まな板の黒ずみ、どう対処していますか?
黒ずみの正体は、カビ。
まな板の表面に食い込んだ、微細な食品の欠片や、染み込んだドリップなどが、カビの栄養源になってしまうんです。
毎日使う以上、どうしても防げない、まな板の黒ずみ。予防とお掃除に有効な方法を、まとめてご紹介します。
目次
汚れの元が着かないようにする
どんなまな板でも、包丁で食品を切り続けるうちに、表面に浅い切り傷がついていきます。
その切り傷に、栄養が染み込んでしまうのです。包丁の刃を受ける、まな板の宿命ですね。
まずは手軽な予防法として、「まな板の表面を綺麗に保つ」方法を挙げます。
まな板を濡らしてから使う
特に、木のまな板には重要なことです。
木の表面に、綺麗な水の膜を張ることで、栄養たっぷりの食材エキスが、奥に染み込むことを防ぎます。
■傷のつきにくいまな板を使う
「傷がつきにくい」とうたわれている商品を使ってみるのも、一つの手段です。ホームセンターや通販などで、よく見かけます。
何を隠そう、私の母が「傷のつきにくいまな板」愛好者。普通のまな板よりも長持ちするのも良いところです。
ですが、私自身はあまり好みではありません。まな板が丈夫すぎると、包丁の刃が鈍るのが早いんです。
包丁のお手入れとまな板のお手入れを天秤にかけて、皆様それぞれのお好みでどうぞ。
まあ、今主流の「白いプラスチックのまな板」も、昔ながらの木のまな板に比べて、「傷がつきにくいまな板」ではあります。
日々のお手入れが大切
カビ予防って、結局これですよね。
毎日殺菌していれば、カビが育つ暇も無いわけです。
殺菌するときは、必ず、一通り洗って乾かした状態のまな板を殺菌して下さい。汚れを落とす能力と、殺菌能力は別ですから……。
色々なやり方を、手軽な順に並べてみました。
まんべんなく熱湯をかける。
大きなヤカンがあるお宅なら、もうこれ一択です。
まな板をシンクに立てかけて、まんべんなくお湯をかけるだけ。
材質と形状によっては、まな板立てにしまったまま、お湯をかけてもいいくらいです。
ポイントは、表面がまんべんなく100℃のお湯をかぶること。
このため、お湯の量は結構大量です。
お茶のついでに……と思っていても、まな板だけで電気ケトル一杯使ってしまいます。
また、狭いシンクからはみ出したまな板を伝ったお湯が足にっ、なんて事故もあります。(※私がやりました)
皆様どうぞお気をつけ下さい。
まな板も殺菌できる台所用洗剤を使う。
CMでおなじみ、除菌のできるJOYをまな板に塗る方法です。
まな板に8mlほどのJOYを垂らし、フライ返しなどのヘラでまんべんなく塗りつけ、20分ほど置きます。
水ですすいだら完了です。
P&G公式ホームページによると、木のまな板は、洗剤が染み込みすぎてしまうので、向かないそうです。
また、JOYには除菌タイプでない製品もあるので、お手元のJOYが「除菌のできるJOY」かどうかよく確かめてからご利用ください。
重層とお酢をまぶす。
まず、200ccの水に小さじ2のお酢を加えた、酢水を用意します。
平らに置いたまな板に、重層をふりかけ、さらに酢水をふりかけ、少し置きます。
小さな泡が発生しますが、これが殺菌の印です。泡が収まったら水で流して、完了です。
ちょっと手間がかかりますが、薬品も熱湯も使わないので安全です。重層は、山菜のあく抜きに使う食用のもの(掃除用より高いです)を使えば更に安心。
赤ちゃんが要る家庭でも、安心して殺菌できます。
塩素系漂白剤を使う
お掃除の最終兵器、漂白剤(キッチンハイターなど)を使うやり方です。
漂白効果を期待できるのは、この塩素系漂白剤だけ。
原液で扱うので、素手だと皮膚が溶けます。必ずゴム手袋を着けて下さい。
やること自体は他と変わりません。
漂白剤を、まな板にまんべんなくまぶし(キャップに2~3杯)、ヘラなどできちんと塗り広げ、30秒後に洗い流します。
漂白も一緒に行いたい場合は、塗り広げた後に5分置いて下さい。
漂白もできるのは嬉しいですが、使用中の臭いは強烈です。というか、換気しないと危険です(冗談ではなく)。
数か月に一度の、気合を入れた掃除のときに行うのがおすすめです。
日光に当てる。
洗濯物やお布団を干すのと同じ、日光(紫外線)での殺菌も有効です。
天気のいい日に、数時間、直射日光に当てるだけ。
……ですが、雨や土埃をかぶるリスクもあるので、天気の穏やかな日に限ります。
楽には楽ですが、お天気の見極めが重要。
まとめ
・日々のお手入れが大事。自分に合ったやり方を習慣にしましょう。
・数か月に一度、塩素系漂白剤を使うと、まな板の漂白もできて完璧。