我が家のキッチンを仕切っている私には、今悩みがあります。
高齢の父の定期健診の結果を見ると、糖尿病にまた1歩近づいて、もうほぼ糖尿病…。
しかも、旦那もあまりいい数値ではないのです。ウチで使う甘みを変えたいの考えています。
祖父が養蜂業だったので、はちみつに馴染み深い我が家。料理に使う砂糖のかわりに、はちみつを使うのはどうなんだろうか?
自然な食品だしいい気もするけど、小さい子には上げない方がいいとか、意外な注意もあるので、しっかり調べてからにしないと…。
というわけで今回は、はちみつの糖尿病の危険性などについて情報をまとめます!
目次
糖尿病の食事療法で気をつけること
食事療法のポイントは、糖尿病の予防でも同じくポイントになります。それは、「血糖値の急上昇を防く」ことです。
血糖値と言えば甘いものに結びつき、おやつを控える人が多いでしょう。
でも、食事での注意も大切です。甘いものを控えている人にとっては、はちみつだって甘いので、血糖値が急上昇させるような気がしますよね。
ところで、「GI値」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、血糖値の上昇のスピードを表す数字です。
たとえば、白米のGI値は88、健康にいいと言われる玄米は55なんです。
数値が低いほど、血糖値の上昇がゆっくりなことを意味します。
だから、食事の時の血糖値のコントロールを考えるなら、低いGI値は注目すべき数値なのです。
はちみつは糖尿病の原因になる?血糖値の問題について
テレビでCMもしている、有名な養蜂場のひとつに「山田養蜂場」があります。そこの実験の結果が、注目すべきものなんです。
健康な男女に7種類のはちみつを食べてもらい、その前と後での血糖値やインスリン値を測定しました。そして、はちみつのGI値を計算したのです。
すると、日本産とルーマニア産の「アカシアはちみつ」は、血糖値の上昇が緩やかであることがわかりました。そしてさらに、ブドウ糖と比較して、はちみつは血糖値が元に戻りやすいこともわかったのです。
山田養蜂場の実験では、はちみつの中でも、国産とルーマニア産の「アカシア」と国産の「レンゲ」だけが低GI値であるのがわかりました。
はちみつの中でも「アカシア」と「レンゲ」だけっていうのが、不思議ですね。
はちみつはカロリー的にはどうなの?
低GI値であるアカシアとレンゲのはちみつは、糖尿病の人でも予防の人でも食べていいっぽい素材なことはわかりました。
しかし、やはりはちみつのこの甘さは、体重を気にする人にとっては、カロリーも気になるところ。
はちみつのカロリーは、基本的に100gあたり120kcalほどです。なかなかのカロリーですね。はちみつの中でも、健康にいいと話題になったマヌカハニーに至っては、100gで330kcalにもなります。
一般的なはちみつは、砂糖の1/3ほどのカロリーとはいえ、食べ過ぎはやはりよくないと言えます。
糖尿病予防!はちみつを領地に使う時の目安は?
こう考えると、砂糖の代わりにアカシアかレンゲのはちみつを使うのはアリな気がします。では、量として、砂糖をはちみつにおきかえる目安はどのくらいなのでしょうか?
料理での「砂糖大さじ1」は、「はちみつ小さじ1」で甘さ的には置き換え可能! しかも、砂糖よりもコクも出ますよ。
砂糖大さじ1は60gの砂糖なので、約60kcalあります。対して、はちみつの小さじ1は5gほどなので、15kcalくらいということになります。
カロリーが、砂糖を使うよりも1/4にセーブされるのです。
砂糖のかわりに、はちみつを使うメリットは他にも!
料理にはちみつを使う他のメリットは、「はちみつは栄養が豊富なこと」です。ビタミンやミネラル、アミノ酸や有機酸、ポリフェノールやグルコン酸なども含まれています。
はちみつは、体内に吸収されやすく、すぐにエネルギーになってくれます。胃腸への負担が少ないだけでなく、疲労回復にも効果的です。
グルコン酸やオリゴ糖は、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
化粧品にも使われるはちみつのビタミンやミネラルが新陳代謝を活発にする働きがあります。美肌効果の高いナイアシンも、ハチミツに含まれています。
ポリフェノールやビタミンは抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果もきたいできるんですよ。
まとめ
いいことづくめのはちみつですが、糖尿病の人やその予防を気にする人は、摂取量には気をつけましょう。
まとめると…
- はちみつは、アカシアとレンゲは血糖値の上昇が緩やかな低GI値食品なので、糖尿病の人も食べてもOK
- ただし、カロリーは低くはないので、食べ過ぎには注意
- 料理の砂糖との置き換えをする時は、砂糖大さじ1のかわりにはちみつ小さじ1で十分
- カロリーも砂糖より1/4セーブできる
- はちみつは栄養素が豊富で、疲労回復・腸内環境改善・美肌効果・アンチエイジング効果も期待できる
料理で欠かせない甘みを砂糖からはちみるに替えるのは、糖尿病の人にOKなのは嬉しい。これで食卓の悩みが、少し軽減されます。