夏休みになり、時間を持て余しているお子さんも多いでしょう。「時間があるなら、夏休みの宿題やっちゃえば?」と言ってみるものの、自分だって夏休み始まってすぐはやらなかったよな…と思ったりもします。
では、時間つぶしの遊びをしながら自由研究を終わらせてしまうのはどうでしょう?
小さなお子さんが口に入れても安全なスライムの作り方があるのですが、これだけだと自由研究としてはちょっと寂しい…。
だったら、なんでも口に入れるのはダメ!とわかっているお子さん向けの動くスライムや光るスライムまで自宅で作れます。
いろいろなタイプのスライムをお子さんと一緒に作ってみませんか?
口に入れても安全な片栗粉スライムの作り方
このスライムは、すべての材料が口に入れても安全なもので作ります。
安全にこだわるので、部屋のその辺で遊べるような、一般的なスライムとは触感も違うし見た目も違う。ドロドロという点でスライムと言えると思ってください。
【片栗粉スライムの材料】
- 片栗粉…200cc(150g)
- 水…100cc
- 食紅…数滴
【作り方】
- 大きめのボウルに水を入れて、食紅で色をつける。
- 片栗粉を少しずつ加えながら、よく混ぜ合わせる。かき混ぜるには、棒状のものを使っても、使い捨てビニール手袋をして手で混ぜてもOK。
- スライム状にならないようなら、水と片栗粉で調整する。
- 全体が均一なスライム状になるようによく混ぜたら、できあがり。
この片栗粉スライムは、握ると固くなり、離すとダラーっとスライムのようになります。これは片栗粉の『ダイラタンシー現象』というもの。
一般的なスライムとはちょっと違う感触ですが、カタカナの専門的な用語で、まさに自由研究にぴったりですよね。
〈注意点〉
口に入れても安全とはいっても、重さのあるスライム状のかたまりは、のどを詰まらせる危険がとても高いです。口にいれるかも?と思うような小さなお子さんと一緒に片栗粉スライムを試してみる時には、目を離さないようにしましょう。
スライムっぽいスライムの作り方
口に入れていいものダメなものを判別できる年齢のお子さんには、片栗粉スライムはものたりないかも知れません。
もっと本格的なスライムは「ほう砂」を使います。これが皮膚から体内に入ったり、飲み込んでしまったりすると、体調不良や量によっては急性中毒を起こしてしまいます。でも、目や口に入らないように扱いに注意すれば、ガスを出すわけではないので、安全と言えます。
ただ、手に傷がある時には素手で扱わないように注意しましょう。できれば、使い捨てビニール手袋などを使うのがおすすめです。
ほう砂を触ったあとは、ちゃんと手洗いをしましょう。
【スライムっぽいスライムの材料】
- 水…100ccと50ccに分けておく
- PVAのり…100cc ※PVAとは、洗濯糊や合成糊の主成分:ポリビニルアルコールのこと。家にあるのり類の成分を確認しましょう。
- ほう砂…5g
- 食紅か水性絵具…少々
- プラカップ…3つ
- 割り箸…1本
【作り方】
- 水50ccにほう砂を溶かす。
- 水100ccにお好みの色を付ける。
- 2の色水とPVAのりを混ぜ合わせる。
- 3に1の水を入れてよく混ぜる。
どうでしょう? 片栗粉よりスライムっぽいですよね。
自由研究にするなら、なぜスライム状になったかを調べたり、酸性の液体や塩をかけみて観察するのもいいですよ。
光るスライムの作り方
粉末状のホタライト(蓄光顔料)を使うと、暗闇で光るスライムが作れます。なかなか店頭販売しているところがないので、通販で買いましょう。わずか5gで2000円ほどと意外とお高いですが、その分お子さんが喜ぶこと間違いなし!
ホタライトはホタル由来の顔料で、A粉末+B粉末がセットになっています。
【光るスライムの材料】
- 水…100ccと40ccと10ccに分けておく
- PVAのり…100cc
- ほう砂…5g
- ホタライト…5g(A粉末とB粉末)
【作り方】
- ホタライトA粉末の袋に水40ccを入れて、袋を平らにして持ち、左右に優しく動かして混ぜる。泡立ちやすい性質なので、優しく傾けて混ぜるのが大切。
- PVAのりに1を入れて、均一になるように混ぜる。
- B粉末の袋に水10ccを入れて、よくふって混ぜる。泡出たないので大丈夫!
- 2に3を混ぜながら入れます。この時、3が入った途端に発光するので、部屋を暗くしてから入れると盛り上がります。
ひかるスライム、自由研究になりそうですか?
まとめ
夏休みの時間を持て余しているお子さんとスライムを作って遊ぶのは、意外と大人も楽しめたりしますよ。外に出れない雨の日や猛暑で外に出てほしくない時にもいいです。
まとめると…
- 口にいれても安全な片栗粉スライムは、たった3つの材料:片栗粉・水・食紅でできる!
- もっとスライムなスライムがいい時には、ほう砂スライム!
- ほう砂の扱いに注意すれば、安全にスライムを作れる。
- ほう砂スライムにホタライト(蛍光顔料)を入れるとひかるスライムができる!
ほう砂スライムに砂鉄をいれると、磁石で動くスライム作れます。色を付ける代わりに砂鉄を入れるだけですよ。こちらも是非やってみてください!