先日のこと、学校でのイベントでいくつかの食べものを用意することになりました。
で、屋外でのイベントだったので、冷蔵庫はない。でも、5時間くらいはしっかり冷蔵保存したい生ものが…。
あ!こういう時は「ドライアイス」!!
イベント開始は午前中で、自宅を出発するのは早朝だから、「前の日にドライアイスを買わないと!」となったわけです。
でも、ドライアイスって、ものすごく冷たいわけだけど冷凍庫で保存していいの?
ここから、家族を巻き込んでドライアイスをどうする問題勃発です。
冷蔵庫や冷凍庫でのドライアイスの保存はどうなの?
ドライアイスは触っちゃいけないとはよく言われるので、知っている人が多いですよね。
どうして素手でドライアイスに触っちゃいけないかというと、冷たすぎるから手で持つと、一瞬で軽い凍傷になってしまいます。
そう、ドライアイスはマイナス78.5度の冷たさ!それより高い温度だと、どんどん気化して溶けてしまう、というか小さくなり始めてしまうのです。
普通の家庭用の冷蔵庫は5~8℃くらい、冷凍庫は-20℃前後にしかならない。しかも、冷蔵庫にはファンがついている。
どちらもドライアイスの保存には、向いているとは言えないのです。
ドライアイスの保存に瓶や魔法瓶はNG
そこで次に思いついたのが、瓶や魔法瓶に入れることです。でも、父が「ドライアイスは気化して溶けるんだよ。」と。そう、それは密封してはいけないのはなんとなくわかりつつ、クーラーボックスに入れるし、ちょっとくらい大丈夫じゃない?と思ったのですが…それがドライアイスの気化は想像以上なのです。
なんと、ドライアイスは気化すると、元の体積の750倍にまで膨れます。
もはや、ここまで激しい倍数は「すごい」ということはわかるけど、イメージできないほどです。でも、密閉できるものに入れると破裂してしまう危険性があるのは、簡単に想像できるのです。
っていうか、アイスボックスは意外と密閉できていないことも、同時にわかったわけです。
では、どうやってドライアイスを保存するか?
どうしようか考えていたら、弟がネット販売でドライアイスが売っているサイトで、「ドライアイス専用保管ボックス」なるものが売っているのを発見しました。プロ仕様となっているので、そこそこのお値段だし、今からオーダーしても間に合わない。
その専用ボックスは、発泡スチロールでできていて、それが何重かになってしっかり蓋がついているしろものです。ということは、「発泡スチロールの箱で十分なんじゃない?」という結論に至った我が家。
発泡スチロールは完全密閉ができていないので ドライアイスの気化で爆発することもないから安心です。
そして、再び父曰く、「昔は、ドライアイスは新聞紙で包まれてたんだけどね。」というではありませんか。ドライアイスは、新聞紙か布で包むだけでも、気化するスピードを少し遅らせることができるのです。
そして当日、アイスボックスでドライアイスをうまく活用するには?
自宅で新聞紙を巻いてから、結局念のため2重にした発泡スチロールの箱に入れて一晩保存したドライアイスは、それほど小さくはなっていませんでした!
クーラーボックスに必要な生ものをいれて、ドライアイスを入れて、さらに最後にいくつか保冷剤までいれおきました。
イベント会場につくと、一緒に働く予定のアウトドア好きな男性が重いクーラーボックスを運んでくれて、「中、整理しておくね。」と手際の良さを発揮してくれます。
すると、ドライアイスを上手く使うコツを教えてくれました。
- ドライアイスは冷やしたいものの上に置く。
- 冷やしたいもの間は隙間を開けると、冷気が通りやすい。
- 氷を併用する時にも、氷の上にドライアイスを置くのがいい。
まとめ
保冷剤に比べて長い時間冷却できるけど、保存には向いていないドライアイスですが、キャンプやイベントの時には、衛生面を考えると保冷剤よりいいですよ!
まとめると…
- ドライアイスはマイナス78.5℃なので、冷蔵庫も冷凍庫で保存には向いているとは言えない。
- ドライアイスの保存に、瓶や魔法瓶の密閉できる容器は破裂の危険があるので使わないこと。ドライアイスは気化すると、元の体積の750倍にもなる。
- ドライアイスの保存には、新聞紙か紙でドライアイスを包み、発泡スチロールの箱で十分。
- アイスボックスでドライアイスを上手く活用するには、冷やしたいものの上に置く、冷やしたいものは隙間を開けて置く、氷の上にドライアイスを置く。
ドライアイスが余ったら、もちろん水をかけてタレント気分を味わいますよね?