年収が高い職業ってなんだろう?
なれるチャンスがあるなら今から頑張って目指したいな!
そう考えている学生さんも多いのではないでしょうか?
また、すでに成人して就職された方でも
収入が多い職業、気になったりしちゃいますよね?
数ある職業の中でも平均年収が高い職業を
ランキングベスト3にしてみました!
※今回は比較的一般の人が就職できる可能性の高いものを選考していますので、
野球選手や議員などの特殊な職業は入れていません。
第3位 弁護士
弁護士の平均年収は全体で約1,095万円です。
(平均月収:約82万円 ボーナス:約108万円)
男女別の平均年収は
男性 約1,160万円 (月収:約87万円 ボーナス:約117万円)
女性 約767万円 (月収:約59万円 ボーナス:約64万円)
となっています。
【弁護士になるために必要なこと】
弁護士になるには、『司法試験』に合格しなくてはいけません。
国家最難関と言われるほどなので試験の難易度・受ける受験者のレベルも高く簡単に合格できる試験ではありませんが、
合格率は25%(4人に1人の割合)と言われています。
司法試験の受験資格を得るには以下のどちらかの条件を満たさなくてはいけません。
①法科大学院を2年or3年で卒業する
②司法試験予備試験に合格する
司法試験予備試験はかなり難しいので、大半の人は法科大学院に入学して卒業する道を選ぶようです。
逆に言えば、司法予備試験に受かる技量さえあれば誰でも学校に行かず独学で司法試験を受験するチャンスがあると言えるでしょう。
しかし、司法試験に合格してもすぐに弁護士として働けるわけではありません。
司法試験に合格した後は司法研修所に1年間在籍し、研修所の『二回試験』に合格して初めて、晴れて弁護士として働けるようになります。
【弁護士の現状】
何重にも試験や研修を受けて、やっと手に入れた弁護士の職。
実は司法改革の後弁護士になる人数が急増し、
今では人手が飽和状態になってしまい法律事務所に就職できる弁護士も減り、
仕方なく自宅で開業する【タク弁】や、
携帯片手に各地奔走し個人営業する【ケー弁】など、
弁護士の働き方もかなり多種多様になって、その分収入も不安定になっています。
苦労して弁護士の資格を取れたとしても、現代では必ずしも安泰な職業ではないのが現状です。
第2位 医者
医者の平均年収は全体で約1,097万円です。
(平均月収:約84万円 ボーナス:約80万円)
男女別の平均年収は
男性 約1,179万円 (月収:約91万円 ボーナス:約86万円)
女性 約869万円 (月収:約67万円 ボーナス:約61万円)
となっています。
【医者になるために必要なこと】
医者として働くには『医師免許』が必要です。
6年制の医学部を卒業し、医師国家試験に合格することで医師免許を取得できます。
医師国家試験の合格率は90%ほどの高水準。
医学生として真面目に努力していれば、特に障壁なく突破できる試験ですね。
医師国家試験合格後は研修医(年収300~400万)として2年間過ごし、
晴れて一人前の医師として働けます。
医者になるための壁での最難関は『医学部への入学』です。
医学部は国立と私立の大学に分かれますが、
特に私立大学の場合学費総額が6年間で2000~6000万円と超高額。
入学試験の難易度は偏差値60程度でそこまで難しくありませんが、
一般家庭の収入では私立の医学部入学はかなり厳しいと言えるでしょう。
対して国公立の医学部の学費は6年間で400万円程。
私立と比べて超破格な学費ですが、その分競争率が激しく入学難易度がかなり高いです。
合格基準としては東大の理系学部と同程度の学力が要求されます。
私立の中でも学費が6年間で2000万程と比較的安価な慶応大学や東京慈恵会医科大学でも、受験の際は国公立大学の学力と同等か、それ以上の学力が必要とされています。
相当のお金と、相当の学力がないと医師としてのスタートラインに立つことすら難しいんですね・・・。
【医師の現状】
勤務医・開業医ともに安定の高収入と言える医師ですが、
近年は人手不足の傾向にあり、診療科目によっては24時間体制にもなる激務な仕事と言えます。
さらに、適切に診察していたとしても患者の病状が悪化したり、
医療ミスなどをしてしまうと病院や医師に対して訴訟されるリスクがあります。
特に産科医の訴訟リスクはその中でも群を抜いていて、
現代では医療環境の発達により無事に生まれてくることが当たり前となった出産に何らかのトラブルがあった場合、訴訟に繋がることが多いそうで、リスクを避けるため産科医を選択する研修医も少なくなっているらしいです。
高収入と言えども、生身の人間を相手にする職業。
そのリスクと責任感は他の職業の比にならないのかもしれません。
第1位 パイロット
パイロットの平均年収は全体で約1,532万円です。
(平均月収:約111万円 ボーナス:約190万円)
男女別の平均年収は
男性 約1,533万円 (月収:約111万円 ボーナス:約190万円)
女性 約818万円 (月収:約57万円 ボーナス:約124万円)
となっています。
【パイロットになるために必要なこと】
一人前としてのパイロット(機長レベル)になるためには10年以上の経験が必要とされています。
パイロットになるためには5つの道があります。
①航空会社のパイロット新卒募集にて採用される
②航空大学校に進学する
③パイロット養成課程のある大学に入学する
④自衛隊でパイロットとしての資格を取得する
⑤海外でパイロットとしての資格を取得する
①は一般の人が一番とっかかりやすく、
採用されれば給料をもらいながら技術と経験を積むことができます。
しかし採用倍率が毎年100倍以上で、よっぽど素養がない限りかなり厳しい道と言えます。
②の場合も高倍率の難関試験を突破しないと航空大学校には入学できず、
こちらも競争率が激しいので簡単にはいきません。
③の場合は上記2つよりも容易なルートですが、その分学費がかなり高額なのがデメリット。その上海外研修の留学費も必要になるため、かなり経済的な余裕がないと厳しいです。実際のところ、どの大学もパイロット養成課程は店員割れしているのだとか。
④は自衛隊に入隊する必要があり、
⑤はすべて自費で取得する必要があります。
【パイロットの現状】
晴れてパイロットとして就職できたとしても、
パイロットとして高収入(年収1000万以上)を得るためには
副機長までランクアップする必要があり、その歳月に約5年、
機長になるには10年以上のキャリアが必要です。
また、経験年数だけでなく免許の取得や厳しい試験の突破なども必要なため、
苦労してパイロットとしてのスタートラインに立てたとしても、
さらに長く努力していくことが必要になるようです。
まとめ
高収入の職業ベスト3、いかがでしたでしょうか?
年収だけ見るととても魅力的に見える職業でしたが、
その職業に就くまでの道のりの厳しさ、
晴れて就職できたとしてもその後の仕事の大変さも
収入相応のものがありましたね・・・。
その人自身に努力と才能が備わっていれば抜け道もありますが、
前提として家庭がお金持ちでないと厳しいのも現実的です・・・。
高収入の仕事は、それに伴う苦労も相当あることが分かりました。
お金や収入面ではなく、本当に自分のやりたい仕事かどうか、
それさえ自覚できていれば、努力も苦ではないかもしれません。