「歌舞伎を観にいってみたいけど何だか敷居が高くて」と思っていませんか?
着物を着て、おめかしして行く場所というイメージが強いのでしょうか?
昔から歌舞伎は庶民の娯楽でしたから、実は現在でも身近で楽しめる物です。
今回は演目だけでなく1日中楽しめる歌舞伎座や博多座の魅力を紹介します!
歌舞伎の魅力は?
「歌舞伎の魅力を教えてください!」歌舞伎好きの方に聞くと、それぞれに思う魅力が登場してくると思います。
華やかな衣装だったり、美しい踊り、贔屓(ひいき)の役者さんだったりと一言で「歌舞伎の魅力」を決めてしまうのは難しく、自分だけの思う魅力を発見出来るのが「魅力」かもしれませんね。
私は歌舞伎や浮世絵が好きで進路を変更した事があるくらいに、歌舞伎の魅力にどっぷりです。
いろんな楽しみ方で劇場で1日過ごす事ができます。
そんな「どっぷり昼夜公演を観て1日」から「時間が空いた時」まで歌舞伎の演目は楽しめます。
「ちょっと体験」という時には歌舞伎座だけで当日購入出来る「一幕見席」がオススメです。
私も利用した事がありますが「観光のついで」という外国人旅行者の方や、観光客の方。
たまたまエレベーターで一緒になった男性は「近くで会社を経営していて時間があるとよく来る」というご近所?の方までいらっしゃいました。
1つの演目や場面を4階の専用席で見ることが出来て800円~2000円と演目により金額が違いますが、お手軽に楽しめます。
舞台から遠く感じるかも知れませんが、裏方さんや、客席を含め全体の空気を楽しむ事が出来る席でもあります。
歌舞伎の楽しみは舞台だけじゃない!
歌舞伎のお楽しみは舞台だけではありません。
「幕の内弁当」といえば、色んな物が少しづつ入っていて、色んな味が楽しめるお弁当ですよね?
この「幕の内」は歌舞伎から生まれた言葉です。
1日に昼・夜の2回で違う演目が上演される事が多いのですが、どちらも間に30~45分位の長い休憩が入ります。
その「幕と幕の間の幕の内」に楽しんだお弁当が始まりと言われています。
上演中の飲食は禁止ですが、この休憩では自分の席で食事をする事が出来ます。
予約制ですが、劇場内のレストランで時間内に食べられる食事の提供や、売店では有名ホテルが作った幕の内弁当や有名店のサンドイッチなど目移り必至の軽食も並びます。
他にも、ポストカードから着物等まで様々なお土産が並ぶのも「歌舞伎の劇場の魅力」だと思います。
私は、余韻に浸りながら劇場内の甘味処で、購入したポストカードを書いて歌舞伎好きな叔母などに手紙を書き、銀座の消印で送る事にしていました。
この他にも「奈落の底」「十八番(おはこ)」「花道」など歌舞伎が由来の言葉がたくさんあります。
初心者が歌舞伎を観るのなら?
よく「初心者でも分かりやすくて、楽しめる演目は?」と聞かれます。
興味を持たれた演目が一番ですが、歌舞伎以外の時代劇などで登場する石川五右衛門や坂田金時(金太郎)、武蔵坊弁慶のヒーロー達、夏場なら涼しくなりそうな怪談話、綺麗な遊女が登場する物、可愛い動物が登場する物や、落語が原作の人情噺の他に、アニメが原作になっている物まで様々なので「これだ!」という演目から入る事をおすすめします。
「独特なセリフで聞き取れない」と心配なら、別途料金で現代の言葉で解説してもらえ、見どころや豆知識まで聞ける「イヤフォン・ガイド」があります。
こちらは、日本語だけでなく、英語等の外国語にも対応したガイドがありますので、海外の方にも人気です。
そして、1度は体験して欲しいのは、迫力のある「宙乗り」のある演目です!
いつもは1階席にS席などで衣裳や役者さんの表情を楽しむのですが(本当に役に入り込んで泣いている役者さんもいます)、宙乗りのある演目では、歌舞伎座なら花道側の2・3階席の1列席、博多座なら特B席の左側の席が良く見えます。
手を延ばせば届く様な距離です(危険なので出しませんが)。
この席の並びは1列なので後ろに座席がなく、後方を気にする事なく観劇する事が出来ますので、私はチケット発売初日に、この席のチケットを取ります。
それでも、人によって感じる事も、楽しみ方も違いますので、1度は全席で楽しんでみて、お気に入りの席を探して見てくださいね!
まとめ
歌舞伎の魅力は一言では現せず、人によっても違うので、是非、自分で見つけて欲しいと思います。
一幕から楽しめる席が歌舞伎座にはあるので「敷居が高い」と感じずに体験する事も出来ます。
歌舞伎のヒーロー物や怪談、アニメが原作の物まで色々な演目があるので、興味を持ったものから入る事がおすすめの楽しみ方です。