した鶏胸肉を、そのまま室温に出して解凍したら、大量のドリップが出てビショビショになってしまいました。

そりゃあ、室温解凍はあんまり良くない、とは聞きますけど、これはあんまりじゃないですか?という量でした。

鶏胸肉は水分量が多く、保水力は弱いので、他のお肉よりもドリップが出やすいそうです。

まず、ドリップ漏れを防ぐために、袋に密封して保存するのが一番です。

できるだけドリップを少なくしよう。

ドリップと一緒に、お肉の栄養が一緒に流れ出てしまいます。鶏胸肉はドリップが多いので、ことさらもったいないです。

せめて少しでもドリップを少なくして、栄養のロスを防ぎたいですね。

ドリップの原因は、緩慢冷凍。

お肉の中で、氷の結晶がゆっくり育ってしまうと、お肉の細胞壁が破裂してしまい、その中の栄養が流れ出てしまうのです。

それを防ぐために、できる限りの急速冷凍をしましょう。

小分けにして冷凍する。

塊で買ってきた鶏胸肉でも、切り分けてから冷凍しましょう。

鶏胸肉は加熱するほど硬く仕上がってしまうので、軟らかく料理するためにも、小さく切っておくのは重要です。

また、おにぎりのように丸めるのではなく、平らに広げて冷凍しましょう。

金属トレーに乗せて、効率よく冷気を伝える。

空気やプラスチックよりも熱伝導の良い、金属製のトレーに乗せると、冷凍速度がアップします。

金属製なら、ステンレスでもアルミでも、なんでもOKです。

夏場は予冷する

例年の「異常気象」で、最高気温が35℃を越えることもザラになりましたね。

そんな日のホームフリージングでは、気温の高さもバカにできません。

スーパーからの帰り道や、お肉を切り分ける間に、お肉はどんどんぬるくなっていきます。

いきなり冷凍庫に突っ込むのではなく、冷蔵庫で30分~1時間、冷やしてあげましょう。

ぬるいものを冷凍庫に入れると、既に冷やされている他の冷凍品もダメージを受けるので、鶏胸肉以外のものにも、おすすめです。

冷蔵庫の性能を考える。

最近の冷蔵庫には、「急速冷凍庫付き」「パーシャルフリージング」なんて、高性能なものもあります。

鶏胸肉こそ、その機能を利用すべき食材です。

ちなみに、「パーシャルフリージング」とは、食品が凍るか凍らないかのギリギリで保存すること。氷の結晶が育たないので、ドリップが出ないけれど、冷蔵よりずっと日持ちする、というわけです。解凍の手間が要らないのも魅力ですね。

また、一つの冷凍室でも、棚の上段は野菜に最適、右側はご飯の冷凍用、と温度に差がある場合があります。

ちゃんと最適な棚に収納しているか、冷蔵庫の取扱説明書をチェックしてみましょう。

解凍方法にも気を付ける

冷凍するときに気をつけても、解凍方法がおざなりだと、台無しです。

基本は、冷蔵庫で一晩かけて解凍すること。

急ぎたい場合は、水を張ったボウルに、鶏胸肉を袋ごと入れて、流水をチョロチョロと掛け流すのがおすすめ。ボウルの大きさは、食材がひたひたに浸かるくらいのものが必要です。

鶏胸肉を冷凍する時はひと手間加えよう!

水50cc、重層小さじ1/2、砂糖小さじ1/2、塩小さじ1/4を混ぜて溶かし、鶏胸肉と共に、袋に入れて空気を抜いて冷凍。

するとあら不思議、鶏胸肉が軟らかくなるんです。

調理の際には、キッチンペーパーで水分を拭き取ってからご利用ください。

「冷凍鶏胸肉」を買う

通販や業務スーパーなどで、「もう冷凍してある鶏胸肉」をまとめ買いするのも、一つの手段です。

家庭用冷蔵庫の冷凍室は、-18℃までしか冷やせないのですが、「冷凍食品」として販売されている食品は、-30℃以下まで冷やせる、業務用冷凍庫で冷凍してくれてあります。(食品衛生法により定められています)

つまり、ホームフリージングよりも断然、急速冷凍してあるんです。

身も蓋もない言い方ですが……冷凍にコツが要る鶏胸肉は、冷凍品を買うのが一番確実です。

ボディビルのために大量に食べるタイプなら、一考の価値あり。

まとめ

  • 鶏胸肉は難敵と心得よ。
  • 塊肉でも切り分けて、小分け冷凍する。
  • その冷やし方で合ってる? 冷蔵庫の性能を確認せよ。
  • 解凍方法にも気を使うこと。冷蔵庫で一晩かけよう。
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