暖かくなり始めると、去年の出来事を思い出します。
家の近くにゴミ捨て場があるのですが、その横の細い溝にたくさんのボウフラを発見したのです。その少しあとには、庭に置いてあった大きな鉢植えの受け皿にも…。考えるだけでぞっとします。
多い少ないに関わらず、いつの間にか思わぬところに生息している歓迎されない虫。ボウフラ=カ(蚊)類の幼虫です。
全身を棒のようにくねくね振って泳ぐ姿から、昔は「棒振り虫」と呼ばれていました。それがなまって、ボウフラになったのです。
今回はボウフラを退治する方法をご紹介します!
ボウフラの退治方法
退治する以前に、特徴から考えて、汚い水がたまる場所を作らなければいいのと水が多いところは澱まないように流れを作る工夫をすればいいのかな?というのは予想しやすいところです。しかし、それはかなり難しいですよね?
具体的な退治方法で、もっとも簡単なもので私がやってみて実際に効果があった、10円玉を使った方法、おすすめですよ。
10円玉で退治
これは、わたしも実際に試して効果があった方法です。
その時には、玄関外に置いてある大きめの鉢植えの受け皿と睡蓮の鉢の水にボウフラが生息していました。正直、そんなに狭い場所にも生まれるなんて、本当に驚きました。
庭いじりが趣味の友人に相談してみると、「わざわざ薬とか買うのももったいないから、10円玉いれてみよ!」とのこと。
貯金箱から10個弱の10円玉を見つけて、ボウフラのいる鉢の水の中に沈めました。こんな簡単に駆除できないでしょう…と半信半疑でしたが・・
これが…効いたんです!
比較的小さな水溜まりによく効くボウフラの退治方法です。
10円玉がなぜ効くの?
何でも、銅イオンの働きでボウフラが死滅するのだそう。
銅イオンが猛毒であるとの噂がありましたが、銅イオンは殺菌作用があるのであって毒があるのではないので、ご安心を!
水に入れるだけなので、お手軽ですし、10円玉=お金ではありますが、それほどお金がかかっているワケでもありません。一度に10個弱入れましたが、効果があったので思わず10円玉を倍増しました。
単純に数を増やすだけで、効果が上がったように感じましたよ。
狭い範囲におすすめの10円玉駆除
この方法は、10円玉を使うだけにそう広い範囲には使えませんが、狭い範囲でしたら効果が実感できます。
また、農薬などの毒物である可能性のある成分がないので、ペットがいるお宅や野生の鳥などがくるガーデンでも環境問題に関心ある方にもおすすめできるボウフラの駆除方法です。
狭い範囲におすすめですが、簡単で環境にも優しい10円玉=銅を使ったボウフラの駆除方法で、もう少し広い範囲の駆除も可能です。鉢植えの受け皿を銅製に替えたり、銅板や導線を使うといいですよ。
他の退治方法は?
もう少し広い範囲に発生したボウフラの退治方法もご紹介します。
めだかや小鮒で駆除
ボウフラは呼吸する為に、時々水面に浮上してきます。そこを狙って、めだかや小鮒などの小さな魚でボウフラを駆除する方法も環境にやさしくおすすめです。
ちょっと驚く映像ですが、環境を考えると魅力的な駆除方法ですよね? 魚が生きられるくらいの水質と広さは必要なので、ガーデンの池や雨壺などにはこの方法がぴったりです。
でも、魚も生き物ですから、駆除のためとは言え「では、飼います!」とはならない人もいるかも知れませんね。
薬で駆除
ボウフラの駆除に有効な薬として有名なのが、「ボンフラン」です。
発泡性の錠剤で、100~200リットルに対して1錠投入します。かなり大量の水溜まりに対応可能ですので、大きな雨水を貯めるかめ、排水溝や側溝などにいるボウフラ駆除に向いています。
私は、家の近くのゴミ捨て場横の側溝には、この薬を使いました。継続的に投入して、夏いっぱいをボウフラがほとんどいない状況に保ちましたよ。
薬ではありますが毒性が低いので、鳥やペットなどがいる野外でも使えます。庭いじりが趣味の人や環境問題に敏感な人、ペットを飼っている人などは、できれば薬は使いたくないという人もいるかも知れません。
まとめ
気がつくと水の中にいるボウフラ。
効果的な退治の方法3つは、ボウフラが出てしまったところの広さにもより、使い分けるのがいいのでは?
- 10円玉で退治=植木鉢の受け皿など小さな範囲でも効果バツグン。ただ沈めるだけ、手軽で簡単な方法。銅イオンの働きなので、広さに応じ、銅製の板や導線を使いましょう。
- めだかや小鮒で駆除=大~中規模な範囲で効果を発揮する駆除。小さな魚を飼育できる場所であることが前提。
- 薬で駆除=「ボンフラン」:比較的大きな範囲を駆除可能。排水溝、側溝などに効果的。毒性は低い。
身近な10円玉が、まさか一番環境にやさしく簡単なボウフラの退治方法だったとは…。困った時には、みなさんも是非試してみてくださいね。