我が家には、強烈に雷を怖がる姪っ子ちゃんとワンちゃんがいます。ワンちゃんが雷を恐がるのは、結構あることだそう。でも…それはなかなか解決してあげられないかも…。
大人でも子供でも雷が怖い人は、意外と多いものです。でも、怖くない人には、なかなかわかってもらえないんですよね、その恐怖心。
あまりにも雷が怖くて、発作を伴う人もいて、ちゃんとした病名まであるのをご存知でしたか?
ここでは、雷が本当に怖い人の気持ち、大人の雷が恐い人向け対処法、雷が怖い子供には何をしてあげられるか、まとめてみます。
雷恐怖症なんていうのがあるんです。
「雷恐怖症」は、「高所恐怖症」や「尖端(せんたん)恐怖症」と同じカテゴリーになる病気かも知れません。
かなり限定されたものに、異常に恐怖を感じて不安症になってしまう病気の一種です。
でも、雷恐怖症とまでの診断が下る人は、パニック発作が出るような症状なので、そう多くいるとは考えられないでしょう。
ただ、雷で胸が苦しくなったり、カラダの震えが止まらなくなったりする人もいるのは、知っておきましょう。
どうして雷が怖いのか?
実は、私も小さな時は、雷が大っ嫌いでした。
母に「でも、家の中にいれば、雷にひどい目にあわされたことないでしょ?」と言われ、だいぶ恐怖心を抑えられるようになりました。
それまでは遠くでする雷の音を聞いただけで、雷が落ちてそこらじゅうが火の海になるようなイメージがあったんです。
3歳の時に、隣の家が火事になったのを見たのが、なぜかそのまま雷のイメージになっていたようです。
雷を怖がる人を不思議がる人もいるも知れませんが、想像力が豊かな人こそ雷が怖いんじゃないかと思います。
雷恐怖症を克服するのに効果的な方法は?
「雷恐怖症」と言われるくらい、発作的な症状が出るのであれば病院やカウンセリングに行くのもひとつの方法です。
雷恐怖症に限らす、限られたものに反応する不安症の人には、“認知療法”がいいと言われています。カウンセリングで、自分が恐怖を感じるもの=雷について理解を深めるのが目的です。
雷に対して恐怖症な人が持つイメージは、他の人とかなり違うので、一般的な反応以上をしてしまうのです。雷について考え直したり、観点を変えたりすることで克服できる可能性がかなりアップします。
自分の考え方を変えるには、それなりの時間と根気が必要かも知れませんが、生活に支障をきたすような発作がある場合には、取り組むのがいいでしょう。
自分でできる雷の恐怖を克服する方法は?
病院やカウンセリングに行くほどではないけど、やっぱり雷が怖いという人もいますよね。そういう人におすすめな方法を紹介します。突き詰めると、どれも認知両法のひとつとも言えます。
■とにかく雷に慣れる!
少しずつ、雷のいなずまや音に慣れていくのはどうでしょうか?
雷の動画がたくさん出回っているので、それを活用できます。ただ、いきなりあまりにもセンセーショナルな動画だと、さらに怖くなることもあります。他の人にあらかじめ見て選んでもらうのがベターです。
だんだん画像の雷レベルをアップ、音も少しずつ大きくしていきます。これも根気と時間がかかりますが、効果はあるはずです。
■徹底的に相手=雷を知る。
要は、敵の懐に入るみたいな発想です。気象学的に雷が発生するメカニズムなどを調べたり、落雷を避ける方法などを論理的に頭で理解すると、冷静に雷をみれるようになり効果的です。
子供の雷恐怖はどうしてあげたらいい?
子供に雷の難しい話をしたり、時間をかけて克服させたりするのは、なかなか難しいでしょう。場当たり的ですが、気持ちを和らげてあげる方法はどうでしょうか。
■一緒に遊んで気をちらす
雷が近づいてきたら、とっておきの遊びや本読みで気を散らすのは、子供にだったら通用する方法かも知れません。音楽や音の大きいおもちゃを上手く使うといいですよ。
■おまじないやおまもり
今では誰も使っていないかもしれないおまじない「くわばら、くわばら」。これを知らない子供にとっては、新鮮で特別感のある言葉ではないですか? ちなみに、この言葉は死後に雷神と崇められている菅原道真の領地:桑原には、落雷がなかったことからきているそうです。
ちょっと本格的なおまもりを用意してあげるのはどうでしょう?雷様の神社で有名なのは、京都の上賀茂神社や奈良の春日大社、関東では鹿島神宮、宮城県の塩竈神社もおすすめです。
雷が怖い大人へのプレゼントにもいいかも!!
まとめ
こうやってまとめてみても、雷ってやっぱり嫌だと思うし、怖い人の気持ちの方がわかります。
まとめると…
- 「雷恐怖症」とは、不安症のひとつで動悸や震えなどの発作を起こす。
- 雷が怖い人は、雷のイメージが圧倒的に恐怖心をあおるイメージを持っている。
- 雷恐怖症を克服は、病院やカウンセリングでの認知療法がいい。
- 自分でできる雷への恐怖の対処は、画像で慣れる・雷を徹底的に知るなどがおすすめ。
- 子供には、遊びで気を散らす・おまじないやおまもりなど、その場での対処がいい。
外出先などで、あまりにも雷を恐がるのも周りに迷惑がかかりそう…。という人もいますよね。時間をかけて克服していきましょう!