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「0から」と「1から」の意味の違いって?使い分ける時のポイントは?

皆さんは「0から」と「1から」という言葉の違いを知っていますか?

私は学生の頃、レポートを作成しながら寝てしまって、起きたら全部消えていたことがあります…

「また1からやり直しだよー…。」という感じでしょうか。

それとも「0からやり直しだよー…。」という表現のほうが正しかったのでしょうか。

実はこの二つ、微妙な違いがあります。いったいどのような違いなのでしょうか?

0からと1からの違いに明確な答えはない?

言葉の印象として、「0から」というと何もない状態からスタートして全部をやり直さなければいけないという感じがします。

「1から」だと一応土台はあって、そこをスタート地点として始めるような印象があります。

この2つの言葉を使い分けようとすると、正直自分の心の持ちようではないのかという結果にたどり着きました。

調べてみると、様々な回答を見つけることができました。

使い分けるとしたら?みんなの回答をまとめてみた。

使い分けるとしたら、多数の人はどういう感覚で使い分けているのでしょうか。

ネットの様々な質問掲示板に、いろいろな答えがのっていました。そのなかの多かった意見を掻い摘んで紹介します。

「1から」は動作・行動に重きを置く表現。まずこれを実行、というニュアンス。

「0から」は状況に重きを置く表現。何もない状況を前提に動作を起こす、というニュアンス。状況として「0から」で、動作としては「1から」とそれぞれ言えるだろう。

こういう回答が多かったです。

例えば、無人島に家を建てなければならないときの手順は

整地→材木あつめ→材木の制作→組み立て→完成

なのに対し、普通は

整地された場所→材木を買ってくる→組み立て→完

無人島のほうが「0から」(なにもない状態から)で、最初からそこに建物が建つと決められている場所に建てる場合が「1から」(ある程度条件がそろっている状況)

と、手順が短縮されますし、小説やゲームでも結構物語が進んでから「0巻」「0章」などと、全体のストーリーが始まる前の物語(つまり、現在に繋がる要因です)が描かれることが多くあります。

最近でいえばスターウォーズなんかは典型的な例ではないでしょうか。しっかりと最初から見ていないと時系列がわからなくなってしまいますよね…。

「ゼロベースで考える」はどっち?

ビジネスをしていると「ゼロベースで考えて~」という言葉を聞くことがあるかと思いますが、それまでの常識、知識、習慣、制度などの概念を一旦全部なかったことにして、そこから考えるということです。

技術開発や研究開発の場合は、前例がないことに挑戦することを「ゼロベースで考える」といいます。

使い方の差から考える

「0から」と「1から」を使うとき、その後に「からやり直す」という言葉を付けるとどうでしょう。

「0からやり直す」というと、違和感を感じますよね。

「1からやり直す」だとすんなり入ってきます。

0からだとやり直すというより、これからスタートするという言い方のほうがしっくりきます。

もしあなたが使おうと思って「どっちだ?」と迷ってしまったとき、この方法でどちらの言葉を使うのが適切か判断するのがおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。相変わらず日本語は難しいですね。

こういうちょっとした差を表現できるのが日本語の奥深いところでもあります。

普段の飛び交う会話を聞いていると「ん?」と疑問に思うことがあると思いますが、それはこういうちょっとした日本語の表現の違いだったりするかもしれません。

私もなんとなく使い分けていただけでしたが、これからは少し意識しながら使うことができそうです。

カテゴリ: 雑学