エネルギッシュなビタミンカラーの夏野菜がスーパーに並び始めました。
オクラ、ズッキーニ、みょうが、そしてモロヘイヤ。
暑くなってくると、私はよくモロヘイヤを買います。
子供の頃、母親がよくモロヘイヤのスープを作ってくれたんです。
大人になった今でも、夏バテ対策にモロヘイヤを買ってスープを作ります。
モロヘイヤ、おとうふ、にんじんが入ったシンプルなスープです。味付けも白だしとおしょうゆ、ほんの少しのお酒だけ。白ゴマをちょっと振りかけていただきます。
そういえば、朝作ったお味噌汁残ってたなあ……なんて考えていた私は、ふと思ったのです。
モロヘイヤって、生で食べられないのかな?と。
どうせなら、モロヘイヤをスープ以外にも色々とおいしく食べてみたい!
でも、生で食べてだいじょうぶなのでしょうか?
モロヘイヤといえば夏バテ対策にも使われる栄養豊富な野菜。
生で食べることで、栄養効果が変わってしまったりしないのでしょうか?
そこで今回は、モロヘイヤを生で食べることのメリットからポイントまでご紹介します!
モロヘイヤは生でもだいじょぶ?
スープや味噌汁はもちろん、和え物や炒め物、天ぷらにしてみたりなど、加熱調理して食べることが多いモロヘイヤですが、サラダをはじめ、刻んで納豆と混ぜたり、最近ではモロヘイヤスムージーなども登場しています。
モロヘイヤは基本的に生食することができます!
モロヘイヤ納豆なら、手軽にはじめられそうですね!
では、なぜモロヘイヤは加熱して食べられることが多かったのでしょう?
それはモロヘイヤに含まれている「シュウ酸」に理由があるようです。
モロヘイヤにはシュウ酸という物質が含まれています。
このシュウ酸はカルシウムと結合する性質があって、「結石」の原因になると考えられています。尿管結石、腎臓結石といった病名は一般にもよく知られていますね。
え……?
モロヘイヤを生で食べるのって、危ないんじゃ……と思われたかもしれませんが、そんなことはないんです!
安心してください。笑
モロヘイヤに含まれているシュウ酸の量はとても少ないんです。
シュウ酸の含有値が高いほうれん草でおよそ800(100グラム中)、キャベツでおよそ350(100グラム中)という数値が上がっているのに対し、モロヘイヤはおよそ160(100グラム中)!
キャベツはコールスローサラダにしたり、千切りにしたりして、よく生で食べますよね。
そんなキャベツに比べて、モロヘイヤは半分以下の数値なんです。
モロヘイヤやほうれん草などを食べて体に影響が出るのは、生で1キロ以上食べ続けた場合だといいます。適度な量なら、モロヘイヤは生で食べてもまったく問題ありません。
スーパーで売っている1パックで100グラム程度と考えると、1度に生で1キロは……食べようと思っても難しいですね。笑
なので、注意点を挙げるとするなら、すでに結石を患っている人は生食はしないほうがいいということですね。
モロヘイヤを生食することのメリットとは?
生で食べる場合と加熱調理して食べる場合、同じ食材でも栄養効果が変わることがありますし、毎回同じ調理パターンだと栄養効果に偏りも出てしまいますが、果たしてモロヘイヤの場合はどうでしょう?
モロヘイヤといえば、食用として食べられていた古代エジプトで、王様の病気を治したという逸話がある、「王様の野菜」。とても栄養価が高い野菜です。
モロヘイヤの語源も、アラビア語で「王様が食べる野菜」という意味があるそう!
モロヘイヤには、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンB、ビタミンCなどのビタミン群を豊富に含み、カルシウム・銅・マンガンなどのミネラルにも優れています。
とくに、モロヘイヤを代表する栄養素カロチンは、ニンジンの約1.5倍、ほうれん草の約3.5倍もの量を含んでいます。
カロチンは体内に入るとビタミンAに変化します。
皮膚や粘膜の健康を保つ役割のほか、ガンの予防や老化を防ぐことが明らかになっています!
栄養価がとても高いモロヘイヤですが……加熱に弱い水溶性の栄養素も含まれているんです!
ビタミンCやビタミンBが「水溶性」です。加熱はもちろん、あまり水で洗いすぎてしまうと、栄養が流れていってしまいます。
モロヘイヤを洗う時は、さっと水で流すくらいにしましょう!
このビタミンCやBは、免疫機能を高め、疲労回復効果のほかに、肌荒れにもよくききます。女性はとくに積極的にとりたいところ。
またカリウムには体のほてりをとる他、利尿作用によってむくみを解消する効果がありますが、カリウムも熱に弱い栄養素です。
カリウムは夏バテには欠かせない栄養素!
加熱処理をしてしまったらもったいない!
では、結論を言います。
夏バテ対策にモロヘイヤを食べるのなら、間違いなく生で食べるのがベストだったんです!
冷蔵庫に味噌汁があることですし、私はさっそくモロヘイヤとツナのマヨサラダを作ってみました!コーンも入れたので、とても彩がいい1品に!
しょうゆを加えて少し和風の味付けにしてみましたよ。
お好みで白ゴマを振ってもいいかもしれません。
加熱調理していないからこそのモロヘイヤの青々とした味わいと、もったりとした食感に大満足です。
夏本番に向けて、モロヘイヤの生食レパートリーを増やしたいと思います。
まとめ
- モロヘイヤは生でもだいじょうぶ!
- モロヘイヤには加熱調理に弱い栄養素も!生で食べることにメリットがあります!
シーズン真っ盛りになると、モロヘイヤはとてもお求め安い価格で手に入れられます。
夏だからこそ、モロヘイヤを「生」で「おいしく」食べて、元気に乗り切りましょう!