体調が悪くなったり、暑くてちょっと食欲がないとき、どうしていますか?
思い切って食べないというのもありですが、なにも口にしないのも、体に良くありませんよね。
そういうとき、胃にやさしく摂取できるのが流動食です。
市販されていて手軽に手に入るものもあるし、家庭でも簡単に作ることができます。
流動食の種類と、おすすめの作り方をご紹介します。
まず流動食ってどういうもの?
主に病院では、術後の患者さんに、最初に提供される液体状の食物です。
ただの飲み物が含まれることもありますが、主に固形物だった材料を調理加工して液体状にし、消化吸収しやすくした刺激の少ない料理だと思えば、分かりやすいです。
ほぼ固形物が含まれない、ポタージュ状態がベストです。
すでに料理したハンバーグやカレーライスなどを、混ぜてペースト状にしたものとは別で、見た目もきれいな料理です。
病院では、急に固形物を摂取すると消化不良を起こしやすい患者さんに、提供されやすいです。胃腸が動いていないので、まずは流動食から摂取して、体を慣らします。
病院で提供されるもので有名な流動食は、お粥を作った時の上澄み「重湯」です。
このほかにも、家庭で病み上がりに食べたり、食欲がないときに食べたりすると、気兼ねなく栄養補給できるのでおすすめです。
流動食だけだと顎の咀嚼力や消化吸収力が弱くなったり、栄養の偏りが出るので、補助食品として利用するのが理想です。
おすすめの流動食の種類
重湯
赤ちゃんから大人まで、はばひろく摂取できる代表格です。
お粥を作った時にできる上澄み液ですが、お米の栄養が含まれています。
お粥をミキサーにかけて、ざるで漉すとたくさん作れますが、舌触りが良いのは、お粥と一緒に作った時の上澄み液が一番です。
水を多めに入れて調理すると、上澄み液も多くなります。
ポタージュスープ
野菜を原料としたスープです。
主にコーンやポテト、パンプキンやキャロットで作られて、舌触りも良く、栄養もあります。
ゆでた野菜と同量の牛乳を加えてミキサーにかけ、コンソメを適量加えて鍋で温めれば、出来上がりです。皮や種が残ったら、ざるで漉すとなめらかになります。
冷やしてもおいしいですよ。
スムージー
夏においしい、冷たい飲み物です。
フルーツや牛乳、ヨーグルトやアイスが原料です。食欲がないときに向いています。
果物の缶詰と牛乳をミキサーにかければ手軽に作れるので、おすすめです。
入れるフルーツは繊維質の少ないものが向いています。
種が皮が気になるなら、最後にざるで漉すと飲みやすくなります。
固形物が食べられるようなら、フルーツをグラスに添えると、見た目も華やかですね。
柔らかい卵料理
プリンや茶碗蒸しは、柔らかく食べられてタンパク質を摂取できます。
また似た食感では、卵豆腐もおすすめです。
流動食でのプリンはやわらかい食感がおすすめなので、焼きプリンではなく、ゆるめの硬さがベストです。
おかずとして食べるなら、固形の具のない茶碗蒸しや卵豆腐。デザート感覚でしたらプリンがおすすめです。食が進みます。
ゼリー食
冷たくて柔らかく、食欲がないときものどを通ります。
流動食として食べるなら、固いこんにゃくゼリーではなくゼラチンのゼリーにしましょう。
お湯で溶かすだけで簡単に作れるキットも数多く売られています。
固形の具を入れなければ、スプーンで分けるだけで、食べやすくなります。
売っている物の中でおすすめは、ウィダーインゼリーです
作るときに必要な調理グッズ
ミキサー
フードプロセッサーよりはミキサーがおすすめです。
水分を入れて飲み物にするのに向いています。
小型で場所を取らないものも最近は売られています。
おすすめはVitantonioの、ミニボトルブレンダーです。作った後、ボトルでそのままスムージーを飲むことができます。
ざる・漉し器
作った流動食の残った固形物を取り除くのに便利です。
大型のざるでもできますが、最近は取っ手の付いた漉し器も売られているので、手軽にスープ類の口当たりを滑らかにすることができます。茶漉しなどでも代用できます。
一家に一個は欲しいですね。
まとめ
- まず流動食ってどういうもの? 病み上がりの患者さんに主にすすめられる、液体状に料理された食事。
- おすすめの流動食の種類は、重湯、ポタージュスープ、スムージー、柔らかい卵料理、ゼリー食など。
- 作るときに必要な調理グッズは、ミキサーやざるや漉し器など。
これから暑くなってくる時期に、流動食はおすすめの補助食品です。
うまく生活に取り入れて、おいしい食生活にしたいですね。