月に数回、実家でお食事会をします。料理をするのは、私と妹。先日は人数が多めだったので、さっとできるようにお肉と野菜をタレに漬け込んで一気に焼くメニューを加えました。
妹:「今日は味の濃いタレにつけて焼くし、まだ新しいから、このもやし、洗わなくていいよね?」
私:「え? もやしって洗わなくてもいいの?」
妹:「昔の人は絶対洗うけどね。」
もやしを洗うのは、昔の人…。いやいや、そこではなく、もやしを洗うのか洗わないのか。洗うのが当たり前と思っていた私には、驚きの妹の発言です。でも、妹のほうがお料理も上手だし、主婦歴も長いので…どうなのかしら?
いまさら聞けない疑問、もやしを洗う? 洗わない? 正解はあるのでしょうか。
もやしを洗う派
どうも、妹の言っていた「昔の人は…」っていうのは本当らしい。昔は八百屋さんでもやしが量り売りされていて、家で各自ちゃんと洗っていたそうです。その名残で、もやしは洗うものという意識がまだあるのだとか。なるほどー。
他の洗う派の意見は、
・もやしは足の早い野菜のひとつで、野菜室で保存していても袋の中に水気を感じる時があるから→余分な水気が料理に入ってしまうのは、確かに嫌かも。
・なんとなくにおいがする気がするから→腐っていなくても、においが気になる時はあるかも。
・ずっと湿った状態だから、細菌が繁殖しやすいから→水気が多いからですね、きっと
・毒があるから→毒っていうのはジャガイモの芽とかにある類の毒の意味。もやしの豆のところに同じようなものがあるかは不明。
もやしは洗う派のほうが多数なようですが、もちろん洗わない派もいます。
もやしを洗わない派
洗わない派は、もやしは洗って売られているからという、今の人!の意見がベースになっているようです。
洗わない派の意見としては、
・茹でたり焼いたり、必ず加熱するから→日本には、もやしを生で食べる文化はないですよね、確かに。
・ザルとか洗い物も増えるし、面倒。→確かに。でも、洗う人の中には、もやしの袋に水を入れてさっと洗うだけの人もいるよう。
・新しいうちに食べてしまうから問題ない→変な水気は出る前ってことですね。
・今までおなかいたくなったことはない→経験則ですね。
もやしを洗ってから使うメリット
実際のところ、清潔な工場で袋詰めされる前にもやしはしっかり洗浄されているそうです。もやしを販売している食品メーカーいくつかのHPにも、“洗わなくてもいい”と書いてありました。
それでも洗っている人のほうが多いのには、理由があるはず。
食品メーカーも衛生面でいうと洗わないでもOKとしていますが、“より美味しく食べるためにさっと洗う”のを勧めています。
もやしは袋詰めにされた後も呼吸をしているらしく、袋の中で蒸れてしまうこともあるようです。これがニオイの原因になっているんですね。
また、調理前に洗うと、もやしがシャキっとして歯ごたえが良くなる! とか、洗った方が過熱した時に水っぽくならない! との噂もあります。
つまり洗った方がおいしく食べれるのは間違いない!というわけで私はこれからももやしは洗う派でいたいと思います!
水気を出さないもやしの保存
食品メーカーの説明から考えると、もやしが蒸れてしまって出る水気が洗った方が美味しくなる理由なら、水気が出ないようにすればいいわけです。そうすれば、なるべく洗わないで済むようになる!と面倒くさがりの私は思いました。洗わないで良いなら洗いたくない!
水気を出さないための、もやしの保存で気をつけるポイントがあります。
・お買い物からの帰り道も、なるべく低温保存。
・冷蔵庫に入れる時は、チルドルームへ。チルドルームがなければ、野菜室ではなく冷蔵庫内で。(庫内の方が低温だから)
低温で保存が鉄則です。
せっかくもやしを買ってきたのに、すぐには使わないかも…とか、お買い得だったからたくさん買っちゃった。という時には、冷凍保存もOKです!
→もやしを冷凍する際の4つのコツ!シャキっと感を追求してみた結果
まとめ
今更聞けない疑問、もやしって洗う?洗わない?意外な結果でしたか?
簡単にまとめると…
- 衛生面からいうと、基本的に“もやしは洗わなくてもOK”
- より美味しく食べるためには、洗う方がベター
- 水気を抑える保存がポイント→低温保存(チルドまたは野菜室ではなく冷蔵庫)、もしくは冷凍
お安くて家計の味方でもあるもやし、美味しく食べれそうですね。