月に数回は親族3家族で近くの回転寿司屋さんにいくのが、我が家のお約束です。
北海道発のそのお店では、「こぼれいくら」というメニューがあり、名前通りいくらがじゃんじゃんこぼれてるてんこ盛りです。
軍艦におさまっているいくらよりも、こぼれているいくらのほうが多いのでは?というほどの盛り具合。
いくらを食べたいのもありますが、このビジュアルに惹かれて、毎回誰かがオーダーする我が家では人気メニューです。
今回は、珍しく父がこぼれいくらをオーダーしました。いくら大好きの父が嬉しそうに食べていると、弟が「それ、痛風になりそうだよね~。」と。
確かに、いくらには「痛風になる」っていうイメージありますよね。
でもね、あなたがオーダーした、その「たらこ軍艦」の方がよっぽど危険なのだよ、弟よ…
と思ったけど、楽しい食事中なので、その場では事実を伝えませんでした。
なので、ここで「いくらの食べ過ぎ」に関する誤解されがちな真実を教えます。
いくらに含まれるプリン体は本当に多いのか
「いくらを食べ過ぎると痛風になる」と言われている原因は、一般的には「いくらにはプリン体が多いから」とされているからでしょう。
本当に他の食べ物に比べて、いくらにはプリン体が多いのでしょうか?
プリン体は、ひとつの細胞核に1単位含まれています。なので、細胞を持つ生物であれば、細胞の数だけプリン体を持っているのです。
例えば、100gのいくらの粒の数を考えてみてください。そして、それに比べて、100gあたりのたらこの粒の数はどうでしょうか?
実は、いくらはプリン体の含有量が少ない食品なのです。
プリン体が極めて多い食品、極めて少ない食品
プリン体の摂取制限は、1日400mgまでとある学会で発表されています。
いくらも含めて、一般的な食品にはプリン体って、どのくらい入っているか気になりますよね。
100gあたりの数値を、極端に多いものと少ないもので比較してみます。
■プリン体が極めて多い食品
煮干し(746.1mg)、鰹節(493.3mg)、干し椎茸(379.5mg)、鶏レバー(312.2mg)、マイワシの干物(305.7mg)、イサキ白子(305.5mg)
煮干しや鰹節、白子にしても、一度に食べる量はそう多くないですよね。でも、レバーや干物は、好きな人は注意したほうがいいのかも知れませんね。しかも、お酒のおつまみに向いている食品なのも、組み合わせを考えると気になります。
■プリン体が極めて少ない食品
魚ソーセージ(22.6mg)、スジコ(15.7mg)、いくら(3.7mg)、チーズ(5.7mg)
なんといっても注目は「いくら」で、しかも数値が他の食品と比べてかなり低いのがわかります。思った以上に少ないですよね。
いくらの食べ過ぎにはやっぱり注意も必要?
実はいくらには、プリン体よりも気になることがあります。
それは塩分と生であること。
最近のいくらは、あっさり薄味のものも多いですが、味付けによっては塩分が強いものもあるのをお忘れなく。
塩分の摂り過ぎは体の代謝を鈍らせるので、体内に毒素をため込んでしまいます。それが痛風にも良くないこと。
いくらに関しては、プリン体を気にするよりも、塩分を気にしないといけません。
また、魚卵アレルギーを持っている人もいます、魚卵の中でも、生のいくらが一番アレルギーを引き起こしやすいと言われています。
特に、小さなお子さまは注意してあげましょう。体重が10kgくらいにお子さまにとっての10gのいくらと、体重60kgの大人にとっての10gのいくらは、全く意味が違ってきます。
一般的には、4歳くらいから少しずついくらを食べ始めるのが、魚卵アレルギーを避ける方法だと言われていますよ。
ひどいアレルギー反応が出た時には、例えば発疹や嘔吐の症状がでたら、その際には病院にいきましょう。
適量のいくらなら、栄養素豊富でカロリーも低い
いくらには、ビタミン、その中でもB群、DHAやEDA、葉酸など、意外と多くの栄養素を含んでいます。老化防止、鮭を超える血液サラサラ効果もあります。
また、いくらそのものは、100gあたり272kcalと低カロリーです。
食べ過ぎには注意しながら、おいしいいくらを楽しみましょう!
まとめ
いかがでしたか?なんでも同じものを大量に食べるのは、よくないんですね。
いくらも適量を楽しみましょう。
まとめると…
- いくら=プリン体が多いから、食べ過ぎ注意といわれるが、実はいくらのプリン体は少ない
- プリン体の摂取制限は、1日400mgまでといわれ、いくらのプリン体は100gにいくら3.7mg
- しかし、塩分と生であるので、いくらの食べ過ぎには注意
- 特に小さなお子さまには、魚卵アレルギーの危険も
- 適量のいくらは、栄養素が豊富だし低カロリー
やっぱり、こぼれいくらはやめられません! 適量を心がけて…いくらは一皿で我慢します。