本のページがバラバラに? 壊れやすい原因を知って修理に挑戦!!

好きな本、ありますか?

私はたくさんあります。お気に入りのものは、よく読み返します。

しかし、時間がたった本って、ページが抜けてきちゃうことがありますよね。

 

お気に入りなのに、もう絶版だったら、新しく買いなおすこともできません。

下手なことをしたら、余計に本を傷めてしまうかも……

やらない方がいい本の禁止事項と、簡単な修理方法をお教えします。

悪い環境で放置すると傷みやすい

直射日光のない、適度な風通しの良い環境で、まっすぐ立たせて置くのが、保管に最適です。

あまりに隙間があると、立ててあった本が滑って、倒れてしまいます。

斜めのまま放っておくと、背表紙がゆがんでしまいます。

ブックスタンドを使うのが効果的です。

 

同じ本でも背表紙の色が変わるのは、日焼けによる色抜けが原因です。

太陽の光に当たりすぎると、紙が日焼けします。持った時に背表紙が割れたり、破れたりする原因になります。

 

かといって、逆に暗くて湿っぽすぎる場所だと、虫が湧いたりします。

製本や印刷に使用する、特定の糊やインクを好む虫もいるので、本のしまいすぎも逆効果です。
たまった埃も、ダニが寄ってきます。

あまり読まない本も、たまに埃を落としたり、ページを一通りめくって紙を空気にさらしたりしましょう。
めくるとき、汚れていないかもチェックするとなおいいです。

また、読書の時に何か食べていると、こぼした有機物が紙に付着して、
それも虫が寄ってくる原因になります。飲食をしながらの読書はおすすめしません。

同じページを開いたままにすると抜けやすい

  

読んでいる最中に開いたまま、上から体重をかけたり、重いものを乗せたりすると、背表紙に負荷がかかります。

これでは痛むだけです。本がかわいそうなので、即刻やめましょう。

 

また、本を開いたまま、うつぶせにするのも良くありません。

しおりを持っていない時にやりがちですが、これも背表紙に負荷がかかります。

スピン(栞紐)がない本なら、ページ番号を覚えておくか、付箋を下に貼るなどして、工夫しましょう。

 

また、ハードカバーは無理ですが、ソフトカバーやペーパーバックでは、本を180度以上、開くことができます。ですが、本のためにはよくありません。

180度以上は、普通の本では耐え切れませんので、おすすめしません。

ページが抜けてしまったときに個人でできる修理

気を付けていても、ページが抜けてしまうのは、いつか起こり得ることです。

しかし一枚でも取れると、綴じた場所がもろくなって、どんどん隣りも抜けてしまいます。

何らかのテープで隣りのページと貼っても、その隣りのページに負荷がかかって抜けやすくなるので、ただの一時しのぎです。

直すときは、糊で早めに固めた方がいいです。

 

気を付けたいのは、セロハンテープです。

本の補修では一番やってはいけません。

セロハンテープは劣化しやすく、何か月かすると粘着力を失ってすぐ剥がれてしまいます。

その上、剥がれた痕には黄色い汚れが残ってしまい、かえって本を傷めてしまいます。

 

製本は大きく分けて、糊を使った無線綴じと糸綴じがあります。

個人でできる修理は、どちらで製本されたものでも、糊を使います。

糸綴じの本だった場合は、抜け落ちたページに付いた糸を取ってから、糊付けします。

必要なものは、木工用ボンドなどの水糊、爪楊枝、はけ、本を挟めるクリップや輪ゴム、メンディングテープです。

糊は出てくる口が細いものだと、より使いやすくておすすめです。

 

まず背表紙に面する紙の淵に、爪楊枝やはけを使って、糊を塗ります。
爪楊枝は一枚程度のページに塗るときに使い、何枚も抜けているときは、はけを使うと早いです。

糊を付けた後は、慎重に抜けた場所に、ページを戻します。
周りの紙に糊がつかないようにしないと、後で本が開かなくなってしまうので、ここが難しいです。

 

うまくはさめたら無線綴じの本は、
輪ゴムやクリップで開かないように留めて糊が固まるまで待ちます。
あまり強いと、糊がはみ出て隣近所までくっついてしまうので開かない程度です。

糸綴じの場合は、メンディングテープで補強してから糊が固まるのを待ちます。

まとめ

 

  1. 悪い環境で放置すると傷みやすいので、本の立ち方、風通しや日光に気を付ける。
  2. 同じページを開いたままにすると抜けやすいので、あまり背表紙に負荷をかけない。
  3. 抜けてしまったときの個人でできる修理は、糊付けがおすすめ。

本も劣化するので、大事に扱っていても、いつかは壊れてしまいます。

ですが工夫次第では、かなり長持ちさせることができます。

お気に入りの本は、大事にとっておきたいですね。

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