新幹線を利用しての旅行や出張。
駅弁が楽しみの一つ!と言う人も多いのではないでしょうか。
しかし反面、「車内で飲食なんてマナー違反だ!」
そう思っている人も多いはず。
実際、電車内で飲食をすることはマナーとしてはどうなのでしょうか。
これに関しては意見がわかれるところです。
ごく一部では、電車内での飲食を控えるよう掲示している列車もありますが、多くの電車では禁止まではされていません。
また、「電車の中で飲食禁止」という法律などもありません。
そして新幹線では、車内販売で駅弁などを購入することも可能です。
車内で買った場合、多くの人はそのまま車内で食べるのではないでしょうか。
「じゃあ、車内で飲食をすることはマナー違反にはならないの?」
決して、そんなことはありません。
電車の中での飲食については、電車の種類によっても変わってきます。
ここからは、どのような場合にマナー違反となってしまうかについて、解説していきます。
電車内での飲食がマナー違反なのはどんな時?
電車内で飲食をする場合、「マナー違反」と言われるのはどんな時なんでしょうか。
まずは、電車を利用する目的について考えてみます。
旅行や出張などで利用する電車は、長時間をかけて長距離を移動することが多くなります。
わかりやすい例は新幹線です。
新幹線では車内販売が行われている場合もあり、飲食をすることがマナー違反になるとは考えづらいです。
では、通学や通勤などで利用する、比較的、乗る距離や時間の短いものはどうでしょう。
通勤や通学に使うような電車の中では、一般的には飲食をする人はあまりいません。
特にラッシュの時間帯は込み合っていることも多いため、「マナー違反!」と思われることが多くなります。
次に、電車の座席の並びです。
電車の座席には大きく2種類の形があります。
1つは「クロスシート」と呼ばれる、電車の進行方向を向いて座る、2人掛けの座席。
もう1つは「ロングシート」と呼ばれる、電車の窓に背を向けて座る、横長の座席です。
2人掛けの「クロスシート」タイプの電車では、飲食をしている人を見かけることが多くなります。
このように、「電車を利用する目的」と、「座席の種類」によって、電車内での飲食がマナー違反かどうかの意見が分かれます。
電車の中で飲食をする時の注意点は?
一般的には電車の中では飲食をすることはありません。
飲食をする人が多いのは、長距離を移動する列車や、2人掛けの「クロスシート」タイプの電車です。
しかし、たとえ新幹線に乗っている場合にも、飲食が「マナー違反」と思われてしまう場合があります。
それはどんな時なんでしょうか。
具体的には、
- 臭いがきつい
- スナック菓子など、袋に触れるたびに、バリバリ音がなったり、食べこぼす
- ふたのない汁物(ジュースなどを含む)を飲んでいる
などです。
「電車に酔ってしまった時に、近くの人がニオイの強い焼肉弁当を食べ始め、余計に気分が悪くなった」
「座席が空いていたので座ったら、シートが濡れていて服を汚してしまった」
こんな被害にあっている人もいます。
新幹線などでの飲食の場合にも、公共の場であることを考えて行動しなければいけませんよね。
海外の電車内での飲食事情
日本では賛否の分かれる電車内での飲食ですが、海外ではどうなんでしょうか。
少しだけ、海外の事情にも触れていきたいと思います。
日本人に人気の旅行先の一つであるシンガポール。
シンガポールでは、電車の中での飲食は禁止されています。食事だけでなく、飲み物を飲むことも禁止です。
喉が渇いたから一口だけ飲む、というのも禁止です。
駅の構内での飲食も禁止なので、完全に駅から出てからでないと、飲み物さえ飲むことはできません。
シンガポールは法律が厳しいことで有名で、それに違反すれば、罰金が科されます。
正反対なのは、同じく人気の旅行先の一つであるオーストラリア。
オーストラリアの電車内では、飲食の禁止はされていません。
それどころか、ジュースを持ったまま電車に乗るのは当たり前。
あちこちにハンバーガーやポテトを食べている人がいて、電車内にニオイが充満していることも少なくありません。
シンガポールとオーストラリアの例は両極端ですが、正直、どちらも辛いと思ってしまいますよね。
まとめ
旅行の楽しみの一つでもある駅弁。
そんな駅弁を始めとして、電車内での飲食は禁止?
マナー違反になるのでしょうか。
結果としては、
- 電車内での飲食は、ごく一部の電車を除いて禁止ではない。
- 一般的に、通学や通勤などに使われる電車内では飲食はしない。
- 新幹線や特急列車など、長距離移動の際には飲食することも多い。
- 2人掛けの「クロスシート」タイプの電車では、飲食をしている人も多い。
そして、どんな時でも、ニオイがきついものを食べたり、食べこぼし・飲みこぼしをする事はマナー違反です。
一人一人がマナーを守って、皆が快適に電車を利用できるようにしたいですね。