寒くなってくると暖かいものを身に付けたくなりますね。
私はとっても寒がりなので、お買い物に行って、暖かそうなセーターがあると、ついつい買いたくなってしまいます。ポリエステルなどの化学繊維のセーターはウールのセーターよりも、お値段も手軽で気軽に着れるので、とっても重宝しますよね。
でも、気に入って着ていると、ふと肘のあたりに毛玉が。。。なんてことがあって、恥ずかしくなってしまった経験も何回もあります。
ここでは、ポリエステルを始め毛糸についた毛玉について原因、予防法、そして処理法をご紹介します。
毛玉は、どうしてできるの?
素敵なセーターを着てるのに、「あ、毛玉があった!」では、せっかくのセーターもおしゃれ度がダウンしてしまいますね。
どうして毛玉ってついてしまうのでしょうか?
それは、ズバリ“摩擦”です!
毛糸と物が当たり摩擦を受けて、繊維の先が浮かび上がって毛羽になり、その毛羽同士がまた摩擦し合って束になって毛玉になるんですね〜。
確かに袖の肘の部分だったり、セーターの前の部分だったり、よく当たる部分に毛玉ってありますよね。
後、せっかく洗濯して綺麗にしたはずなのに、それが摩擦の要因になり、毛玉がたくさんできてしまったなんてこともあり、涙したこともあります!
特にポリエステルやレーヨン、アクリルなどいわゆる化学繊維と呼ばれる繊維は摩擦が起きやすく毛玉になりやすいんです。また、アンゴラ素材のものや、化繊の混紡のものもよく毛玉ができると言われています。
ポリエステルの服にできた毛玉を除去する方法
では、毛玉はができたらどうやって除去すればいいのでしょうか?
以下のような道具を使うと綺麗に取ることができます。
■眉切りなどの小さめのはさみ
毛玉を1つ1つ切りましょう。狭い範囲にできている時に効果的に取れる方法です。ただ、広範囲の毛玉だとかなり時間と根気を必要とするでしょう。
■カミソリ
こちら無駄毛を処理する要領で、そっとカミソリで毛玉を撫でて取る方法です。簡単ですが、やりすぎると毛糸が薄くなったり、毛糸を切ってしまうことがあるので注意が必要です。
■台所スポンジ
カミソリ同様、台所用スポンジの硬い面でそっと毛玉を撫でて取る方法です。広範囲も簡単に毛玉が取れますが、こすって取るという方法から、生地が痛んだり、スポンジをこする時の摩擦でまた毛羽を浮き上がらせて、毛玉を作ってしまうかもしれないので、注意が必要でしょう。
■市販の毛玉取り器
お値段は1000円くらいから1500円くらいしてしまいますが、毛玉取り専用の機械ですので、毛糸を傷めずとても簡単で取りやすい方法です。平らなところに毛玉を取りたいものを置き、毛玉取り器をそっと動かしましょう。広範囲でも簡単に綺麗に毛玉が取れるでしょう。
絶対やってはいけないのは、手で毛玉をつまんで、引っ張って取る方法です。つまんで取ってしまうとその繊維が他の繊維と引き離され、毛羽がまたできてしまい、摩擦が起きやすくなり新たな毛玉の原因になってしまいます。
毛玉の予防法いろいろ
「毛玉は嫌だ〜」とはいえ、やはり繊維が擦れて起こる摩擦を避けることは難しいですよね。
それでも、なんとか毛玉を少なくするためには、摩擦が起こるのを減らせばいいわけです。
方法としては、
- 着た直後にブラッシングをして毛並みを同方向に向けておく
- 着た後は、2、3日着ないで休ませる
- 満員電車などの人と触れるようなところには着ていかない
- 上に着る上着はゆとりのあるものにして摩擦が大きくならないようにする
洗濯時でも毛玉ができてしまうのは以下の方法で少しは摩擦が避けられるでしょう。
- 摩擦が起きないように小さめのサイズのネットに入れて洗濯する
- 裏返して洗濯する(毛玉ができたとしても、着た時に中側に毛玉がくる)
- 洗濯機の選択を手洗いやドライコースにして摩擦を防ぎづらくする
- 洗濯機には沢山洗濯物を一緒に入れない
- 摩擦や静電気予防の入った柔軟剤を使う
まとめ
◆毛玉は摩擦が原因。摩擦を防げば、毛玉も減る
◆ポリエステルやレーヨン、アクリルなどの化学繊維やアンゴラ素材は摩擦を起こしやすいので注意
◆毛玉ができてしまったら、道具を使って丁寧に取る
せっかくの暖かグッズの毛糸製品。毛玉の原因を知って、毛玉防止に注意しながら、素敵におしゃれを楽しみたいものですね。