プールの水を飲んだ? 体への影響が分かれば対策も水泳もバッチリ!!

暑くなってきましたね。

プールが恋しいです。

入ってガーッと泳ぐのもいいですね。冷たくて気持ちいいです。

 

背泳ぎ、平泳ぎ、クロール……

ごくっ。あ、息継ぎで水も飲んじゃいました。

結構たくさん飲んじゃったけど、これって大丈夫なの?

そんな疑問に今回、ずばりお答えしようと思います。

プールの水のにおいって何が原因なの?

夏になるとプールもにぎやかになりますね。

入る人も多ければ、それだけ水の清潔さも気になります。

あとプール独特の塩素のきついにおい、あれってなんで、あんなに強いんでしょうか?

 

プールは、素肌に水着の人たちでいっぱいなので、清潔のために塩素が不可欠です。

塩素は水道水にも入っていて、水に溶けやすく、消毒に使われます。

この塩素が有機物、つまり人間の汗や尿、皮膚の垢などと触れ、化学反応が起こって、カルキ臭がします。

プール特有のあのツーンとしたにおいは、このカルキ臭が原因でした。

プールに入っている塩素は水道水と基準が同じぐらい

文部科学省の「遊泳用プールの衛生基準について」によると、
第二水質基準で、遊離残留塩素濃度は0.4mg/L以上1.0mg/L以下であることが、望ましいとされています。

 

水道と比べてみましょう。

厚生労働省の「水道法第4条及び第22条等の関係について」によると、
水道法施行規則第17条三で、遊離残留塩素濃度は0.1mg/L以上保持するようにと定められています。
上限はありません。

 

例として東京都水道局の、
本日(平成30年5月31日)の都内給水栓131箇所の残留塩素濃度を見ると、最低は0.4mg/Lで最高は0.8mg/Lでした。

つまりプールは、水道局と同じような塩素濃度ということです。

日常で使う水道と同じと思うと、少し安心しますね。

プールの水を飲んでも少しなら大丈夫

水を飲んでしまったとき、どうしたらいいでしょうか。

先に言った通り、プールの水は水道水と同じぐらいの量の、塩素が含まれます。

少し飲んだぐらいなら問題ありませんが、人が入った後の水なので、わざわざ飲むには向いていません。

 

もししばらくして腹痛が出たら、水で体が冷えたか、水圧で内臓が圧迫されたかもしれません。

乾いたバスタオルで被って体を温め、プールサイドの椅子などでしばらく休めば、体が楽になることがあります。
プールにサウナがついていたら、しばらく利用するのも手です。

楽になったら、シャワーを浴びて髪を乾かし、ちゃんと服を着ましょう。

 

それでも腹痛が治まらなければ、塩素アレルギーか、プール熱かもしれません。

アレルギー科のある病院や、内科を受診して検査してもらえば、安心です。

ただの腹痛でしたらアレルギー反応の可能性が高く、
熱や咳が出てきたらプール熱の可能性が高いです。
体調を壊す前に、早めに受診しましょう。

他にプールで泳ぐとき、気を付けると楽になること

ゴーグルをする

ものもらいや結膜炎などの感染症を予防します。

また、強い水流で目を洗うのは避けましょう。眼球が傷ついたり、涙がとれすぎて自然治癒能力が下がります。

どうしても洗いたいときは、手を洗ってから両手で水道の流水をため、静かに顔を付けて、二・三度まばたきする程度で十分です。

心配な時は、殺菌効果のある目薬を使えば効果的です。

 

キャップをかぶる

塩素の入った水に長く浸かった影響で、キューティクルが傷むことがあります。

特にシリコンタイプのキャップが、おすすめです。全部入れるとプールの水から髪を守ることができます。

水泳の後、よくシャワーを浴びることを忘れずに。

 

耳の水を抜く

プールの水が入って気になるときは、安定するところに掴まり、耳を下にして片足で飛び跳ねてみましょう。

それでも取れないときは、髪を乾かしてから寝転がれる場所に行き、口を開閉しながら一・二分じっとして、ゴロゴロと前後に頭を転がしてみると、流れ出てきます。

 

早めに通常の入浴をする

後でお風呂には忘れずに入りましょう。髪や肌を、手で優しく洗います。

プールには不特定多数が入っているので、清潔を保てば安心です。

塩素で体がかさついていたら、ブラシやウォッシュタオルより、素手で泡立てて洗うのが向いています。

お風呂上りに気になったら、ボディケアを忘れずに。

まとめ

  1. プールの水のにおいって何が原因なの? 塩素と、人の体の有機物が反応したカルキ臭。
  2. プールに入っている塩素は水道水と基準が同じぐらいなので、水道水と感覚は同じ。
  3. プールの水を飲んでも少しなら大丈夫。お腹が痛くなったら、休んだり、病院を受診。
  4. 他にプールで泳ぐとき、気を付けると楽になること。感染症全般の対策もバッチリ。

プール前とプール後に準備と対策がわかっていたら、安心ですね。

もうすぐ夏になるので、早く泳ぎたいです。

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