毎月決まった時期になると生活が苦しくなる、もっとお金があれば余裕のある暮らしができるのに。
一人暮らしをしているのならば、少なくとも1度はこんな風に思ったことがあるのでは。
きちんと収支を計算しているはずなのに、なぜだかいつも足りない気がするんですよね。
日本に居ては生活も厳しいから、いっそ物価の安い海外で働いてみよう!と考える人も多いようです。
でも本当に、海外で暮らせば生活が楽になるの?
そんな疑問に、タイ在住8年の私がお答えしましょう!
月いくら収入があれば足りるのか、どんな生活ができるのか。
日本の一人暮らしと、タイでの一人暮らしを比較してみました。
日本での一人暮らしは厳しい?
日本の一人暮らしは、だいたいいくら必要なのでしょうか。
住む地域にもよるでしょうが、最低でも12万円はいるという意見が多いようです。
家賃:5~6万円
食費:2~3万円(自炊)
光熱費:7千円
通信費:6千円
その他:1~2万円
ただしこれには交通費や交際費、お小遣いは含まれていないようです。
会社が遠くて交通費がかさむ、たまには飲みに行きたい、少しは洋服も買いたいとなると15万円以上は必要だとか。
日本の一人暮らしの生活費は15万でギリギリ、という声が多かったように思います。
東南アジアでの生活費はどれくらい?
*ちょっと家賃を出せば、こんな素敵なプールがある所に住むことも
では、海外ではどうなのか。
アメリカやヨーロッパではまた違ってくるでしょうが、今回は私の住む東南アジア、タイと比較してみましょう。
私は都心部より少し離れたところに住んでいます。
とは言ってもタイの都心部はとても狭く、スピードの遅い電車で15分くらいのところです。
そんな私の生活費はこんな感じ。
家賃:2.5万円 (28㎡、日本で言うワンルーム。新築)
食費:4万円 (平日は3食自炊、週末の昼や夜は外食)
光熱費:3千円 (暑いのでエアコンや扇風機は必須)
通信費:3千円
その他:5千円
しめて、約7.3万円。
割高な日本の食材を買うため、食費が少しかさんでいます。
それでも、あまり商品の値段を気にせずに買い物をするし、週末の外食も込みでこの数字。
これに交通費を加えたとしても、8万円で余裕です。
タイにおける日本人の最低賃金は、5万バーツ(約17万円)と決まっています。
そこから税金が引かれて、手取りは約4.5万バーツ(約15万円)。
日本でギリギリの生活ができるくらいの数字ですね。
それでもここタイでは、余裕で一人暮らしができちゃいます。
東南アジアに住むメリットって?
タイなどの東南アジアでは、生活レベルによって生活費をコントロールできるのが最大のメリット。
私の生活費は、日本と同じようなレベルの生活をしての数字。
もっと現地に溶け込んだ生活をすれば、生活費はもっとセーブできます。
たとえば、食費。
食事を屋台や食堂で済ませると、かなり安くあがります。
毎日3食を屋台もしくは食堂で食べれば、おなか一杯食べたとしても月に2~2.5万円もあれば十分でしょう。
私は屋台で食べないのでハッキリとは言えませんが、もしかしたらもっと安く済むかも。
家賃だって、もっと下げることは可能です。
タウンハウスをシェアして、家賃を抑えている人もいます。
贅沢な気分を味わえるのも、東南アジアで暮らす魅力のひとつ。
おしゃれで美味しいレストランも日本より安いので、贅沢な外食ができます。
普段あまり出費しないようにコントロールすれば、年に1~2回は国内や近隣諸国に旅行をすることも。
「日本で一人暮らしをしたらこんな贅沢はできないな」といつも思っています。
海外の一人暮らしにはデメリットもある?
では海外に住むほうが楽なのか?というと、そういうわけでもありません。
いくら言葉が堪能でも、母国でない国に住むと言うのはストレスが溜まるものです。
生活習慣の違いや考え方、マナーの違いなど、小さなことがストレスの原因に。
特に東南アジアでは、毎日がストレスの塊です。
レストランのオーダー忘れやお釣り間違い、時間を守らないことや品質の悪いサービスや商品…
ひとつひとつは本当に小さなことでも、塵も積もれば山となります。
厳しい生活だけど、家族や友達のたくさんいる日本で快適に暮らすか。
安い生活費でちょっと贅沢に暮らす代わりに、ストレスの溜まる生活をするか。
実際、タイや東南アジアに転職しても、多くの人が2~3年で帰ってしまいます。
その原因のほとんどが、ストレス。
全く気にしない人や割り切って生活できる人なら、長く楽しく暮らせますよ。
まとめ
・日本で一人暮らしは約15万円でギリギリ
・タイならば15万円でも余裕の生活ができる
・生活レベルで支出をコントロールできるのが海外生活のメリット
・海外での暮らしはストレスが溜まる
日本の生活より、余裕のある暮らしができる東南アジア。
あるテレビ番組で紹介されてから、東南アジアに転職したいと思う人が増えているのだとか。
でも、海外に来るというのは、大事な家族や友達と離れるということ。
生活に余裕ができても、寂しい思いをする時もあるというのを忘れないで。