暑い日が続くと、ついつい食べてしまうアイス。1個食べるともう一個、さらにもう一個と食べすぎてしまうこともありますよね。たくさん食べた後に後悔してしまうことも多いはずです。本当にアイスの食べ過ぎは良くないのでしょうか。今回の記事では、アイスの食べ過ぎについて考えます。
アイスについて
古代ギリシャや中国、アラブではすでにアイスクリームが食べられていました。古代のアイスクリームは、今のシャーベットのようなものだったそうです。お菓子というよりも疲れた体を元気にする「健康食品」として利用されていました。
日本にアイスクリームが入ってきたのは江戸末期だと言われています。幕府が派遣した使節団が訪問先のアメリカで食べたのが最初で、そのおいしさに驚嘆したそうです。そして明治2(1869)年、日本で最初のアイスクリームが横浜で誕生しました。今ではとてもポピュラーなデザートになっています。
アイスの種類
同じように見えるアイスクリームですが、実は4種類にも分かれているって知っていましたか?牛乳の乳成分量によって種類が変わります。
- アイスクリーム :乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上
- アイスミルク :乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上
- ラクトアイス :乳固形分3.0%以上
- 氷菓 :上記以外のもの
アイスを購入する際は、パッケージを見てみるとその違いが分かるので面白いかもしれませんね。
一日に食べるアイスの限度
実はアイスを毎日食べることは、好ましくありません。そのため、1日1個であっても毎日食べることは避けた方が良いでしょう。つい毎日食べたくなりますが、最低でも1日おきにすることをおすすめします。とっても美味しいアイスクリームですが、糖分やカロリー、脂肪分が高い食べ物だからです。
例えば1日に3個アイスを食べるとしましょう。日本人の推定エネルギー必要量は、成人男子の場合で2,650Kcal、成人女子の場合で2,050Kcalです。1個300Kcalのアイスクリームを3個食べると、1日の推定エネルギー必要量のうち成人男子は34%、成人女子は44%をアイスクリームからとることになります。アイスばかり食べるのではなく、いろいろな食品から満遍なく栄養を取ることが理想です。
アイスを食べすぎるとどうなるのか
アイスを食べすぎると次のような心配があります。
- 糖尿病や栄養失調の恐れがある
夏バテでご飯は食べられないけれど、アイスなら食べられるという人もいるでしょう。しかし甘いアイスは糖分が多いので、食べすぎると糖尿病の原因になってしまいます。食事の代わりにアイスを食べるくせがある人は、アイスだけでは栄養が足りなくなってしまうので気を付けましょう。 - 消化不良や冷え性で下痢・便秘を起こす
アイスはとても冷たい食べ物なので、身体に入ると、内臓に負担をかけながら消化されていきます。そのため消化不良を起こして下痢や便秘を起こしやすくなってしまうことがあります。食べすぎには注意が必要です。 - 依存症になって食べるのがやめられなくなる
「砂糖依存症」とも呼ばれているほど、砂糖を多く含むアイスには依存性があります。人はアイスを食べると、おいしい、甘い、気持ちいい等の幸福を感じます。この幸福感を繰り返し感じるためにアイスばかりを食べてしまうのです。食べすぎると体調をどんどん悪化させてしまうので依存症には気を付けましょう。
まとめ
今回の記事について、まとめは次の通りです。
- アイスは古代から食べられていた
- アイスには4種類ある
- アイスは最低でも2日に1個が理想的
- アイスを食べすぎると体調を崩してしまう
ということです。
美味しいとついつい食べ過ぎてしまうアイスですが、食べ過ぎにならないようぐっと我慢しましょう。適量を守ってアイスを食べたい・楽しみたいですね!