以前の職業柄、ソムリエの資格だけは持っている私(持っているだけで、実践ではほぼ使わず…)は、ワインはもちろんですが、チーズも大好きです。
我が家のテーブルのチーズの登場頻度は、かなりのもの。ワインの登場頻度には負けますが…。笑
でも、私は大好きなのに、いまいち人気のないチーズがあるんです。それは「ブルーチーズ」。
特に、チーズ全般が好きな父でも、「これってカビだよね?この臭い大丈夫?」と敬遠されがち。
そのカビの部分がうま味なんだけどなー。その臭い…いや…香りがいいんだけどなー。
嫌われがちなブルーチーズ、ちょっと深く語らせてください。美味しいブルーチーズの食べ方もご紹介します!
世界三大ブルーチーズをご存知ですか?
「ブルーチーズ」という種類のチーズだと誤解されている人も多いようですが、「ブルーチーズ」は、日本語で言うと「青カビチーズ」の大きなくくりであり、その中にいろいろな種類があるんです。
フレッシュチーズのくくりには、モッツァレラやマスカルポーネがあり、ハードチーズにはチェダーやパルミジャーノ・レッジャーノがあるといった具合です。
いくつかの種類がある「ブルーチーズ」の中でも、“世界三大ブルーチーズ”と言われる種類があります。
それが、
- ゴルゴンゾーラ
- スティルトン
- ロックフォール
の3種類です。
ゴルゴンゾーラはパスタソース、ピザ、サラダにもよく使われる種類なので、知っている人も多いはずです。また、ロックフォールは「ブルーチーズの王様」と呼ばれ、熱狂的なファンが少ないチーズです。
これ、世界三大香るチーズと言っても過言ではないかもしれないくらいの、豊潤で素晴らしい香りですが…「臭い」の一言で片づけられることも多いかも。
「チーズは好きだけど、ブルーチーズだけはダメなんだよね…」っていう人も結構いますよね。
ブルーチーズとワインとの相性
ブルーチーズはその臭いだけでなく、強めの塩気となんとも濃厚な味わいで独特の風味があります。これをダイレクトに楽しめるのは、かなりのブルーチーズ好きなのかも。
ブルーチーズはその濃厚な風味から、渋めフルボディの赤ワインに合わせる人が多いかも知れません。確かに、あの青カビと赤ワインの相性いいですよね。
でも、三大ブルーチーズのひとつ、スティルトンの中でもブルー。スティルトンは、イギリスでは甘さが際立つポートワインとの組み合わせが伝統習慣としてあります。
味覚は個人の好みもあるので、赤ワインのほうがいいわ!という人もいますが、私的には甘めのワインと合わせた方が、臭いブルーチーズをおいしくいただける気がします。
意外と相性がいいのが、きりっと冷やした甘めの白ワイン。冷えてるので、口の中でのブルーチーズは香りよりも風味が先にたってきて、「食べたいけど…香りが…」という人におすすめの組み合わせです。
是非試してみてくださいね。
ブルーチーズと臭いを感じさせない組み合わせ
ワインでもおすすめしましたが、甘さとの相性がいいブルーチーズ。クラッカーなどにのせて、ハチミツをかけて食べるのが手軽で美味しいです。
臭いが気になる人は、ゴルゴンゾーラピカンテやフロマージュブルーなどの風味が優しいブルーチーズを選んだ方がいいかも知れません。ハチミツにナッツをプラスしても、また別な風味と食感が加わって食べやすいです。
フルーツとの相性もいいですよ。一般的にはドライフルーツと合わせることが多いかも知れませんが、私はりんごとの組み合わせが好きです。
りんごをスライスして、ブルーチーズをのせるだけだから、これもお手軽です。
やっぱり臭い…完食できなかったブルーチーズをソースに
いろいろ試しても、やっぱりブルーチーズ無理だったわ…という人には、ソースにしてしまうのがおすすめ。
ステーキやハンバーグにそのままかけて使えるブルーチーズソース
【材料】2人分
- オリーブオイル…大さじ1
- みじん切りにんにく…1かけ
- みじん切りたまねぎ…大さじ2
- 白ワイン…50ml
- 生クリーム…50ml
- 残ったブルーチーズ…40g
【作り方】
- にんにくをオリーブオイルで炒めて、香りを出す。
- たまねぎを入れてしんなりしたら、白ワインを入れてアルコールを飛ばす。
- 生クリームとブルーチーズを入れて、チーズがとけたら出来上がり。
これ、ソースとしてだけでなく、水とコンソメでちょっと伸ばして、残りご飯とピザ用とろけるチーズを足せば、ブルーチーズのリゾットになりますよ。
ちょっとだけ火を通すことで香りが和らぐので、きっと食べられると思います。食べる時には、ワインとあわせたら、さらに香りを気にしないでブルーチーズを楽しめます。
まとめ
その香りから敬遠されがちなブルーチーズですが、濃厚な風味はチーズの中でも逸品です。
まとめると…
- ブルーチーズの臭みを軽減するワインとの組み合わせは、フルボディの赤ワインとよりも冷えた甘めの白ワインやポートワインなど甘口との組み合わせがいい。
- ハチミツやナッツ、ドライフルーツやフレッシュフルーツとの組み合わせもいい。
- 残ったブルーチーズは、ソースにして加熱して臭み軽減。
ブルーチーズの臭いが気になる繊細な人でも、手を加えたり組み合わせを考えたりすれば、チーズを楽しむ世界が広がりますよ。