スマホが一人一台の時代になってから、もう4年近くになります。
当たり前になった便利さの一方で、スマホによる健康被害の報告が出て来ました。
ブルーライトによる目や脳への影響など、
なんだか難しそうな話題もある中で、随分ローテクな病気もありました。
ペンでメモを書く時代から変わらない、それは……腱鞘炎。
目次
スマホで酷使した筋肉の腱鞘炎 ドケルバン病
スマホを使っていて最も酷使する、親指。
その親指に関連する筋肉が炎症になる病を、「ドケルバン病」と言います。
親指を動かしたり、手頸を内側に曲げることで、傷みが強くなるのが特徴です。
最近では「スマホ腱鞘炎」とも言われ、少しずつ話題になっています。
手の指の中では、最も筋肉量が多い親指。
これまで、親指だけを特に酷使する人は少なく、
手先を酷使する人は、まず手頸を傷めるものでした。
タブレットやパソコンに比べて、ゲームやメールのイメージが強いスマホ。
スマホだけを使いすぎて腱鞘炎だなんて、ちょっと恥ずかしいですね。
スマホ腱鞘炎ドケルバン病の防ぎ方 親指を休ませる
ドケルバン病を防ぐには、親指を休めてあげるのが一番です。
スマホの使用を控えるのが一番ですが、
どうしても使用頻度を落とせないときは、「いつもと違う姿勢で使う」のを心がけましょう。
スマホを台に置いて使う
右手でスマホをホールドしたまま、
右の親指を伸ばしてタッチする姿勢が、手にとって辛いのです。
スマホを台に置き、人差し指などで押せば万事解決。
平置きが見えにくいと感じるならば、
スマホを立てて置ける、ホルスター機能のあるストラップ等もあります。
背筋を伸ばしてスマホ操作することは、スマホっ首予防にもなりますので、
ちょっとした場所でも「スマホを台に預けてから操作」の癖をつけるのは、おすすめです。
もちろん、左手でスマホを持ち、右手の人差し指で操作するのも効果的です。
携帯型キーボードを接続する
沢山文字を打つので大変、という方は、スマホに接続できる
キーボードの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
できるだけ、酷使する筋肉を分散することが、重要です。
音声入力アプリを使う
スマホに話しかけるだけで入力できる機能を活用しましょう。
近未来感もあって、楽しめます。
「OK、Google」など、基本の音声検索機能はもちろん、
メモ帳やメールでも、音声から文字起こししてくれるアプリはいくつかあります。
ドケルバン病が問題になる以前から、目の不自由な方向けに、
音声入力の需要はあったため、精度の高い入力技術が確立されているのです。
Googleのアプリストアからダウンロードできる「Edyvoice」のほか、
基本のメールアプリにも、音声入力機能が含まれていることもあるので、
ぜひ探してみて下さい。
ただ、電池消費量が増えるのが難点です。
普段の消費量が把握できるまでは、予備バッテリーを持ち歩くのが良いでしょう。
スマホの正しい持ち方を教えます!
スマホを使う時の姿勢は、長い人類史の中で初めてのものです。
本来あまり使わないはずの筋肉を酷使するわけですから、
様々な弊害が起きるのは当然のこと。
人間の体の仕組みに合うように、調節して使いたいものです。
身体に優しいスマホの持ち方のポイントは
・手頸だけでスマホの重さを支えない。
肘をついて、肘にまっすぐ過重がかかるように持つと、手頸に負担がかかりません
・首は曲げずに前を向く。
画面と視線を、できるだけ水平に保つと、スマホっ首予防になります。
背筋を伸ばした良い姿勢は、インナーマッスルも鍛えられて一石二鳥です。
・時々、姿勢を変える。
移動中など、片手間にスマホを使うときには、スマホを置いたりする場所がありませんよね。
そんな使用シーンの多い方は、同じ筋肉を長時間使用しないように、
ときどき、スマホの持ち方を変えましょう。
多少画面が傾いても、手頸の角度を楽に変えたり、
意識して違う筋肉を使ってみたりしましょう。
また、時間に余裕のあるときは、利き手と逆の手でスマホを操作するのがおすすめです。
利き手ではない手で細かい作業をすることは、脳の活性化にもなりますよ。
まとめ
・スマホを持った手の親指で、操作し続けると「ドケルバン病」という腱鞘炎になる。
・スマホを台に置く、普段と違う姿勢で操作するなど、親指を休める意識が大切。
・音声入力アプリを活用するのも良い。
・利き手と逆の手で使うのも良い。脳トレにもなります。