料理におやつに晩酌に、毎日の生活の中で大活躍の缶詰。
でも缶詰1缶の内容量が多すぎて、食べ切れないこともありますよね。
そんなとき、どうやって保存していますか?
実は缶詰は、種類によって保存の方法が微妙に違います。
正しい保存の方法を知って、缶詰を残さずおいしくいただきましょう。
トマトや豆、フルーツ缶の冷蔵保存
余ってしまいがちな缶詰といえば、トマトや豆の水煮缶。
おいしい料理に欠かせない反面、1缶まるごと使い切らないこともしばしば。
「開けてしまった缶詰はそのまま缶のまま保存してはいけない」と聞いたことはありませんか?
これは、本当です。
理由は、残ったものを缶に入れたまま保存をすると、中身よりも缶のほうが傷んでしまうから。
缶が酸化してしまうと当然、中に入っている食べ物も傷みます。
だから、開封した缶詰はそのまま保存してはいけないのです。
トマトや豆の水煮、フルーツの缶詰が余った場合は、缶から出して保存します。
器に入れてラップをかけてもいいですが、密封性の高いタッパーやジップロックのほうがお薦めです。
ジップロックに入れる場合は、なるべく空気を抜いてから口を閉じます。
こうして保存したものは、1日や2日、遅くても3日で食べ切るようにしてください。
とは言っても、トマトや豆を使ったメニューを連続で食べるのは飽きてしまいますよね。
そんなときは、冷凍保存をしちゃいましょう。
缶詰の中身を冷凍保存するやり方
すぐに食べない、長期間保存したい場合は冷凍保存がおススメ。
トマトの水煮は、そのままジップロックに入れて冷凍。
豆の水煮は、水気をよく切ります。
それから、ジップロックやラップに包んでください。
解凍する場合は、常温解凍でもそのまま料理してもOK。
冷凍保存ができるなら、1缶まるまる使わない料理でも安心して缶を開けることができますね。
空気を抜いて、なるべく平らに冷凍するのがポイント。
手でパキッと折れるくらいの厚さにしておくと、使う分だけ解凍できるので便利ですよ。
魚や貝類の缶詰の冷蔵保存
手軽に楽しめるサバやさんま、あさりの水煮缶は、夜の晩酌にぴったりですよね。
でも、食べきれずに残してしまうことはありませんか?
捨ててしまうのはもったいない、明日の晩酌のために取っておきたい。
そんな時は、やっぱり冷蔵庫で保存します。
実は魚や貝の水煮缶は、トマトやフルーツの缶とはちょっと違います。
内側がコーティングされている缶が使われている場合がほとんどです。
なので、1日や2日ならそのまま冷蔵庫で保存しても大丈夫。
とは言っても、開封してしまった缶は再び密封はできません。
缶のまま保存するときも、上からラップをかけるのをお忘れなく。
もちろん、小さなタッパーに入れて保存してもOKです。
余ったツナ缶の冷蔵保存
ツナ缶にはオイルや水が含まれていますよね。
ツナが余ってしまったらどう保存すればいいのか、ちょっと迷うかもしれません。
ツナ缶に入っているオイルや水は、入れても入れなくてもOK。
ただ、オイルや水を入れて保存すれば、乾燥してパサパサになってしまうのを防ぐことができます。
おいしく保存するためには、水気を切らずに保存したほうがよさそうです。
ツナの缶も内側がコーティングされているので、1日くらいならそのまま冷蔵庫に入れても大丈夫。
ラップで蓋をして保存しましょう。
缶詰の豆知識
開封してしまうと長持ちはしない缶詰ですが、
開封しなければとても長い間食料を保存することができます。
イギリスでは114年も前の缶詰が発見され、中身も無事だったそうです。
また日本では、2015年に71年前の缶詰が発見されています。
旧日本海軍に納品するはずだった、お赤飯の缶詰でした。
中身は無事かを検査したところ、細菌は発見されなかったとのこと。
味の保証はできないという分析でしたが、腐敗などはしていないので食べられることは食べられるのでしょう。
そんなに長い間食べ物が保存できるなんて、缶詰って本当にすごいですよね。
ちなみに、日本で初めて缶詰が製造されたのは、1871年の長崎でのこと。
いわしの油漬け缶詰だったそうです。
まとめ
・トマトや豆の水煮は容器に移して保存
・すぐに使わない場合は冷凍して長期保存も可能
・魚や貝の缶詰は缶のまま保存もできる
・ツナは水分と一緒に保存すると乾燥が防げる
・缶詰は開封しなければ長期間保存ができる
缶詰のことに、ちょっと詳しくなったような気がしませんか?
保存方法をきちんと知っておけば、ますます便利に缶詰を使いことができますよ。