タイの地図、じっくり見たことはありますか?
タイは、南はマレーシア、北はラオス、東はカンボジア、西はミャンマーに囲まれた国です。
タイ旅行に来たら、ミャンマーとはお隣同士。
「ちょっとミャンマーにも行ってみたい!」という人もいるのでは。
そんなタイとミャンマーにはどんな違いがあるのか、じっくり探ってみませんか?
ミャンマーとタイの歴史
ミャンマーとタイは隣り合ってはいますが、実はあまり仲がよくありません。
お互いはるか昔から、侵略したりされたりを繰り返してきました。
そして1767年、ミャンマー(ビルマ)はタイのアユタヤ王朝を滅ぼします。
タイのガイドブックで、木の根っこにうずもれた仏像の頭を見たことがありませんか?
あれはビルマ軍が攻め込んだときに切り落とした仏像の頭が、木の根に取り込まれたのだとか。
アユタヤ遺跡には、他にもたくさんの頭のない仏像があります。
当時の戦争の激しさを物語っているようです。
そんなこともあって、今でもタイ人はミャンマーをよく思っていないし、ミャンマー人もタイのことを好きではないようです。
そう言われてみると、私の周りには「ミャンマーに旅行に行ったことがある」というタイ人は一人もいません。
タイはミャンマーだけでなく、カンボジアともあまりいい関係とは言えないようです。
隣り合った国というのは、いろいろと事情があるものなのですね。
隣国なのに異なる顔立ち
仲が悪くても、地理上ではお隣同士。
でも実は、ミャンマー人とタイ人は似ているようで似ていません。
それは、顔を見ればわかるそうです。
詳しいルーツは分かりませんが、私が思う純タイ人の顔は「ちょっと濃くて、ほお骨が出ている」。
一方ミャンマー人の顔立ちは、私たち日本人と似ているとか。
確かにミャンマー人はタイ人よりも、平らな顔立ちをしています。
日本人もミャンマー人も、ルーツが同じモンゴルらしいのです。
ミャンマー人の赤ちゃんには蒙古斑があるというから、きっとそうなのかもしれません。
私はタイ人に一度、蒙古斑の話をしたことがあります。
そのとき「そんなのタイ人の赤ちゃんにはない」と不思議がっていたので、タイ人にない特徴であることは明らか。
お隣同士だから同じルーツかと思っていたので、ちょっと意外でした。
タイにはない、ミャンマーの驚きの法律
現在のミャンマーの首都はネピドーですが、2006年まではヤンゴンでした。
そのヤンゴンではなんと!
東南アジアの特徴でもある、バイクが1台も走っていないのです!
道路もさぞスッキリとしていることでしょう!
ヤンゴンでは33区のうち31区でバイクが禁止なのだそう。
自転車も大きい道路では走ってはいけないようです。
これは、絶対にタイでは真似できない!
ヤンゴン市民としてはちょっと不便な法律かもしれませんが、バイク事故の多いバンコク住民からすると、かなりうらやましい法律です。
バイク禁止はヤンゴンだけですが、これはタイの首都バンコクと大きな違い!
ぜひ1度見てみたい光景です。
ミャンマーとタイの意外な共通点
言葉も似ていないし、顔も似てない。
そんなミャンマーとタイ、似ているところあげるとすれば食事でしょうか。
私はまだミャンマーには行ったことはありませんが、料理の写真を見る限りでは似ています。
それに、どちらの料理も脂っこいのは間違いなさそう。
ミャンマー料理は油をたくさん使うのが贅沢の象徴らしいですが、タイ料理も結構脂っこい。
ミャンマー料理がタイ料理よりも脂っこいとなると、私はちょっと胃もたれしちゃいそうです。
暑い国だからエネルギーが必要という点では、同じなのかもしれませんね。
まとめ
・ミャンマーとタイは仲が悪い
・顔立ちも似ていない
・ミャンマーのヤンゴンの風景はバンコクと全く違う
・料理が脂っこいという共通点はある
日本から見ると、ミャンマーもタイも同じ東南アジア。
同じように見えてしまいますが、大きな違いがあるんですね。
ミャンマーとタイの違いを確かめたいのなら、タイ旅行のついでにミャンマーにも足を運んでみては?
タイの北部チェンライから行けるミャンマー国境は、観光客にも人気ですよ。