我が家のキッチン横のパントリーが、ちょっとしたカオスと化している…。便利なパントリーは、ついついものをぽんっと入れてしまいがちです。
整理をしていたら、奥のほうから小さなカップラーメンが出てきました。これは、父が冬の趣味で山に行くときに、たまに持っていくカップラーメンに違いありません。
ということは、このカップラーメンは、冬からここにあることになります。嫌な予感がする…。
カップラーメンの底を見ると、『賞味期限:2017年05月31日』となっています。やっぱり…。
でも、カップラーメンだし食べられそうな気がするのですが、安全なんでしょうか?
目次
「賞味期限」と「消費期限」がある!
この2つの言葉、並べてみると何となく意味が違うのがわかりますよね。でも、ひとつずつ見ると、なかなかそこまで考えないかも知れません。「賞味期限」や「消費期限」は、食品メーカーが農林水産省のガイドラインに沿って、ちゃんと設定をしているものです。
「賞味期限」…「おいしく食べるころができる期限」
「消費期限」…「期限を過ぎたら食べない方がいいんです!」
と、農林水産省のウェブサイトにわかりやすく書いてあります。
そして、この但し書きも大切です。
「ただし、消費期限も賞味期限も、袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存していた場合の安全やおいしさを約束したものです」
ちゃんとした保管がされていないなら、そもそも期限以前の問題になるのです。
カップラーメンの賞味期限と消費期限って?
それを意識してカップラーメンをみると、だいたいカップの底に賞味期限の表示はありますが、消費期限の記載がないのがカップラーメンなのです。生鮮食品と違い、ある程度消費期限が長いからでしょう。
消費庁のもと定められた食品表示基準では、加工食品の容器や包装の表示可能面積から、「消費期限」の表示を省略できる食品が決まっています。カップラーメンもそのうちのひとつなのです。
2つの期限が書いてあれば、どちらも過ぎれば諦めがつきますが、ひとつだけの期限しか書いていないと、ついつい「まだイケるの?」って思ってしまいますよすね。
でも、メーカーが推奨する目安はある!
カップラーメンの「賞味期限」は、『製造から6か月』と一般社団法人 日本即席食品工業協会で決められていて、各メーカーともこれを基準にしています。
そして、カップラーメンの「消費期限」は、カップには書かれていません。
でも、多くのメーカーは『「賞味期限」の1.3倍~1.5倍』としているそうです。
そこから考えると、カップラーメンの「消費期限」は、製造から8か月間~9か月間、「賞味期限」を過ぎてから2か月間~3か月間と言えます。
消費期限まで美味しく食べる、カップラーメンの保存方法
農林水産省のウェブサイトにもあったように、「賞味期限」も「消費期限」も保存方法が間違っていれば、それ以前の話になってしまいます。
カップラーメンの正しい保存は、何に気をつければいいのでしょうか?
■直射日光が当たらない場所
■高温にならない場所
■湿気の少ない場所
■冷蔵・冷凍保存はNG
カップラーメンの賞味期限切れで絶対アウトなパターン
保尊色とはいえ、意外に外的要素に影響を受けるカップラーメン。
では、どんな状態になっていたら、あきらめるべきなのでしょうか?
- においがヘン
- カビが生えている
- 麺の色が茶色など変わっている
- 一口食べたときに違和感がある
- カップが膨張している
「ん?」と感じた時には、やめておきましょう。
カップラーメンは、まれに「麺が酸化する」という変質を起こし、カップ内でガスが発生することがあります。これが、膨張の理由。酸化は、麺の酸化です。麺に含まれる脂の酸化なので、ノンフライ麺よりもフライ麺のほうが劣化しやすいです。
まとめ
ネット上ではかなり前のカップラーメンを試す人もいるのが確認できますが、カップラーメンだからって、いつまでも安全に食べられるわけではありません。
まとめると…
- 賞味期限は「美味しく食べられる期間」で、消費期限は「食べてもいい期間」。
- カップラーメンの賞味期限はカップの底に記載されている、製造から6か月。
- 消費期限は表示されていないが、製造から8~9か月。
- カップラーメンの保存は、直射日光が当たらず、温度、湿気が低い場所。でも、冷蔵・冷凍保存はNG。
- 食べると危険なカップラーメンは、においがヘン、カビが生えている、麺が変色している、一口食べたときに違和感、カップが膨張している。
我が家のパントリーで発見された賞味期限切れのカップラーメンは、それも3か月以上過ぎていたました。でも、キッチンにおいておいたら、なくなっていました。誰か食べたのかしら? カップラーメンの消費期限を見ない人も多いのかもしれませんね。