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たけのこ好き必見!!食べ過ぎで下痢になる原因とその対処法とは?

先日、元同僚の友人が遊びに来てくれて、久しぶりに一緒にゆっくりお食事をしました。社会人になったばかりの時に、よく一緒に旅行に行った友人。和食会席コースをいただきながら、お酒もすすみ、昔話も盛り上がっていました。

煮物には、たけのこが上品に炊かれていました…。「たけのこ、好きじゃなくなったよねー!」と笑う友人。そうなんです…私は、たけのこが食べられなくなってしまったのです。そのきっかけは、この友人と一緒だった時のこと。あんなに楽しい、人生初めてのたけのこ掘りが、事態は一変したのでした。

たけのこの食べ過ぎは下痢になる?!

友人の実家は四国の田舎にあり、裏山には竹林がありました。私は北海道出身で、竹林も見たことがなければ、たけのこ掘りなんて、人生で初!友人のおじいちゃんに教わりながら、大興奮でたけのこを掘りまくりました。

家に戻ると、おばあちゃんがいろいろな料理法で、フレッシュなたけのこをふるまってくれました。たけのこ刺、たけのこ味噌汁、たけのこ炭火焼、煮物、かまどで炊いたたけのこご飯まで!

楽しいし嬉しいで、私はかなりの量を食べてしまったようでした。

数時間して、なんだか気分が悪い…おなかが痛くなってきた…。その日は、たけのこしか食べていない状態。しかも、夜勤明けで仮眠を数時間しかとっていなかったのです。

原因はたけのこ?

そんな私の様子を見て、「たけのこに弱い子だったんだね。食べ過ぎると、下痢になるんだよ。」

あー…おばあちゃん、早く教えてほしかった…。

たけのこに含まれるシュウ酸は、胃腸に負担をかける成分で、胃腸の不調、吐き気、下痢の原因になるそう。結石の原因になる成分でもあり、尿管結石などの持病がある人は、特に気をつけないといけない食品だったんです。

結石持ちではないけど、かなりおなかが痛い…トイレに走ったのは、言うまでもありません…。

たけのこの食べ過ぎで起こるのは、下痢だけじゃない!?

落ち着いた後に聞いたおばあちゃんのお話では、他にもたけのこの食べ過ぎで出る症状があるとのこと。まさか、ひどい下痢の他に、また症状が出てくるのだろうか…。

たけのこは、食物繊維が豊富。適量であれば、排泄を促進させて、胃腸をキレイに洗い流してくれる効果があるのは、みなさんもご存知でしょう。食べ過ぎると、繊維が多すぎて、腸の中の流れが滞って、便秘や腹痛の原因になります。また、食物繊維は胃での消化に時間と負担がかかるので、肌荒れや吹き出物の原因にもなってしまいます。

人によっては、喉のイガイガやかゆみを感じる人もいるかも知れません。これは、たけのこのアセチルコリンという成分が引き起こすアレルギー反応。もともと体内にある成分ですが、たけのこの食べ過ぎで、その成分が必要以上に増えてしまってアレルギー反応を起こします。イガイガやかゆみよりひどくなる場合には、喘息や発作のような症状が出ます。

症状を抑えるポイントと食べる適量は?

◆たけのこのアク抜きをしっかりする。

アクの成分であるシュウ酸を抜くには、ゆでる時に米ぬかや重曹でアルカリ性の水をつくることでしっかり抜けます。

米ぬかや重曹がない場合には、牛乳で代用することも可能です。牛乳に入っているカルシウムがシュウ酸と結合する特性を利用して、あく抜きができます。

◆調理の時には加熱する。

収穫してその場で穂先を刺身で食べる場合以外、たけのこはしっかり加熱調理しましょう。収穫後、酵素の働きでどんどんアクが強くなっていきます。早めに水煮にして、他の料理に使いましょう。

◆体調の悪い時には、たけのこを避ける。

調理のタイミングや方法によっては、アクが強い可能性があります。また、食物繊維が豊富なので、胃腸への負担も大きい。体調が悪い時には、避けた方が無難です。

たけのこを一日に食べる適量は、穂先なら1/3くらい、根本なら3cm程度。カロリーと食物繊維から計算した目安だそう。

あとは、自分の体調と相談するのが一番です。何度もたけのこを食べるとアレルギー反応が出るのであれば、残念ですが食べるのを避けるのがベターです。

まとめ

トラウマでたけのこが好きではなくなってしまった私ですが、もっと早く知っていれば、こんなことにならなかったのに。まとめると…

■たけのこを食べ過ぎると…

  • えぐい成分のシュウ酸=胃腸の不調、吐き気、下痢
  • 食物繊維=便秘、腹痛、肌荒れ、吹き出物
  • アセチルコリン=喉のイガイガ、かゆみ、喘息や発作のような症状

■症状を抑えるポイント

  • たけのこのアク抜きをしっかりする。
  • 調理の時には加熱する。
  • 体調の悪い時には、たけのこを避ける。

■たけのこの1日に食べる適量

  • 穂先なら1/3くらい、根本なら3cm程度。

旬の食べ物を食べる楽しみをひとつ失ってしまった私。みなさんは同じ失敗をしないでくださいね。

食べれませんが、またたけのこ掘りにはいきたいです。楽しかったなぁ。

カテゴリ: 食関連