子供のころ皆さんは聞き分けの良い子供でしたか?
私は聞き分けの良いほうの子供だったような気がします。
そもそも聞き分けってなんなんでしょうか。
今までなんとなく使ってきた言葉ですが、実際のところどんな意味なのかよくわかりませんね。
たぶん「いうことを聞く子」というのが聞き分けのいい子なんでしょうけど、聞き分けの悪い子のほうが将来大成するという話もちらほら聞きます。
今回は、この聞き分けの「良い」「悪い」と、その意味や使い方についてまとめます。
「聞き分けの良い」とは?
・広辞苑での「聞き分け」
正確には「聞分け」と書きます。聞き分けること、聞いて判断すること。
特に子供が目上の人の話をよく聞いて納得することを指します。
例えば「―が良い子」「―のない」と使います。
上記のことでわかる通り、主に子供のことを指していて、言い換えると「融通が利く」「話が分かる」「物わかりの良い」「分別がある」「常識がある」など、いろいろです。
では聞き分けの悪い子供は「非常識」で「分別がない」のでしょうか。
「聞き分けが悪い」の意味
聞き分けが悪いというのは、「他人に対して強く反抗すること」を指します。
ほかに言い換えるならば、「盾突く」「逆らう」「反抗する」「歯向かう」などです。
ということは必ずしも「聞き分けの良い」の対義語ではないということですね。
「聞き分けが悪い」と「聞き分けがない」はどっちが正しい?
広辞苑の例文で気になった人もいるかと思いますが、広辞苑では「聞き分けの悪い」という言葉は載っていませんでした。
・「聞き分けのない」の意味
どれだけ諭しても聞き入れないさま、言うことを聞かないさま
相手の言うことを素直に聞かない、従わないさま
これだけみると、「聞き分けがいい」の逆は「聞き分けがない」という言葉のほうが正しいですよね。
つまり、「聞き分けが悪い」という言葉は後から作られたものなのではないかという推測ができます。
言うことを聞かない子供などを対象に言い始められたのかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の言葉はすごく難しかったですね。
「良い」の反対が必ずしも「悪い」という訳ではなかったので、日本語は難しいとあらためて痛感しました…。
いちいち辞書を引く人も今は少ないですし、この記事を読んだあなたはちゃんと意味を分かったうえで使ってくれると嬉しいです。