料理やお菓子を作ろうと思って、何気なくレシピをみて「はちみつ○g」と材料に書いてあると「今、はちみつ無いから出来ない」と諦めていませんか?
「ほんの少量だから入れなくていい?」「何かで代用出来ないかな?」なんて考えてしまう事もありますね。
また、はちみつには「ボツリヌス菌」という菌が含まれている事があり、1歳未満の乳児に与えると神経などに影響を与える事のあるで注意が必要な食材でもあります。
みんなで食べれる料理やお菓子を作る場合に代用品が必要になる事もありそうですね。
今回は、はちみつの代用品として使える物を紹介します。
はちみつの代用に使える調味料
はちみつに似ている物として思い浮かべる物は何がありますか?
メイプルシロップ?ガムシロップ?色々思いつきますが、代用品に向いている物はどんな物でしょうか?
甘味料として使うなら
多少の注意点はありますが、代用できる物があります。
○メイプルシロップ
「花の蜜」である、はちみつに対して、カエデ科の木の樹液から作られています。
はちみつと栄養価も似ているメイプルシロップが代用出来ます。
熱が加わるとメイプルシロップは香りが飛んでしまいますが、混ぜ込んで焼いたりする事も可能で、もちろんホットケーキやパンケーキなど仕上げた後に使う事も可能です。
○黒糖(黒みつ)
黒糖を水で煮詰めた物が「黒みつ」で、あんみつやくず切りなどの和菓子で活躍します。
こちらも混ぜ込んで使う事が出来ますが、仕上がりが黒っぽくなるので、向き不向きがあります。
照りやコク出しに使うなら
照りやコクが重視されるのは和食が多いですが、洋食の隠し味としても活躍します。
○みりん+砂糖
意外な組み合わせに思えますが、実は料理だけでなく、和菓子の「どら焼き」にもしっとり感を出すために、みりんが使われています。
照りやコクが出る他にも、煮崩れを防いでくれるので、料理におすすめな組み合わせです。
○黒糖or三温糖
これらには白砂糖よりも多くのミネラルや甘さが含まれており、照りやコクを与えてくれます。
しかし、量によっては仕上がりが黒っぽくなってしまいますので「京風」などの色味を薄く仕上げたい料理やお菓子には向きません。
はちみつの代用をするときの量(目安)
代用品として使える事が分かった食材は、レシピ等に記載されている、はちみつの量と、そのまま同じで大丈夫なのでしょうか?
代用品を使ったからと言って、失敗しないで美味しく仕上げたいですよね?
ここでは、代用品の目安量(大さじ1杯で換算)を紹介します。
はちみつの量と甘さ
はちみつの大さじ1は、約20gになります。
そして、甘さを砂糖と比べると、約1.3倍の甘さを持っています。
砂糖や三温糖で、はちみつ大さじ1分の甘さを得ようとするなら、20(g)×1.3(倍)=26(g)です。
26(g)を大さじで換算すると約大さじ3の砂糖が必要となります。
○メイプルシロップ
100gの砂糖と比べると150gのメイプルシロップが必要になります。
先に出ました「はちみつ大さじ1の甘さ=砂糖大さじ3」ですからメイプルシロップで置き換えると大さじ4と1/2が必要になります。
水分量が多く含まれるのでクッキー生地などを作る場合は調節が必要になります。
○黒糖(黒みつ)
こちらは砂糖と同等と考え「はちみつ大さじ1の甘さ=砂糖大さじ3」で換算できます。
黒みつの場合、水分量が多く含まれるので生地を作る場合は調節が必要になり、仕上がりに色も変わると思います。
はちみつの代用NGな料理もある?
ここまで、代用品として、メイプルシロップや黒糖、みりんなどを紹介しましたが、どうしても代用品で作れない料理もあります。
それは、名前に「はちみつ」を冠した料理です。
中でも、風邪の時や喉の痛みに効くとされている「大根のはちみつ漬け」など、はちみつから甘さだけでなく「はちみつの効能(この場合は殺菌力と潤い)」に期待している料理です。
この場合は、はちみつを利用しましょう。
まとめ
はちみつの代用品として、意外に身近にある物が使える事が分かりました。
はちみつにはボツリヌス菌の心配があり、子供から大人まで、みんなで食べられる物を作る場合に代用品が必要になる事もありそうですね。
メイプルシロップや黒みつ、みりんなどは、多少の注意点がありますが、甘味料としても、隠し味などとしても使える事が分かりました。
はちみつの方が砂糖より甘さが1.3倍高い事から、換算するのは少し難しいですが、大さじ1の量や甘さは「はちみつ大さじ1の甘さ=砂糖大さじ3」で出せるので、目安にして下さい。