多くの小学校で3年生から始まる習字の授業…。
帰ってきたお子さんの洋服に墨汁の染みがついていた!!なんて経験はありませんか?
時間が経つと余計に落ちにくくなる墨汁はお母さんの悩みのタネですよね。
私は小学校で働いていたので、子供から墨をつけられる、、、ということも多くありました。
そんな私の実践も含めた解決方法を、今回はお届けしていこうと思います。
染み抜きの前に確認!!
染み抜きの前に確認しておきたいこと、それは『洋服の素材』です。
モノによっては色落ちしてしまったり、生地が傷んでしまう場合があります。まずは、タオルに洗浄剤を含ませ、洋服の目立たない部分に軽く当てて色落ちしないか確認してみましょう。
タオルに色がついてしまうようでしたら、クリーニングに出した方が良いと思います。
ただ、クリーニングでも染みが完全に落ちなかったり、断られてしまう場合があります。(泣)
それだけ墨汁の染みは厄介ということですね…。
染み抜きのタイミング
染み抜きの方法は色々ありますが、時間の経過によって効果も変わるようです。
もともと墨は分子が細かく、繊維に入りやすいので洋服などにつくと落ちにくくなります。これに時間の経過が加わると、酸化が進み、余計に落ちにくくなってしまうのです。
なので、時間が経てば経つほど染みは落ちなくなると考えてください!!
墨汁の落とし方3選
頑固な墨汁の染みですが、意外とお家にあるもので染み抜きは出来るようです。
今回は3つの方法を紹介していこうと思います。
歯磨き粉
家庭に必ずある!といって良いほど身近な歯磨き粉。歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多く、墨汁の染みにも効果的なようです。
やり方は簡単!
使わなくなった歯ブラシに歯磨き粉をつけて墨のついた部分を擦るだけ。メリットとしては、やはり簡単ということです。デメリットは、時間の経った染みにはあまり効果がないということ。
お子様が帰ってきた時に染みに気づけたら、すぐに行える処置といったところでしょうか。
米粒
こちらは効果も期待できる、昔ながらの方法です。
まず、炊きたての米粒を乾いた汚れ部分につけて擦ります。擦っていくと、まるで消しゴムで消しているかのように、黒いカスがどんどん出てきて、汚れが落ちていきます。
メリットは効果が期待できるということ。デメリットは少々面倒くさいということと、擦った米を落とすのが大変ということですね。
マジックリン
最近人気の方法です。私としてもこちらが1番おすすめ!
この方法もかなりシンプルです。
キッチン用のマジックリンと石けんを用意し、マジックリンは倍量の水で薄めておきます。
その薄めたマジックリンを汚れた部分に浸します。ここでしっかり浸透させて下さい。
浸透させた部分に石けんを押し当てて擦ります。擦っていくと墨が広がってくるので、水につけながら、あるいは流しながら擦ってくださいね。
染みが見えなくなるまで繰り返せば、だいたい綺麗に落ちると思います。
こちらのメリットは、簡単で効果も大きいこと。デメリットは、何回も擦る分生地が傷んでしまうことがあるということです。
『漂白』注意!!
染み抜きといえば『漂白』ですが、墨汁の染みには効果なしです!!
漂白剤は、色のついたものを酸化させて色を落とす化学反応を利用した洗剤です。墨は炭素の粉からできているので漂白剤を使っても粉の部分が酸化し、黒い色はほとんど酸化しません。
ですから、漂白剤を使うのはこの場合避けて下さい。
今どきの習字の時間
私が小学生の頃は、「汚れるなんて当たり前!」「習字の時間がある日は汚れてもいい服を!」
なんていうのが当たり前でしたが、今は担任の先生が気配りしてくれることも多いです。
私の務めていた小学校には、大きなゴミ袋に穴をあけ習字用のエプロンを作り、生徒に配っている先生がいました。また、習字の授業がある日には黒い服を指定し、忘れた子には保健室で貸し出しをしている学校もありました。
正直「そこまでやるか!?」とも思いましたが、今は汚さない工夫も多くされている時代のようです。
ですが、やはり子供は汚して学ぶ部分も大きいと私は思います。
服を汚して帰ってきた子供に「大丈夫!」と言ってあげられるお母さんになるのも大切かもしれません。
まとめ
以上のことをまとめると、
- まずは洋服の素材を確認して、色落ち等に注意する
- シミ抜きのタイミングはできるだけ早く!
- マジックリンを使うやり方が一番おすすめ!
- 漂白剤は避けること
子供の服についた墨汁も、優しく受け入れて、きれいに落としてあげましょうね。