お友達や彼氏・彼女向けに、ライトなおもてなし料理として定番のオムライス。
卵をきれいに焼きあげて、ケチャップで素敵にデコレーションしたいですよね。
けれど、卵を焼くのが一番失敗しがちです。
ちょっと穴が開いたり、ライスがはみ出るくらいは御愛嬌ですが、
フライパンにくっついてボロボロになった卵では台無しです。
きれいに黄色のキャンバスを焼きあげるには、どうすればいいのでしょうか?
フライパンに卵がくっつくのはなぜ?
なぜ、フライパンに卵がくっついてしまうのか。
それは、フライパンの表面に原因があります。
フライパンは、金属でできています。よく見かける商品では、鉄ベースのものが多いです。
それら金属の表面には、目に見えないデコボコがあります。
そこに卵液が入り込み、フライパンの表面に「しがみついた」形で加熱され、
固まると、剥がれなくなってしまうのです。
卵以外でも、お肉やお魚やギョウザがくっつくのも、同じ仕組みです。
テフロン加工などの「くっつかないフライパン」をうたう商品は、
金属と食品が直接触れ合わないように、表面にコーティングを施しています。
おろしたてのものは、何をどうしてもくっつかないので感動的です。
しかし、何度も洗ったり、フライ返しで擦ったりする内に、
コーティングが剥がれてしまうため、だんだん「ただの鉄フライパン」と同じ性能になっていきます。
コーティングの無いフライパンで、
卵をきれいに焼くには、「表面にしがみつかせない」ようにすれば良いのです。
キーとなるのは、火加減です!
卵がくっつかないように焼く方法
フライパンの状態別に、「ややコーティングはがれ」~「鉄剥き出し」までの3段階でお教えします。
基本は、「よく熱することと油を使うこと」ですが、テフロン加工は熱で傷みが進みます。
テフロン加工が残っているフライパンは、熱しすぎないようにご注意下さい。
・「ややコーティングはがれ」のフライパンの場合。
テフロン加工のフライパンをおろしてから、10回以上使った程度の状態向けです。
テフロンがまだ残っているので、少し気をつければ問題ありません。
- フライパンに、大さじ半分くらいの油を流し、キッチンペーパー等でまんべんなく伸ばす。
- 手をかざして、温かさを感じるくらいに熱してから、卵を流して焼く。
「だいぶテフロンが剥がれたフライパン」の場合。
このフライパン、いつおろしたっけ? と、
しっかりお馴染になった頃のフライパン向け。必要になる油が多くなります。
- フライパンに大さじ2~3の油をしき、フライパンを傾けて全体に馴染ませる。
- 手をかざして、温かさを感じるくらいに熱してから、卵を流して焼く。
「鉄剥き出しのフライパン」の場合。
テフロン加工の商品だったけれど、表面が目に見えて傷ついている場合。
プロ向けの鉄フライパンと同じ、慎重な扱いが必要です。
「面倒臭い」と感じたら、お料理の前に、新しいフライパンを買いに行きましょう。
- フライパンに、大さじ2~3の油をしき、フライパンを傾けて全体に馴染ませる。
平らな底面だけでなく、縁にも油がつくようにすると良い。 - 手をかざして、温かさを感じるくらいに熱する。
- 一旦、鍋敷きの上に移動させ、キッチンペーパーなどで油を拭き取る。
新しく、大さじ2の油を流し、表面になじませる。 - 手をかざして、温かさを感じるくらいに熱してから、卵を流して焼く。
美味しいオムライスのおすすめ作り方
綺麗なオムライスを作るポイントを紹介します。
・ケチャップライスを炒めたら、フライパンを綺麗に洗ってから卵を焼く。
ケチャップがフライパンについたままだと、焦げやくっつきの原因になります。
同じフライパンで卵を焼くなら、一度綺麗に洗いましょう。
・卵は多めが作りやすい。
薄焼きにする場合でも、半熟にする場合でも、
卵をちょっと多めにした方が、作りやすいです。
一人前につき、卵1.5~2個が目安です。
・ケチャップライスが冷めてしまうとき。
卵を焼くのに苦戦して、ケチャップライスが冷めてしまうときは、
ケチャップを入れて炊き上げる、ピラフにしてしまうのがおすすめです。
卵が焼き上がってから、炊飯器から盛り付けるようにすれば、
大人数でもホカホカのものを出せます。
まとめ
・フライパンに卵がくっつかないようにするには、よく熱してきちんと油を馴染ませること。
・テフロン加工が残っている場合は、熱しすぎないように注意。
・テフロン加工が剥がれてしまったフライパンは、油を2度しく。
・ケチャップライスを炒めたら、綺麗に洗ってから卵を焼く。