普段のおさんどんには、あまり出番の無い、蒸し器。
でも、特別な日のご馳走やおもてなしには、見栄えのする茶碗蒸しなんか出せたらいいな、なんて思いますよね。
そこで、蒸し器の代用になるものをまとめてみました。
ぜひご家庭に蒸し器がない!なんて時の参考にしてくださいね。
小さなものなら、フライパン一本で作る
お手元に、小さなココット型や茶碗蒸し用の器が沢山あるなら、もう他に何も要りません。
器をフライパンの中に並べてみて、器の高さの1/3くらいまで水を張り、器を取り出して、火にかけます。
沸騰したら、具材を入れた器を戻して、後は蒸し器使用の場合と同じ時間、加熱します。
お湯の量が少ないので、焦げ付きに注意して、時々足し湯して下さい。
茶碗蒸しやプリンなど、弱火で蒸したいお料理は、この方法ではすが入りやすくなるので、要注意です。
シュウマイ系ならフライパン+専用すのこ
器に入れる系のものではないお料理は、すのこが必要です。ホームセンターなどで、フライパン用のすのこが売られています。
最近は、フライパンのテフロン加工が傷つかないように、足がシリコン製のものもあります。
間隔を空けて並べなければいけないシュウマイには、蒸し器よりも、むしろ口の広いフライパンの方が便利かもしれませんね。
炊飯器で蒸せることも
炊飯器で作るアレンジレシピが、世の中に広まっている昨今。製品によっては、蒸し調理モードが搭載されていたり、付属品として専用すのこが付いてくるものも。
お手持ちの炊飯器の取扱説明書をチェックしてみましょう。
レンジでお手軽&光熱費節約
電子レンジで蒸し料理が作れます。ちょっとコツが必要ですが、使いこなせれば、楽チンだし、光熱費はこちらの方が断然お得です。
やり方は単純。レンジ対応の耐熱皿に具材を入れて、ラップし、具の中心に火が通るまでチンするだけ。
目安は、小さめの鶏胸肉一枚につき、500wで10分ほど。
必要な加熱時間は、具材の重量に比例して、増えていきます。ジャガイモやおこわでも、重さを基準に考えて下さい。
具材から出た水分が、全て器の中に溜まるので、平らなお皿では洪水になってしまうのが、唯一の難点です。レンジが故障してしまわないように、深めのお皿を使いましょう。
茶碗蒸しやプリンを作るときは、200wにすると、弱火蒸しを再現できます。
こちらも、重量によって加熱時間が変わりますので、それぞれのご家庭で研究が必要です。
また、レンジがチンと鳴ったら、すぐにラップを外してあげるのもポイントです。
外してあげないと、ラップの中に充満していた温かい空気が、急速に冷めていき、ラップが気圧の変化で具材に密着していってしまうのです。
その結果、綺麗な盛り付けが歪んだり、具材から出た汁が外に吸い出されたりして、後始末が大変です。
周りのフライパンやお湯で保温される、その他の方法なら大丈夫なのですが……。
食品だけを直接温める、電子レンジならではの欠点です。
長時間蒸す時にはお鍋やザルを組み合わせて
大きなお鍋があれば、長時間蒸すお料理にも対応できます。
お鍋に、お椀やザルを伏せて台座とし、その上に平皿を置いて、蒸し器とします。
台座にしたお椀の高さの分だけ、水を張れるので、フライパン蒸しより長時間の加熱に耐えます。
具材の出し入れの際、お鍋の縁が邪魔になるので、火傷にご注意下さい。
大きな塊肉を蒸したいとき、お鍋の高さが足りない! と困ることがあります。
そんなときは、フタの代わりにボウルを被せましょう。
ヨーロッパ風にオーブン蒸し
蒸し器は無いけど、オーブンならある、というご家庭なら、こんな方法もありますよ。
耐熱容器にお水を入れて、天板の下に置いておくだけ。加熱の仕組みは、焼きプリンと同じです。
バケットやテリーヌなど、オーブン蒸しのレシピを参考にしてみて下さい。
具材の丈夫に焼き目が付いてしまいますが、それはそれで見栄えがするというものです。
丸鶏などの大きなものや、器に綺麗に詰めて揺らしたくないときや、肉まんなんかにも使えます。
まとめ
昔に比べて、狭い台所で済ませる必要がある現代の家庭。蒸し器はかさばるので、買いたくない、という方が多いですね。
また、昔は、冷めた料理の温め直しに蒸し器を使うこともありましたが、今は電子レンジが活躍するので、日常に必要な道具ではなくなりました。
茶碗蒸しは和食の定番で、お好きな方も多いお料理ですから、蒸し器が無いから作れない、という考え方は寂しいものです。
作るお料理に応じて、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね!