もやしを冷凍する際の4つのコツ!シャキっと感を追及してみた結果

もやし・・・それは私の強い味方。

スープや炒め物などどんな料理にも合って、
おかずの量も増し、そして何より安い!!

ただ私よくあるんですが、
1袋全部使い切れなかったり
安いからといってちょっと多めに買ってはみたものの、
結局使わなかったり・・・。

そしてもやしはあっという間に傷んでしまうんです。

「もったいないことしたなぁ」
と思ってもやっぱり同じことの繰り返し・・・。

そんな時に便利なのが冷凍保存です。

もやしは冷凍できないように見えますが、
実はできるんですよ!

「でもあのシャキシャキした食感がなくなりそう」
「冷凍ってとても傷みそう」と思っている方も多いでしょう。
でもちょっとした工夫でその懸念も軽減できます。

今回は気になるもやしの冷凍保存についてお話をしましょう。

そのまま冷蔵保存のリスク

もやしは冷蔵しても、
3日で色が悪くなってきます・・・。
とてもあしが早いんですよね。

そのままだとほぼ保存って無理な気もします。

冷蔵保存にひと工夫?その①

まず袋に針で穴を開ける。
袋のまま冷蔵庫に入れるより、
もやしも呼吸ができて鮮度が保てる気がしますね。

でも1つ気になる点が・・・。
それはもやしの袋の中から色々出て来そうなこと。

もやしは日光の当たらない暗所で栽培されています。
そのため日光による殺菌効果も期待できず、
雑菌が繁殖しやすい環境にあります。

それに新芽なので雑菌に対する抵抗力もないし。
なにせ新芽だから。赤ちゃんなんだもん。

それに雑菌だけでなく大腸菌やサルモネラ菌などの細菌も、
何らかの工程で繁殖することもあるようです。

とはいえ種子をしっかり殺菌して栽培して、
商品として準備段階で衛生面には配慮をしているので
無闇に怖がる必要もないかと思いますけれど。

でも2010年にイギリスで起きた
サルモネラ食中毒事件という例もありますね。

これは241人中1名死亡者を出す事件となりましたが、
調査の結果加熱していないもやしによるものだと結論付けられました。

父がよく「もやしは1回で使い切ること。
残った場合はしっかり封をして保存すること。」
と言っていたのですが、
「こういう理由があるんだな」とちょっと納得。

穴の開いたもやしの袋を冷蔵庫に同居させるのは
ちょっと心配かもしれません・・・。

冷蔵保存にひと工夫?その②

タッパーに水を張り、
その中にもやしを泳がせて冷蔵保存。

もやしも植物なので水分を与えることで、
ちょこっと長く保存できそうな気もします。

マメに水をかえることで1週間保存が可能です。

でも実はもやしってああ見えて
結構栄養素が豊富な食べ物なんですよね。

その中には水溶性のものもあり、
長い間水に浸けていた場合
それらが溶け出していってしまいます。

もったいない!
栄養価はなるべく保存したい!

それに加えて料理がちょっと水っぽくなりそう・・・。

冷蔵で保存は、ちょっと難しいようですね。

もやしは冷凍が効果的!

1999年アンデス山脈の6739mの山で、
500年前の子供のミイラが3体発見されました。

自然の冷凍保存で500年。
あまりにも保存状態が良いので、
この子たちが死に至るまでの人生が分かる程でした。

冷凍ってスゴイ !!

あ、私たちの普段使っている冷凍機能では
そこまで冷凍保存できませんよ !

でも冷凍というのは何気なく使っているのですが
本当はとっても画期的なアイテムなんですよ。

もやしの悩み

しかしもやしの冷凍保存で1番気になることがあります。

それはやはり食感ですね。
あのもやし特有のシャキシャキ感。

残念ながら冷凍した場合、
大なり小なりこの食感は失われてしまうんです。

なぜかというと、
もやしって90%が水分なんです。

冷凍するともやしの細胞の1部の水分が凍り、
「氷の核」となります。

で、その後周囲の水分を集めて
氷の結晶になるわけなんですけど、
そうなると体積も膨張。

なにせ周りの水分を抱え込んじゃうわけですから!

それで細胞膜や細胞壁を破壊しちゃうんですね。
そしてその為にもやしの食感も万事休す・・・。

でもその懸念もちょっとした工夫で、軽減できる!かも!

それに冷凍保存には、
目には見えないメリットもあります。

もやしの冷凍のコツ

冷凍保存の目的は
食品を長持ちさせることにありますが、
それは見た目を維持するだけではないんです。

大切なのは栄養価。

野菜は収穫した瞬間から、
酸化や乾燥などの外的要因だけでなく、
野菜自身の呼吸活動や微生物、酵素の活動などが原因で
どんどん傷んでいってしまいます。

時間が経てば経つほど栄養価も失われていくんですね。
冷凍保存はその栄養価を如何に維持するかが勝負!

もやしも然り !

もやしは発芽中の新芽なので細胞分裂が活発な分、
衝撃や温度の変化にも弱いんです。

そんなもやしの冷凍保存のコツをお話しましょう。

コツ①冷凍にも鮮度が重要

野菜の栄養価は収穫後からどんどん右下がりです。
それを食い止めるためにも、冷凍保存は早めに決行!

なるべく新鮮なもやしの
健康的な栄養価のまま保存したいところです。

コツ②もやしは冷凍前にサッと湯通し

1度サッと茹でておくと、
まず栄養価をある程度保つことができるんです。

そして冷凍中に起こる乾燥も防げて一石二鳥!

ただこの時注意したいのが、茹ですぎです。
栄養素の中には水溶性のものがあるので、
ちょっとかたゆでにするのがコツ。

市販の冷凍食品もちょっとかために茹でてあるのは
そういう理由からでもあるんですね。

冷凍でも「買ったそのままを袋にちょこっと針で穴を開けて冷凍庫へ」という方法がありますが、
私はやはり湯通しをオススメしますね。

加熱によって雑菌を死滅させることもできるので安心です。

コツ③湯通し後はなるべくしっかり水切り

余分な水分をとり、
冷凍庫内で結晶をなるべく作れないように。

またもやし同士がくっつかないようにするためにもこれが大事です。

コツ④もやしはなるべく薄く均等に並べて冷凍へ

実は氷の結晶が最も成長する温度っていうのがあるんです。

それが-1~-5℃。
なるべくこの魔の温度帯を短く済ませたい!

なぜならこの時間が長いと
結晶もどんどん大きくなっていくので、
その分細胞への被害も甚大に!

薄く並べることによって、
この温度帯の時間を短くし、
更に全体を一気に冷凍することができます。

冷凍にムラがある場合、
凍っていなかった部分が時間差で凍り始めると
細胞へも再びダメージを与えてしまうので、
全体が同じように凍結できるようにしましょう。

細胞へのダメージが少なければ
食感への影響も少しは抑えられる!かも!

解凍にもコツあり

もやしは解凍せずに
そのまま料理してしまうことをオススメします。

というのも、
もやしの細胞内の氷が溶けて水になり
傷ついた細胞から出て行きます。

この水の中には旨みや栄養なんかも含まれているので
出ちゃうともったいないです!

でもね
細胞に傷がつくとデメリットだけかというと、
そうでもない!

これによって逆にもやしに味が滲み込みやすくなるので、
食感は多少なくなりますが、料理としてはまとまるはずです!

やっぱりおしいのが1番!

まとめ

もやしはあしが早い食品なので、
封を開けたら1回で使い切ることを心掛けましょう。

でも使い切れなかった場合は
そのまま保存よりも冷凍をオススメします。

冷凍保存のコツは以下の通りです。

  1. 冷凍にも鮮度が重要
  2. もやしは冷凍前にサッと湯通し
  3. 湯通し後はなるべくしっかり水切り
  4. もやしはなるべく薄く均等に並べて冷凍へ

料理の際は解凍をせずそのまま使って下さい。

そしてこれ結構重要:必ず加熱をしてから食べて下さいね。

冷凍保存は2~3週間を目安に食べ切りましょう。

いつもさり気なく冷凍庫を使ってしまっているけれど、
ちょっとしたひと工夫でよりよい保存ができるんですね!

よりおいしくて、より体に良い食事。
そんな食卓、素敵ですね。

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