この間、夫がお茶の入ったマグカップを目の前に、ちょっと侘しそうな顔をして言ったのが、これ。
「お茶が冷えるのが、早くなったなぁ。」そう、最近寒さがだいぶ厳しくなってきましたよね。
冬の寒さは誰の上にも平等にやって来る・・・人にも植動物にも、お茶にもそして缶コーヒーの上にも・・・。
熱い缶コーヒーはいいものです。一口でホッと一息つけるような、 そんな不思議な飲み物です。
が!
冬の冷たいor冷たくなった缶コーヒーのあの切なさ!少しでも素手で触れようものならば、あの金属の容赦ない冷たさが臓腑まで突き刺さるような。
そこで今回は家庭でできる缶コーヒーの温め方3選を紹介します!
缶コーヒーを温めるときに絶対にやってはいけないNG行動
コンビニや自動販売機でしっかりと温かいまま売っているのに、気がつけば冷えてしまっている・・・。差し入れで頂いて嬉しかったのに、気がつけば冷え切っている・・・。
でもあったかいのを飲みたいの!そんな時は温めなおしましょう。
先日もスーパーで見た缶コーヒーを箱買いしてる方も、きっとご自宅で温めているんでしょうね。
ではどうやって温めましょうか?
必殺!電子レンジで缶ごとチーン!は危険ですので、絶対ダメですからねっ!
『グレムリン』一作目の中で、ビリーのお母さんに電子レンジで退治された、あの悪者グレムリンよりもっと深刻なことになっちゃいますからね!
コカ・コーラさんもその危険性については言及しています。
電子レンジを使う場合は、必ず耐熱用の容器にコーヒーを移しかえてからにしましょうね。
ストーブや直火もアウトです!
それではそれ以外に、どんな方法があるのか見ていきましょう。
王道!缶コーヒーは湯煎で温める
湯煎で温めるというのが、家庭でできる確実な方法だと思います。
湯煎で気をつける点は、沸騰させすぎないことです。
缶といえども万能ではありません。熱しすぎると破損する恐れもありますし、または開けた時に熱いコーヒーが噴出して、火傷の恐れもあります。こういった理由から、厳密に言うとコカ・コーラさんとしては湯煎も避けて欲しいようです。
では危険の無い湯煎方法は、まず缶を入れたおなべに水を入れます。
この時おなべの大きさに余裕があるなら、缶を横にして入れると効率的かもしれません。
そして水ですが、缶がヒタヒタに浸かるまで入れるのが確実かもしれませんが、貧乏性の私は大体缶の半分くらいしか水を入れません。缶は金属なので熱の伝導にそれ程ムラはないかなぁという思い込みからですが・・・。
そして火をかける。
時々私は卵みたいに転がしたりしてます。
お湯が沸騰したら弱火で5分くらい待ちます。
ここは是非弱火にして下さい。沸騰のしすぎを防ぐためです。
5分後、火を止めて今度は蓋をして5分待ちます。
そうすればコンビニや自動販売機に負けない缶コーヒーの出来上がりです。
「熱い缶コーヒーを持って出掛けたい」という方には、それが確実だと思いますが、私のように家ですぐ飲む人や猫舌の人にオススメなのが、沸騰したらすぐ火を止めること。この時点だと缶がそれ程熱されていなくて、火傷の心配もありませんし、コーヒーの温度も猫舌さん向けです。
もう少し熱いのがお好みであれば、蓋をして2~10分くらい待ってみてください。
ガッツリ熱いのがお好みの場合は、ちょっと長めに待つといいですよ。
でも大体20~30分くらい経つと、やはり冷え始めるようなので勝負はそこまです。
参考までに、この日の室内温度は13度でした。
でも「朝起きてすぐに熱いコーヒーが欲しいんだぁ!」という方もいると思います。
同じお湯で温める系に、湯煎ではなくて電気ポットの中に入れておく、という方法があります。
夜入れておけば、次の日の朝にすぐコーヒーが飲めちゃいます。
ただ人によっては、ポットの中に缶・・・というシチュエーションが気になる方もいるかもしれませんね。
そんな方にオススメのアイテムがあります!
缶コーヒーの温め方をテクノロジーに頼ってみる
まず最初にご紹介するアイテムは、「IH缶ウォーマー」です。
IHの技術を応用し、電磁波で缶に電流を流して素早く温めるという画期的なものです。
所要時間は30秒程で、約50℃の缶コーヒーが出来上がりです。
設定温度も選べたりします。
既存の缶ウォーマーだと常温から55度に上げるまでに、3~4時間はかかったりしますが、IT缶ウォーマーは30秒で完了なんですね。
これなら朝に缶コーヒーを手軽に熱々で飲めますね。
しかしです。
1つ問題があるんですよ・・・価格がね・・・・
真の缶コーヒー好きさん価格に設定されてるんです。大体10万円ちょっと位します。
家庭用に購入するには、ちょっと勇気が必要かもしれません。
というわけで次に行きましょう・・・。
某会社が販売している「HOTす~る!」という商品があります。
「世紀の大発明」と謳っていますが、本当にそうかもしれません!
この商品を使用すると、必殺!電子レンジで缶ごとチーンができるんです。
使い方は、電子レンジ対応プラスチック製容器の中に水を入れてチンするだけです。
お値段もお手頃価格なので、家庭で使うならかなり便利かと思います。
振るだけで缶コーヒーが温まる?
缶コーヒーにかける情熱。
それは海外でも同じかもしれません。
先日フランスの情報を何気なく見ていたら、缶コーヒーに関する面白い記事がありました。
「仕掛け缶コーヒー」です。
フランス人は割とコーヒー好き。基本はエスプレッソですね。
でも治安の関係上、日本のようにその辺に自動販売機は置けません。
次の日にはもう使い物にはなっていないと思います。
コンビニも想像しただけでドキドキします。
ただ至る所にカフェがあるので、外出中温かいコーヒーがいつでも飲めちゃいます。
そこに展開される、この「仕掛け缶コーヒー」。
ちょっと大き目のシルエットには秘密があります。
実は簡単操作で自動で温めてくれる仕掛けが、缶の底に内蔵してあるわけなんです。
準備はいたって簡単。
まず缶の底を押してからよく振ります。ここポイントです。
どうやらよく振らないとあまり温まらない様子。
そして待つこと3分で、熱々コーヒーの出来上がりです。
保温も20分と、申し分ない持続時間ですね。
こちら「試してみた」系動画です。
これは酸化カルシウムと水を混ぜると発する熱で、中にあるコーヒーを温めるという、化学反応をうまく利用した商品なんです。
しかもリサイクルが可能です。最近フランスは継続可能な発展に力を注いでいるので、ここも重要なポイントです。
よく調べていくと、この「仕掛け缶コーヒー」はヨーロッパやアメリカでも発売していました。
実は日本で馴染みのあるネスレも、この缶コーヒーの商品開発に着手し、2001年にイギリスの一部で実験的に発売していたんです。
ところが結果は惨敗。
まず330ml用の容器の中にコーヒーが210mlという、そのガッカリ感が半端ないのと、寒い日にあまり熱くならなかったという致命的な欠陥のせいで、一年後開発は打ち切られました。
今売られている商品は、この辺をクリアーしたんでしょうかね。
メーカーによっては、レモンティーやスープなども販売しています。
ネットでのコメントを見ると、フランス人の反応は良好でした。
ただ気になったのは、発売され始めてだいぶ経っていますが、知名度がいまいちな節があるなぁっと・・・。
気になるお値段ですが、安いもので€1.95、大体は€3ちょっとです。
日本円の感覚で\210~\350くらいかな。やはりちょっと高い感じがしますね。
でも想像してみてください。青空の下で飲む、熱々の缶コーヒーを。
最高じゃないですか!
熱い缶コーヒーへの飽くなき挑戦!
またこれからどんな商品が誕生するのでしょうか。
まとめ
家庭で熱々の缶コーヒーを飲むために、缶ごと温める手頃な方法が3つあります。
- 煎や電気ポットの中に入れて、お湯で温める。
- IH缶ウォーマーのようなテクノロジーを使ってみる。
- 「Hotす~る」のようなアイデア商品を使ってみる。
「家庭で」という条件でいくと、やはり①と③が一番適切でしょうかね。
「おいしいコーヒーが好きな時に飲みたい」そう思うのは誰でも同じです。
それに向かって日々探求している方が、この世界にはいるんですね。
日本の次世代缶コーヒーというのもいつか出てくるんでしょうか。
ちょっと楽しみです。
しかし缶コーヒー、奥が深いです。