生の魚が食べられない外人にも大人気のお寿司といえばカリフォルニアロール。
お寿司といっても中に入っているのはアボカド。あの柔らかい食感が外人にとってはマグロのような味わいだとか・・
そんな海外では当たり前の食材アボカドですが、日本でも最近人気ですよね。
「畑のお肉」「森のバター」と言われるアボカドは、栄養価が高く、生でもOK、焼いてもOK、調理法もいろいろとあるようですね。
でも、折角料理に使おうと切ってみたら「中が黒い〜」なんて経験した方も多いのでは?
我が家もアボカドが大好きなんですが、切ったら黒くて使えなかった・・・なんて事もしばしば。
ここでは、アボカドが黒くなる理由から防止方法、そしてアボカドの良い選び方までご紹介します!
どうしてアボカドは黒くなってしまうの?
アボカドの辛いのは切ってみないと中が黒く変色しているかどうかわからない点。
それだけに大丈夫と思って買ってきたアボカドの中が変色していると、「失敗だった〜」と落ち込んでしまいますね。
では、なんで黒くなってしまうのでしょうか?
これは傷みではなく、熟す時に、アボカドのヘタから果肉と皮の間に隙間ができ、アボカドの果肉の移管束という組織に空気が入り込み黒くなるのです。
黒さは空気が入り込むことによって、ポリフェノール類が反応を起こしてしまうことが原因となります。
また、低温障害という理由もあります。
アボカドは熱帯地方でできたものであり、5度以下の温度で保存されると「低温障害」が発生してしまうんです。そうすると中が黒くなってしまうんですね。
傷みではないので、黒くなっていても十分食べられることに変わりありませんが、色の悪いアボカドは食が進みませんね。
黒くなるのを防ぐ保存方法は?
黒くなるのがわかったところで、保存方法を正しくすれば、黒くなるのも防げるというもの。
ここでは、アボカドの保存方法を見てみましょう。
アボカドは、未成熟のものは常温保存、熟したものは冷蔵庫の野菜室に保存することをオススメします。
アボカドは前述のように5度以下で低温障害、27度以上で追熟障害を起こしてしまうので、その辺りも注意が必要ですね。
半分に切ったものは空気に触れるのを避けるためラップをぴったりとかけるか、レモン汁をかけるなどするといいですね。
最近では、玉ねぎの切ったものと一緒に保存すると変色が起きにくいとも言われています。
アボカドは冷凍保存もでき、その場合はペースト状にしてから保存するといいでしょう!
アボカドのいい選び方って?
スーパーでの選び方も、黒いアボカドに当たらない大切なポイントとも言えますね。
アボカドを選ぶ時は、固さ、色、つや、ヘタの周りを見て選びましょう。
固さは、テニスボールくらいの柔らかさが食べごろです。すぐに食べない場合は、固めのアボカドを買ってテニスボールくらいの柔らかさになるまで待ちましょう。
アボカドの色は緑色から熟れるとともに黒くなっていくので、食べ頃のアボカドは、茶色から黒みを帯び始めた感じです。
若いアボカドの表面は凸凹した中にもとても艶があり、熟れると同時にだんだん艶が無くなってカサカサになっていきます。できるだけ表面に艶のあるものを選びましょう。
アボカドのヘタはできるだけ付いているものを選びましょう。ヘタの周りの皮と実に少し隙間があると美味しく熟れている証拠となるので覚えておくといいですね!
反対にヘタの部分に隙間がありすぎるのは熟れすぎている証拠なので注意してくださいね。
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黒くなったアボカドの使い道
黒くなったアボカドは食べても大丈夫と言われても、やっぱり色が変色していると食欲は出ないもの・・・
そんな時は、アボカドの種で水栽培をしてはいかがでしょうか。
我が家にも、実を食べたアボカドの種から水栽培にしたものがキッチンに置いてあり、元気に育っています。
水栽培の方法は、とても簡単。
ペットボトルを半分に切り、水を入れます。アボカドの種に爪楊枝を3本均等な位置にさし、尖っていない方を水につけてみましょう。
2週間ほどで根が出て、タネが割れ、そこから芽が出てくるでしょう。
発芽し、葉っぱが伸びたアボカドは、パキラのようで、室内の観葉植物としても楽しめますよ。
まとめ
- アボカドの黒くなった部分は、ただの空気による変色なので食べても大丈夫。
- 未成熟のアボカドは常温保存、熟したものは冷蔵庫の野菜室に保存すると良い。
- アボカドを選ぶ時は、固さ、色、つや、ヘタの周りに注意しよう。
- 黒くなったアボカドの種で室内の観葉植物として楽しむのも良い。
アボカドを切って「黒くなってた。。。」と残念がるのではなく、選び方や保存方法をしっかり知って予防し、綺麗な色のアボカドを食べてくださいね。