行政書士と司法書士の違いとは? 年収が良いのはどっち!?【必見】

将来安泰・難関資格のイメージで、世間から憧れの眼差しを贈られるお仕事–いわゆる「士業」。

勉強に自信があるなら、ぜひ目指したい職業です。

 

大雑把に憧れているけれど、詳しいお仕事内容は知らないし、そもそも、それを理解するのが難しそう……。

特に、行政書士と司法書士は、字面のイメージも似ていて、区別がよく分かりませんね。

ちょっと調べてみると、どちらの資格も「大学の法学部に入るのが近道」だとか。お勉強する内容も似ているんですね。

両者の違いを、じっくり読み込んでいきましょう。

行政書士とは

行政から許認可を得る手続きを、代行するのが、行政書士のお仕事です。

「行政から許認可を得る」ことなら、全てのジャンルが行政書士の領分になります。

飲食店・運送業・学校・病院・工場など、開業するにあたって、行政の許認可が必要な業種は沢山あります。
担当省が、厚生労働省だろうと国土交通省だろうと文部科学省だろうと、全て行政書士が請け負うことができます。

外国人労働者を雇用する際にも、行政からの許認可が必要です。

 

また、「法律に則った書類作成代行」も、行えます。

各種許認可を得るための申請書作成はもちろん、遺言書や土地の登記をするための書類作成もします。

パスポートの申請も代行します。

司法書士とは

裁判に関わること、法務局の管轄のことが、司法書士の領分です。

裁判に関わる士業と言えば、弁護士が真っ先に思い浮かびますよね。司法書士も、「弁護士のイメージがあるお仕事」のいくつかをカバーできるお仕事です。

敷地の境界線を巡るご近所トラブル、遺産相続争いなど、身近な裁判沙汰は司法書士も請け負えます。

 

司法書士の役割は、「法律の専門家としてのアドバイス」。

企業や個人の相談を受けて、「法律上アウトかセーフか」を判じ、

うっかり違法行為を行わないようにアドバイスをしたり、トラブルが起こってしまったら解決方法を提示したりします。

 

法務局の管轄すること、というのは、法人登記や土地の登記が有名でしょうか。

会社を設立する際には、必ず必要な、「法人登記」を代行できます。

 

また、法律の専門家として、「法律に則った書類作成」の代行業務もあります。

遺言書、土地の登記申請書などを作成します。

どっちの方が大変?

遺言書・登記代行業務は、行政書士のお仕事にも被っています。ここが、行政書士と司法書士の区別が分かりにくくなるポイントですね。

 

行政書士は、開業に必要な手続きを代行するため、主に事業主がお得意様となります。

その繋がりで、「会社を誰に譲るか」「新設する工場の土地を買いたい」との相談を受け、相続・登記の代行を請け負う流れができます。

 

司法書士は、企業の法務管理を請け負うこともあれば、個人同士の係争に携わることもあります。

行政書士と同じように、お得意様の事業主から、相続の相談があることもあれば、個人の依頼で、遺言書を作成することもあります。

 

行政書士と司法書士のお仕事で、大きな違いは、「客層の違い」です。

行政書士は、主に事業主がお得意様になります。

社長さんとやり取りする上で、「アクの強いワンマン社長」との付き合い方、ビジネスマナー、業界ごとの専門知識が必要になります。

司法書士は、個人同士の係争を扱う場合、「ごく普通の家のお父さん」がお客様になります。

業務内容が身近なトラブルなので、親身に相談に乗ったり、地域の中の人間関係を考慮したりといった、「世渡り」の才能が活きるでしょう。

行政書士と司法書士の年収は?

さて、気になる両者の年収比較と参りましょう。

年収比較.jp(http://heikinnenshu.jp/)によれば、

行政書士の平均年収は、600万円。

請け負う許認可申請のジャンルにより、報酬額が決まるので、あまり平均値はアテにならないそうですが……。

司法書士の平均年収は、個人事務所を開いている場合630万円。

司法書士は企業の法務課に雇われる「サラリーマン」形態の働き方もあり、その場合、企業の業績によります。

平均年収はあまり変わらないので、どちらの業務内容が自分に向いているのか、が重要になりそうです。

まとめ

・行政書士は、各省から許認可を得る代行業務。

・行政書士は、事業主に依頼されて、業務を行う形が多い。

・司法書士は、法務局への申請代行と、裁判関係。

・司法書士は、開業して依頼を受けたり、企業の法務課に勤めたり、業態が様々。個人から依頼を受けることも。

・どちらも、法律の専門家として、各種書類の作成代行ができる。

・どちらも、平均年収は同じくらい。

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