婚姻届の提出をしてはいけない日!? 仏滅、赤口とは?

人生の大きな転換となる、結婚。

法律上は、婚姻届を提出したそのときから、「結婚した」という扱いになります。

ブライダル雑誌のおまけには、キャラクターがあしらわれた可愛い婚姻届用紙がついていたりして、記入するのも楽しいイベントになりました。

ただ、浮かれてばかりでもいられません。

婚姻届には、「提出してはいけない、縁起の悪い日」というものがあるのです!

お日柄が良い日はいつ?大安?

えー、本日もお日柄がよく・・・
スピーチでよくある、この口上。

この「お日柄」は、実は「大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅」の、「六曜」を指しています。

今時の人には「なんのこっちゃ」って感じですよね。

でも、「大安吉日」という言葉は、聞いたことありませんか?

そう、その「大安」は、「六曜のうち、大安の日」のことなのです。

 

六曜は、昔の日本の「曜日」です。

今はヨーロッパ式に「月火水木金土日」で、日曜日はお休みの日、と決まっていますよね。

昔の日本では、六曜の「大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅」で暮らしていたのです。

現在、「日曜日はお休みの日」とされているのは、「キリスト教では日曜日はミサの日、神聖な日」なので、仕事をやめてお祈りをする日であったのが、「娯楽と休養のための日」に変化したものです。

六曜では、大安が一番縁起が良い日・仏滅が一番縁起が悪い日として、楽しいお祭りや大事な仕事は大安に、法事は仏滅に、というメリハリで暮らしていました。

ひと昔のカレンダーには、必ず、「月火水木金土日」と「大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅」が併記されていたものです。

(現在でも、昔懐かしい日めくりや、地元の商工会や車屋さんが配布する「ダサめのカレンダー」には、六曜が書いてあります)

 

最近のカレンダー、特に見た目重視の可愛いものには記載が無く、「お日柄の吉凶」を気にする人が少なくなりました。

可愛い子犬の写真の下に「仏滅」なんて書いてあったら、字面のインパクトが強いですから、仕方ないかもしれません。

けれど、縁起を担ぐには、とってもお手軽で親しみやすいのが「お日柄」です。

風水に凝る手間も、占い師にお尋ねする費用も必要なし!

無料のカレンダーをチェックするだけ、ですから。

仏滅と赤口は「陰」の強い日

昔の日本のカレンダーは、陰陽師が作っていました。

(江戸時代にも陰陽師が居たんです……ロマンですね!)

陰陽道の考え方として、「キッパリと吉日」「ハッキリと凶」というものはなく、
吉と凶は混じり合っているもの、どちらかの勢力が強いというだけです。

なので、仏滅にお祝い事をするのが悪いのはもちろん、大安に法事をするのもかえって凶、というわけです。

 

陰のあるところには、必ず、わずかでも陽がある、というのが、陰陽道の考え方。

「二人の記念日に婚姻届を出したかったけれど、赤口や仏滅だった、どうしよう!」と慌てているあなた、諦めないで下さい。

 

まず、赤口に提出したい場合。

赤口は鬼が暴れる日、「赤」は血を連想する生臭い日、といわれて、お日柄が悪いとされています。

が、11:00~13:00の時間帯は、「鬼が休む」ので、その間は「凶が吉に転ずる」のです。

吉の時間帯を狙って提出すれば、問題ありません。

 

仏滅に提出したい場合は、日本伝統のおまじないの力を借りましょう。

やり方は簡単。カレンダーの、提出したい日のマスにある「仏滅」を消して、「物滅」と訂正しておくだけ。

「物滅」は、物事を整理して新しく始める日、の意味。

由来は分かりませんが、仏滅の「陰」を打ち消す方法として、昔からあったやり方です。

むしろこれが本来の「仏滅」の表記だ、と主張する方もおられるとか。

心の中で訂正するだけでも良いのですが、カレンダーにきちんと書いておけば、
後になって「縁起が悪い」と文句をつける身内が居ても、「おまじないしておいたから、大丈夫」と胸を張れますよ。

ベストは大安、友引

結婚式は大安や友引が良い、というのは、誰でもなんとなく聞いたことがあるでしょう。

現在でも、大安と友引は結婚式場の予約が取りづらいそうです。

婚姻届の提出も、ベストなお日柄は、大安か友引です。

婚姻届は24時間受付中

「お役所仕事」は受け付けが遅いもの、と思われていますが、婚姻届は、時間外窓口で24時間受け付けてくれます。

大安に提出したいけど、受付時間に間に合うかな?

赤口の「吉に転ずる時間」って、窓口もお昼休みじゃないの?

そんな心配は御無用です!

まとめ

・大安や仏滅は、昔の日本の「曜日」。

・お祝い事にふさわしい「大安・友引」に対し、「仏滅・赤口」は法事の日。

・どうしても赤口に提出するなら、11:00~13:00なら吉になる。

・どうしても仏滅に提出するなら、「物滅」と転じるおまじないをする。

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