バイアスの意味は?意識高い系のビジネス用語?詳しくまとめてみた

先日のミーティングで、久しぶりに初めて聞く言葉に出会いました。「バイアス」って、なんだろ?

これは、最近ありがちな意識高い系の人しか使わないビジネス用語?人並には語彙力があると思っていたのに…悔しい。

という話をしたら、旦那さんが「最近よくテレビでお使われてるけど、聞いてなかったんだねー。」と笑うではありませんか。意味は教えてくれないのです。さては、知らないの?

こうなると、かなり気になるので、「バイアス」を調べてみます。

「バイアス」の一般的な意味とは?

「バイアス」は、英語の【bias】からきています。英語では、

傾向、先入観、偏見、(ローンボウリングの球の)形のゆがみ、球を斜めに進ませようとする力、偏重、偏った進路、(布地の裁ち目・縫い目の)斜線

など、かなりの意味があります。

日本語での一般的な意味は、“考え方や意見に偏りを生じさせるもの”で、英語の意味から考えると「偏見」や「先入観」というところです。

次に使われるのは、手芸の世界ではないでしょうか? “布目に対して、斜めに裁つこと“で「布地をバイアスに取る」というそう。手芸の世界とは縁遠い私には、これさえ意識高い系の言葉に聞こえちゃう。

それから、電気関係の言葉としても使われるようで、トランジスタなどを作動させるために加える電圧”のことを言うそうです。理科が苦手だった私には、この意味はあまりピンときません…。

バイアスが強いとは…他の定番表現は?

先日聞いた「バイアス」は上司が言った言葉だったのですが、「バイアスが強い」という表現でした。ということは、これは“偏見や先入観が強い”という意味になるんですね。

《例文》このレポートは、バイアスが強すぎてレポートとは言えない。

他には、「バイアスが掛かる」という言い方もよくするようです。これは、“偏見や先入観にとらわれている”という意味になります。

《例文》偏向報道とは、報道にバイアスが掛かっている状態で、あるべき姿ではない。

ビジネスシーンであれば、この表現は使われそうなので、覚えておくといいでしょう。

テレビで「認知バイアス」と聞いた件!

旦那さんには「聞いてなかったのー。」と言われましたが、私だって、たまにはテレビちゃんと見て聞いていることもあります。

「バイアス」を調べた数日後に、「認知バイアス」という言葉をテレビで聞いてしまいました。ちなみに、NH〇ですけど。気になっちゃうじゃないか…。

「認知バイアス」とは、認知心理学や社会心理学の分野の言葉で、人間が犯しやすい基本的な問題のことを総称しています。

興味深い「認知バイアス」の6つの分類

これがなかなか興味深いので、まとめます。

  1. 後知恵バイアス…過去に合ったことを全て予測可能であったかのように考える傾向
  2. 確証バイアス/追認バイアス…他人を観察して、都合のいい情報だけを集め、自分の先入観で補強する傾向。または、すでに決断したことに対し、その後の情報を決断に有利なように解釈する傾向
  3. 根本的な帰属の誤り…状況を過小評価、個人を過大評価して行動を説明する傾向。
  4. 正常性バイアス…自然災害や事故が予想されるのに、都合の悪いことを無視したり、状況を過小評価したりする特性
  5. アンカリング…ヒントとして与えられた情報に引きずられてしまう
  6. 保守性…新しい事実に直面した時、それまでの考えを変化させられない傾向

自分のことと照らし合わせると…興味深いですよね。ちなみに、認知バイアスは、心理学的には証拠の信頼性を大きくゆがめるとされていると同時に、人間ならこの失敗はしがちだそうです。納得。

まとめ

いかがでしたか?知らない言葉や聞いたことのない言葉を調べてみるのって、新しい発見もあって楽しいものです。

  • 「バイアス」とは、一般的には“偏見”や“先入観”の意味。
  • 「バイアスが強い」とは、“先入観や偏見が強いこと”。
  • 「バイアスが掛かっている」とは、“先入観や偏見にとらわれていること”。
  • 「認知バイアス」とは、認知心理学や社会心理学の言葉で、人間が犯しやすい基本的な問題のこと。
  • 「認知バイアス」の6つの分類:後知恵バイアス、確証バイアス/追認バイアス、根本的な帰属の誤り、正常性バイアス、アンカリング、保守性。
  • これらは、人間ならやってしまいがちな失敗。

認知バイアスの分類まで来たところで、なんだか自分を反省してしまいました…。言葉から、思わぬところに行きついて、勉強になりました。

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