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アブラボウズは刺身も美味!さすが「白身魚のトロ」。その秘密は?

以前住んでいたところで、家族ぐるみで仲良くしていたMちゃんファミリー。今はお互い遠くに住んでいますが、定期的に我が家と物々交換をします。何を送るか何が届くか、お互い楽しみにしています。

先日、見慣れない魚を送ってきてくれたのですが、「【白身魚のトロ】です。この辺りでは“おしつけ”っていうの。ちなみに、おしつけ=毒見って意味なのよ。お刺身と煮つけで食べてね。」と、すごく軽~く、でも「毒見」なんていう物騒な言葉のメッセージが…。さすがに、「はーい、食べてみるね!」っていう勇気はない! なんなのだろう、これは…。

聞いたことがない魚の名前は、だいたいその土地の方言みたいなもので、他の名前があるはずです。しかも、「毒見」の意味がその魚の本当の名前なわけはない。Mちゃんファミリーが住んでいるのは、神奈川県。

おしつけ=小田原のローカルフード=アブラボウズ

「おしつけ」は「アブラボウズ」のことで、小田原市ではソウルフードと言われるほどだそう。というか、日本の「おしつけ」という呼び名は、やはり小田原周辺でのものらしく、もともとは女中言葉なのです。かなり古くから食べられている魚なのがわかります。毒見の意味の言葉が呼び名になったのは、アブラボウズは食中毒を起こす魚だからとのこと。

かつてないほど危険な魚を送ってくれたのに、軽く「食べてね!」と書いていたMちゃん。ホントに大丈夫なの、食べて?

アブラボウズで食中毒?!

アブラボウズが食中毒を起こすと言われている理由は、なんとアブラボウズの体の40%くらいが脂肪分なのです。四捨五入すると、体の半分が脂!

世の中には、アブラボウズに含まれるこの脂を分解する酵素をあまり持ち合わせていない体質の人も少なくないようです。なんと、

一部の地方自治体では、腹身を含む部位を1食につき刺身で60g以上・焼き身で120g以上食さないように、との行政指導を出していた。(出典:Wikipedia)

だから、アブラボウズ=食中毒となっているようですが、行政指導から考えると、フグの毒のような危険性とは違います。要は、食べる量=摂取する脂の量に注意が必要なんですね。

美味しい証拠:高級魚の偽装に使われた!

普段から脂に弱い体質であれば、アブラボウズのような食材を口にした時には「これは食べ過ぎたら危ない!」と感じるはず。実は、アブラボウズはギンダラ科の魚なので、ギンダラとほぼ同じ脂なのです。口にしたことがあるはずなのに、どうして摂取量を丁寧に教えてくれる行政指導まで存在するのでしょう?

それは、「アブラボウズの美味しさ」にほかなりません。美味しくって、ついつい食べ過ぎてしまう魚なのです。

かつては、関西で大人気の超高級魚「クエ」に偽装する事件が多発したほど。お値段的には、クエの方が5倍ほどお高いですが、白身の大型な魚であること、脂のりが似ていること、そしてなによりも美味しいことを利用した偽装だったようです。

そして、アブラボウズを刺身と煮つけで食べてみた。

というわけで、毒見という意味を持つ「おしつけ」ですが、ここまでわかればもう食べてみるしかない!

まずは切るだけでいい簡単なお刺身から。

冷凍状態で届けてもらいましたが、脂が多いので冷凍しても劣化はあまりしないようです。解凍して切り身にする時点で、表面がほかの魚とは違い、ちょっと脂独特のツルツル感がありますが綺麗な白身です。

お醤油とわさびを用意。切り身をお醤油につけた瞬間、脂がぱっと広がるのがわかります。そして、脂のせいでお醤油をはじく。笑 わさびは、切り身に直のせがオススメ。

クエの偽装に使われた魚とのことですが、クエよりもアブラボウズの方が、甘みが強いです。しっかりした繊維質を感じる食感。脂がまぐろのトロのように、口の中でとろけます。「白身魚のトロ」、美味しい!すごく美味しいですが、私の場合は食べ過ぎるほど食べられないな、この脂。という感じ。

煮つけは、他の魚と同じように、ただ脂多めなので生姜を多め&白身なので濃い目にして煮つけました。予想通り、煮つけ汁にはすごい量の脂!脂をあらかじめある程度すくって捨ててしまうか、盛り付けの時にほぼ汁なしで盛り付けるほうがいいかも知れません。

そして、煮つけは体の40%ほどが脂だけに、煮つけてもふっくらしてる~。身に甘みを感じる~。すごく私好みの美味しさです! 脂がある程度出て、ギンダラ感が強まり、刺身よりは食べやすく、こっちのほうが食べ過ぎちゃいそうです。ごはんが何杯でもいけるー。

アブラボウズを買えるのは、小田原と静岡の沼津というピンポイントらしいですが、機会があれば、是非お試しを。ただし、食べ過ぎは「毒」です。

まとめ

なぞも多いアブラボウズですが、その美味しさは白身魚が好きな方、脂のりのいい魚が好きな方には、かなりオススメです!

まとめてみると…

  • 小田原のソウルフード「おしつけ」=アブラボウズ
  • おしつけ=毒見の意味は、アブラボウズのカラダ40%超の脂の多さから
  • 食べ過ぎは、食中毒症状(下痢)の原因になることも
  • クエの偽装にも使われるほどの美味しさ!
  • 刺身は「白身魚のトロ」、煮つけはふっくら甘いのある身、どちらも美味しいので、なおさら食べ過ぎ注意!

アブラボウズを買えるところは限られていますが、是非試してもらいたい美味しさです。

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