赤ちゃんだって火事場の馬鹿力発揮!大人は出し方わかれば出せる?

Two year old miraculously saves twin brother (full video)

まだ記憶に新しい、アメリカの双子ちゃんの動画。

ママは、小さなお子さんがいる家庭では、家具はしっかり固定してね!という啓蒙で公開したのだとか。

でも、私がこれを見て思ったのは、「火事場の馬鹿力って、こんな赤ちゃんでも出るんだ!」というほうどした。

「そうだよね、目の前で双子の兄弟がチェストに下敷きになっちゃったんだから、秘めたパワー全開だよね。」

こんなかわいい赤ちゃんでも出せる火事場の馬鹿力、大人だったら「よしっ!」と思った時に意図的に出せないのだろうか?

火事場の馬鹿力って、なぜ火事場でないと出ないの?

私たちのカラダで力を出す源は、筋肉ですよね。筋肉はたくさんの筋線維が束になったもの。その伸び縮みによって、力を生み出しています。ゴムと同じような働きです。そして、働きだけでなく、筋線維はゴムと同じ性質も持っています。マックスまで伸ばしてしまうと切れてしまったり、何度も何度も伸び縮みを繰り返していると、いつかは切れてしまったりするのです。

ゴムだったら交換すればいいだけですが、筋肉はそうはいきませんよね?

そこでカラダをつかさどっている脳は、「いつもマックスで筋肉使ってたら、カラダが持ちませんよ! このくらいの力でいいじゃない?」と筋肉に指令を出しています。脳の中でも、大脳基底核という部分が、「ここまで!」というリミッターの役割をしているんですよ。

ちなみに、所説ありますが、普段私たちはこの脳のリミッターによって、自分が持つ筋力の約20%しか使っていないらしい。たったそれだけ?と思いますが、それが筋肉を傷つけないで長く使うためのカラダの判断なんですね。

どうしたらこのリミッターが外れるの?

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火事場の馬鹿力を英語で表現すると、fight or flight response、日本語に直訳すると、“戦う”か“逃げる”かの反応。切羽詰まった感が半端なく、まさに火事場のような自分の命を守るための判断を下さないといけない状況な感じが伝わりますよね。

自律神経の中の交感神経が、このような場面になると活性化するんです。危機的な状況に陥った時、人は心拍数が上がったり、手足が震えたり、呼吸が荒くなったり、発汗したり。そして、筋肉のリミッターの解除も、ここに入ります。

交感神経が活性化するのに必要な体内物質があります。それが、みなさんも聞いたことがあるであろう、アドレナリンです。

ということは、アドレナリンをコントロールできれば、火事場の馬鹿力を思った時に出せることになりませんか?

火事場の馬鹿力の出し方【お手軽編】

これはとても簡単に誰でもできますが、場所によっては使えなかったり、人によっては「恥ずかしくてムリッ!」という方もいたりするかも。

◆大きな掛け声(シャウト)でリミッター解除!

パワー系運動選手がいい例ですね。これ、シャウトそのものに効果があるというよりは、呼吸の仕方にキーポイントがあるんです。格闘技のクレーシー一家も呼吸法をキーにしています。

「短く深い腹式呼吸をする。」これを簡単にするのは、シャウトがいいんですね。

腹式呼吸でアドレナリンが瞬間的に分泌され、交感神経に働きかけてリミッターを解除することがあるといわれています。

火事場の馬鹿力の出し方【練習が必要編】

これもトップアスリートによく活用される方法です。

◆イメージトレーニングでリミッター解除!

このイメージトレーニングで大切なのは、ポジティブなイメージ、優勝したところや調子が良かった時の自分のイメージをできるようになること。アスリートも「今日はいいイメージだったので、良い結果が出せました。」なんていうコメント聞いたことがありますよね?ポジティブな精神状態だと力は強くなり、ネガティブだと弱くなってしまうんです。

ポジティブな時には、脳内麻薬と言われるドーパミンなどの体内物質が分泌されるのですが、このドーパミンがアドレナリンを分泌する前に必要な物質なのです。だから、ポジティブなイメージがアドレナリンを誘発して、自分が持つ力を最大限に出すことができるんですね。

まとめ

いかがでしたか?火事場の馬鹿力の出し方、2つを紹介しました。

■火事場の馬鹿力を出すために必要なのは、筋肉のリミッターを解除するアドレナリン!

■火事場の馬鹿力の出し方【お手軽編】

→大きな掛け声(シャウト)でリミッター解除! 短く深い腹式呼吸でアドレナリン分泌。

■火事場の馬鹿力の出し方【練習が必要編】

→イメージトレーニングでリミッター解除! ポジティブイメージでドーパミン分泌。

トレーニングで火事場の馬鹿力を出せるようになるって、ちょっと意外ですよね。ここぞという時に、思い出してみて下さい。

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